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初心者の単価はどれくらいが適当?クラウドソーシングの価格の話

私はクラウドソーシング専門&独学で稼いでフリーになった人なので、感覚で価格の切り分けや見積もりを行っています。まぁ、年1000件以上の記事を書いているので、何が割がいいかとかそれは覚えますよねぇ……

という話なのですが、当然ですが初心者との感覚は共有し辛いわけです。

そもそも「文字単価って何?」というところから始まるのが基本になってくるので、たまには初心に立ち返ってみたいと思います。

そもそも文字単価って何?

文字単価は記事作成に必要な文字数を記事の依頼単価で割ったもので、1文字いくらを数字化したものです。

1000文字書いて1000円の報酬であれば文字単価1円、1000文字書いて500円の報酬であれば0.5円という計算になります。

当然、文字単価が高いほど儲けが出やすいわけですが、作業の負担が重ければマイナスになってしまう可能性があります。

同じ単価でも30分で終わるのか、1時間かかるのかで収益力が大きく変わりますからね。

1日でどの程度の単価の記事を平均して何本仕上げられるか計算すれば、フリーライターの日給が計算できます。

一日の稼働時間で割れば、1時間当たりの時給も計算できます。

なので、ライターの技量や収益力の基準として文字単価が目安に使われることが多く、どの程度の単価でどの程度の量をこなせるかが大切になってくるわけです。

ただし、フリーで働いていると打ち合わせの時間とかが無報酬になることが多いので、仕事の単価に上乗せしないと効率が思いっきり下がることがあります。

長期の仕事で各種打ち合わせやリテイクなどが発生する場合は、作業以外の時間も単価に転嫁しないと赤字になりかねないので注意してくださいね。

初心者の文字単価ってどれくらい?

初心者の文字単価は、単発のタスク、プロジェクトで大きく異なります。

クラウドソーシングのタスクの場合は文字単価0.25円からが目安で、高いものだと1円くらいになります。特急での仕上げが必要な場合など、特殊な状況が重なると1円以上もありますけど、基本的にそういった依頼は少ないですね。

文字単価0.25円以下の案件もありますけど、承認率を上げたいとか、特別な事情がない限り触れないことをおすすめします。だって、1時間4000文字うっても、0.25円だと時給1000円にしかならないので。

他の仕事があって、隙間時間で稼ぎたくて、頭使いたくないって単純作業をしたい人にはいいのですけど、まともに稼ぐならもっと上を目指したいところです。

ちなみに、私は0.25円とかの文字単価の案件は、クライアントをブロックして非表示にする、検索時の除去条件のキーワードに入れて出ないようにするなど、工夫をしております。

では、長期前提のプロジェクト案件はどうかといえば……

ドがつく初心者で文字単価0.5円以上が基本となっております。

なぜ基本といえるか?

ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシング大手でプロジェクト案件を依頼しようとすると、過程で依頼相場が表示されるから。

すでにシステム上でわかりやすい価格相場が表示されるようになっているのですね。親切です。ちなみに、登録すれば誰でもクライアントとして依頼を出したりできるので、無料で単価の相場をチェックできます。途中まで依頼作成してキャンセルすればお金かかりませんので。

初心者はまず、システム上の価格相場を知っておくのがおすすめです。

相場知ってからプロジェクトをみるとわかると思うのですが……

文字単価0.25円以下の依頼がごろごろしていますね……

何でですかね……

クライアントが価格相場を華麗にスルーしているからですね!

そんなわけで、相場以下の価格出しているクライアントは、「ライターを人間扱いする気が無い」人がほとんどになってきますので、ブロックするなり運営側に『価格が安すぎる』と一報入れるなり好きにしちゃってください。

金が無いなら作ってからこいという話ですし、一昔前からの情報商材の劣化コピーを使いまわしたり、ライターが楽するために下請け雇おうとしてたり、安くなる理由はそれぞれですけど、自分の理由で相場を無視しているのは変らないですからね。

それこそ下手するとタスクの方が儲かったりするので、良く見て案件を選びましょう。

それだと仕事が見つからないんですけど……

はい。正直悪質レベルの低単価案件が多いので、まともなクライアント見つけるのは結構苦労します。探し方にコツがあるので、単価高い順に並び替えたり、プロフィール工夫して相手からスカウトかかるようにしたりとか工夫が必要になります。

そして、まともな取引相手を見つけるまでが大変で心が折れる人が多いのがクラウドソーシングの特徴でもあったりするのです。

クラウドソーシングはシステムが仲介するだけです。人と人を結びつけるサービスですので、悪質な人ほど悪目立ちするんですよね。スパムで全く同じ内容の依頼を日に何回も投稿する人とか。よい案件はさくっと埋まったりするので、経験や知識、忍耐力がないと探すこと自体が困難なケースもあります。

悪質な依頼を避けるのであれば、Shinobiライティング等、運営が仲介して作業だけこなせる媒体から慣れるのがおすすめです。一気に稼ぐことはできませんが、ライティングの基礎を学ぶことはできます。

学ぶといっても自己流で失敗しながら学ぶしかないのですが、お金払ってではなく、稼ぎながら学べること、失敗してもリスクがほぼ無いことが魅力になります。案件ごとにレギュレーション(規定)は書かれているので、何が規則に引っ掛かるのか、規約上NGなのかを知るのも勉強です。

ライター業もビジネスの一業態です。なので、商売の基本がわからなければ稼ぐことは難しくなります。逆に言えば、基本がわかっている人は文字単価がんがん上げても依頼が来るのです。

ちなみに、クラウドソーシング以外の直接契約の場合は文字単価数円が当たり前、紙媒体に至ってはページあたりいくらで、文字単価で計算すると10円以上ということも多くなります。

信頼や実績、交渉力などの経験も重要になるので、どのように自分を磨いていくかが大切になります。わからないからまずは低単価の案件からこなしてみるというのも一つの方法ですし。

ただ、プロジェクトでマニュアルつきというのは大体地雷(情報商材殻始めた人が多い)ので、避けた方がよいですけどね。特に長期契約で引っ掛かってしまうと抜けられなくなることが多いですし、中には違法レベルの要求をしてくる人もいます。

下請法とか法律の知識があると大分違いが出るのですが……

どこまで勉強してから試すかも自己判断なのがフリーランスの難しさでもあるので、どのタイミングで踏み出すのも自分で決めるしかありません。

ただ、ライティング初心者向けのアドバイスサービスとか売っている人もいるので(私とか)そういう人に聞いてみるのも方法ですけどね。

他人の時間はタダじゃないので、時間とコストの計算も覚えるのも大切ですよーということで。

2019年10月追記

大手クラウドソーシングサイトランサーズでAIによる価格判定システムが導入され、記事の単価は改善傾向にあります。

クラウドソーシングの報酬で迷ったら、まずランサーズの案件をチェックしても問題ないかなぁと。また、ライバルにあたるクラウドワークスでも改善傾向が見られるので、相場は変わるものだと理解したうえでチェックするのがおすすめです。

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