2019.05.15 JaME :Perfume at City National Civic, San Jose Live Report_日本語訳

05.15.2019 20:01
author: Julia Wang

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<以下日本語訳>

コーチェラでの2回のパフォーマンスの間に挟まれた水曜日の夜、Perfumeはサンノゼのシティナショナルシビックでライブをした。過去の2年間では北に55マイル向こうのサンフランシスコを選んでいたのに、今回のチョイスは少し変わっているように感じた。このライブの参戦者の多くは果敢にラッシュアワーの2時間の移動をかいくぐってサンフランシスコからきていたのだった。日本から来ていたファンの中には1週目のコーチェラも見て、さらに2週目のコーチェラも見届けようと計画している人も居た。

ショーは前衛的なラップ/エレクトロニックデュオXia Xia Technique (XXT)のパフォーマンスで幕を開けた。XXTのセットは、ステージの前に張られた薄い白色の紗幕の前に置かれたたった一つのDJテーブルと手書きで『WE ARE XXT』と宣言された張り紙だけというミニマルなものだった。

XXTのパフォーマンスが終わるとライティングが薄暗く落とされ、スクリーンに投影された映像によってPrefumeのこれまでの歩み記されていく。開催地、数字、タイトル、そしてシルエットといったPerfumeのパフォーマンスをテクノロジカルに変換したイメージが音楽と同期する。年号のカウントダウンが2019年現在まで進み、音が折り重なるにつれて観客も熱を帯びる。Perfumeの3Dレンダリングされたシルエットとバックライトによって照らし出された現実のシルエットとが混じり合い、音が鳴り止み、そしてステージのPerfumeの現実世界の姿が現れた。威風堂々とした寸分も違わない同じポーズを整え幾何学的に透過素材と不透明な素材を組み合わせた構造的なローヴを纏ったPefumeは、各々の台座に鎮座した前衛的な彫刻のようだった。彼女たちがリズミックでロボティックな独特の歩調でステージ前方へ進むと観客は熱気を高め、異空間のようなオーバヘッドライトに突然照らし出された瞬間、その熱気は爆発した。

インストゥルメンタルのStart-Upから始まった。楽曲が前景のスクリーンに投影された幾何学的なライトと完璧に調和していて、ステージを実際より奥深く立体的に魅せていた。そしてPerfumenの最新アルバムのタイトルトラックであるFuture Popへと繋がってゆく。ここでも透過する白いスクリーンによって完全に全面を覆われたまま、Perfumeはトライアングルのフォーメーションをとって一糸乱れずFuture Popを踊った。重厚な衣装やハイヒールにも関わらず非の打ち所のない協調性には、畏敬の念すら抱く。アメリカでライブを行う日本のアーティストの中でも、非常に完成度の高いプロジェクションマッピングを以ってPefumeは最高の、そして最も洗練されたステージデザインを誇るだろう。曲の終盤の長いインスト部分のあるポイントでPerfumeは彼女たち自身に替わって踊り続けるデジタルプロジェクションの自己と置き換えられた。

エレクトロ・ワールドではグレーのFuture PopのMV衣装を着て戻って来た。背景の映像は3Dの都市を拡大しながら巡っていく。途中、背景にPerfumeの幾何学的なシルエットが出現し彼女たちのダンスと完全にシンクロしていた。これだけ背景の映像が興味深いものであれば観客の注意をパフォーマー自身に向け続けておくことは難しいのだが、こんなにも魅力的な背景映像であってもPerfumeの完璧で厳粛なダンスはステージの中心であり、そして非現実的な視覚体験と全て結びついていくのだった。

紗幕はIf you wananaの間に取り払われ、3人が姿を表した。前幕のプロジェクションが無くなるとショーの残りの部分では視点は背景に限定され、より焦点がPerfumeのダンスと歌へ向けられた。

映像とライトが一旦消え、そしてPerfumeが再びステージに戻ると今度は突然親密度が高まった。コーチェラでのパフォーマンスのことや、どんな風に3週間アメリカに滞在しているか、そして日用品と服が底をついたことなどを話してくれた。Perfumeはサンノゼのショッピングモール、サンタナロウに行った。そしてセフォラでの爆買いの様子を再現しつつ、唐突に我々と「Shopping!」「Spree!」とのコール&レスポンスを始めたのだった。

Perfumeのパフォーマンスは最新のアルバムからの沢山の楽曲とともに続いた。どの曲も緻密なコレオグラフィーとジェネレイトされた映像とともに届けられた。彼女たちのダンスは全身を使っていてモダンダンスの最先端であり、そして3人の動きを利用して共により大きな動きを創り出していた。自身の革新的なミュージックビデオでさえも、このライブショーと比べると霞んでしまうほどだ。

そしてPerfumeはMagic of Loveでオーディエンスを沸かせた。最後の挨拶では支えてくれた全ての人に感謝の気持ちを述べ、信頼の意を表した。Perfumeはこのライブの最後の曲にスローな無限未来を選んだ。観客は皆一緒に歌っていた。彼女たちがステージを去るとステージ制作のスタッフクレジットが流れた。そして、スクリーンにKASHIYUKA 、a-chan、NOCCHiの文字が現れると皆が厚く労い、その声援は名前がスクリーンから消えるまで続いた。

Set list

01. Start-Up
02. Future Pop
03. Electro World
04. If you wanna
05. Let Me Know
06. FUSION
07. Tiny Baby
08. Butterfly
09. Secret Secret
10. TOKYO GIRL
11. Pick Me Up
12. Fake It
13. FLASH
14. Chocolate Disco

Encore
01. Magic of Love
02. Mugen Mirai

<日本語訳以上>

次のライブは。。。