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企業のコロナ対策

 企業のコロナ対策、先行きが見えないと言ってハイヤーの運転手が不当解雇されるニュースを見て、経営者は「解雇ならば失業保険が受け取れるから」と言っており、なるほど、それはそれで賢い選択だろうな、と思った。

・給与が払えないという理由で解雇

・会社理由の解雇で待期期間がなく即日失業保険が受け取れる(働いている期間によるが、90日~最大240日)

・日給割になるが、~80%の日当が支払われる。

【経営者のメリット】

・会社が潰れる可能性、家賃等や社員を抱えていると社会保険料等も発生する。

・解雇により、給料支払いのための借金をする可能性が減る。社会保険料等も払わなくてもよくなる。

・社員の当面の生活は失業保険で確保される。(コロナの終息は見込めないが、失業保険が支払われている期間に終息すると予想しての行動)

・コロナが終息→ハローワークに求人→解雇した人間を呼び戻すの図式。

【社員のメリット】

・解雇されたが、当面の生活費は確保される(働いていた期間が長いほど、生活は保障される)

・即日失業保険が受け取れる

・解雇されることにより、外出の機会、接触の機会が減り、感染リスクが下がる。(ハイヤーの運転手であれば尚更)

【会社のデメリット】

・不当解雇で訴えられる、社員に恨まれる可能性が発生。

・今まで育ててきた人間を手放すリスク、再雇用のリスク。

【社員のデメリット】

・国民年金、国民健康保険に切り替わり、保険料が上がる。

・次の職が見つからない可能性が高い。コロナ終息までは絶望的と思われる。


以上、私の持ってる法の知識のなかでの考えだけれど、理解がない社員、社に愛着がある社員に恨まれる可能性はかなり高くなるかな、と思いつつ…経営者は社員のためと思っても、相手によったらそう思わない可能性もある。経営者には酷なことが求められるなぁと改めて思う。

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