スワン

随筆するデザイナー / Designship Do 代表 / 著書「あなたの24時間は…

スワン

随筆するデザイナー / Designship Do 代表 / 著書「あなたの24時間はどこへ消えるのか」発売中 / 0歳児の母 / 自身の体験談をベースに、生活や仕事を通して気づいた考察をエッセイでお届けします。

マガジン

  • 思考する獣 | エッセイ集

    仕事をしながら、暮らしをしながら、ふと獣のように湧き出る思考を書き留める実験のようなエッセイです。すこぶる元気な時より、すこしもの暗く静かな時のお供にどうぞ(*月1〜2本目安で更新中)

  • 文化的ミニマリストの年間ワードローブ

    1年を20着で過ごすという縛りの中で「ファッションを楽しむ」試みをしている、自称「文化的ミニマリスト」の年間ワードローブ記録用マガジンです。たまに購入品も紹介など。

  • 令和DINKs、迷いながら親になる。

    都内在住、IT業界でハードに働き続けた筆者(30歳)が20代後半から苦悩した「子供が欲しいのか分からない、というか考えたくない。」というひとつの本音をスタートラインに、仕事と家族と、人生の在り方に向き合い、妊娠出産をするまでの思考変化や出来事をまとめたエッセイ集です。 ▼ マガジン内で扱う内容(予定) ・妊娠前後で考えていたこと ・実際に受けた検査やその結果 ・自分の体に起きたことや感情変化

  • 「あなたの24時間はどこへ消えるのか」まとめ

    初めての著書「あなたの24時間はどこへ消えるのか(SBクリエイティブ)」が出版されました。執筆に関する話や、リリース、レビューなど書籍に関する情報をまとめていくマガジンです。

  • 折れないクリエイターの歩き方

    あらゆるモノづくりをしているクリエイターへ。 厳しい情報社会の中で、心を折らずにずっと創り続けていくための「しなやか」で「生きやすい」ちょっとしたコツや考え方を発信していきます。

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    あなたの24時間はどこへ消えるのか

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  • 【新機能あり】最強になったNotionのタスク管…

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Notion×Googleカレンダーで叶える、人生を進めるタスク管理術

どうも、スワンです( 'ω') 株式会社メルペイにてデザイナーをしつつ、勉強会でグラレコを描いたり、社外でもデザインや組織づくりのお手伝いをしています。 最近はTwitter中心に生息していて、日々の考えや告知はここでまとめているのでよかったらこちらもどうぞ👇 毎日、タスクに追われる私たちへ。ポストイットに、ノートに、パソコンの管理ツール。「印刷所へ連絡」「新機能のUIをFIXさせる」「牛乳を買って帰る」と、私たちは想い想いのハードにせっせと目の前のタスクを書き込んでい

    • ロールモデル神話に苦しまない処方箋

      「あなたのロールモデルは?」 まだ自分が20代前半新卒の頃。もはや誰に聞かれたのかも思い出せないけれど、何度か「ロールモデル」について聞かれたことだけは覚えている。当時の記憶はもう朧げだが、恐らく社内の身近な先輩の名前を何名か上げたような気がする。 新卒の頃はなんとなくこの「ロールモデル」とやらのイメージがついたし、なんだかんだお世話になる機会もあったように思う。しかし20代後半で転職、独立、事業主と社会的な肩書きも立場も目まぐるしく変わり、ついでに32歳で出産をして親に

      • やらないよりマシだから、私は肉まんとコーヒーを両手に5分走る。

        最近、ちょっとだけ走るのにハマっている。 息子を抱えた相方が保育園に向かった後、わたしも追うように家を出て一駅ほどの距離があるコワーキングスペースに向かう。その短い道のりを、ほぞぼそと走るようにしているのだ。 まあ走るとは言ってもほんの5分程度のもので、それもPCが入ったリュックを背負ったまま。服装もランニングシューズを履いている訳でもなければ、小洒落たランニングウェアを着ているわけでもない。なんなら今朝はカフェラテと肉まんがどうしても食べたくて、コンビニでそれらを購入し

        • 【年間ワードローブ】2023年購入品を振り返る

          暑い日が少しずつ減ってきて、秋の気配を感じるようになった。まだまだ半袖は手放せないが、本格的な秋冬シーズンの前に現時点での2023年購入品を振り返ってみる。 一目瞭然だと思うが、長年縛りとして設けていた20点の個数制限を超えており総数は27点に膨れ上がっている。 現状の感覚ではあるが、ある程度ファッションを楽しもうとするなら20点はハードルが高く、遊び心が失われる傾向にある。しばらくは30点以内を目指しつつ、新たな最適数を模索していきたいと思っている。 それでは早速、今

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        • 思考する獣 | エッセイ集
          28本
        • 文化的ミニマリストの年間ワードローブ
          3本
        • 令和DINKs、迷いながら親になる。
          14本
          ¥500
        • 「あなたの24時間はどこへ消えるのか」まとめ
          18本
        • 折れないクリエイターの歩き方
          5本

        記事

          在宅ワーク4年目で、コワーキングを借りることにした話。

          最近、自分の「働く環境」に大きな変化を起こそうとしている。民間のコワーキングスペースを借りてみようと施設を探し始めたのだ。 リモートワークの普及とコロナが明けた2つが相まって、東京のコワーキングが以前より充実している気がする。東京といっても自宅の最寄りは少々地味な駅なので渋谷や新宿のように人が集まる華やかな土地まで出ていく必要があるだろうと覚悟していたのだが、いざ調べ出すと良さそうなコワーキングが自宅から歩いて行ける範囲でいくつか見つかった。 さっそく見学の申し込みを入れ

          在宅ワーク4年目で、コワーキングを借りることにした話。

          産後の仕事復帰で、無自覚にパンクしたことを振り返る。

          31歳の秋、わたしは子を産んだ。 それは自身にとっては初の出産であり、第一子の男の子であった。つわりが地獄のようであったり、出産に伴う陣痛はこの世のものとは思えない痛みではあったが、幸いにも母子共に順調な毎日を過ごしていた。 実母も夫も産後はとても助けてくれて、一緒に子供を可愛がってくれた。私はそれがなんだかすごく嬉しくて、みんなで同じ気持ちで同じように彼を愛してくれているという事実がすごく身に染みて仕方なかったのを覚えている。育休中は本当に溶けるような毎日で、とにかく食

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          産後の仕事復帰で、無自覚にパンクしたことを振り返る。

          子育てとは「孤独な推し活」なのかもしれない。

          第一子が産まれ、早9ヶ月が過ぎた。 ひと月が光のような速さで過ぎていく体感に圧倒されながら、あうあう微かな声を出すことしかできなかった彼もハイハイの真似事を始めたり、いないいないばあで大笑いをするようになった。 うんこは漏らすし、ヨダレは垂らすし、最近は用意した離乳食をひっくり返された。夜に打ち合わせが入った日に限って寝付きが悪く、寝かしつけが間に合うかとチキンレースをした夜もある。そんな小さなハプニングに翻弄されながら、溺れながら泳ぐような毎日を過ごしている。 産前に

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          子育てとは「孤独な推し活」なのかもしれない。

          新社会人におくる、2つの呪いの話。

          仕事はじめ。 名残惜しいこちらの気持ちなどお構いなしに、見事な桜があっという間に散ってしまう春の入り口に新社会人になる方々へ。誰だよお前!と自分でも頭の中で突っ込みを入れてしまいそうな気持ちをグッと堪え、思い切り自分のことを棚に上げてこれから言葉を綴ります。 これは、これからあなたに起きる2つの呪いの話。 そして多くの大人が今も悩み、誰もがその渦中で足掻いている私たちの呪いの話。学校を出て新社会人になる方や、もしくはもう一度キャリアを再構築するようなタイミングの方に向け

          新社会人におくる、2つの呪いの話。

          マガジンの今後について

          気がつけば、すでに第一子の産後から5ヶ月が経とうとしています。 ありがたいことに、不思議な確信を元に思いつきと勢いで始めたこのマガジン「令和DINKs、迷いながら親になる。」も開始からもうすぐ一年が経とうとしています。 ワンコインとはいえ、大部分は有料部分で占められているコンテンツがどこまで読んでもらえるのだろうか。とにかく不安に駆られていたのが今でも鮮明に思い出せるのですが、公開後はわたしの想定をはるかに超えて多くの方に読んで頂けました。 我ながらあまりに節操がない題

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          マガジンの今後について

          いま、親になっている-DINKs思考だったわたしの出産レポート。

          早朝、少しだけ肌寒さが落ち着いてきた寝室で目が覚めた。 毎朝スマホのけたたましいアラーム音がなければ、いつまでも死んだように昼近くまで寝ていた自分が、アラームが鳴る5分前に自然と目が覚めるようになるとは夢にも思っていなかったと物思いにふける。 爆睡しきっている相方を横目に、静かにベットを這い出てすぐ横に置かれている木製の、腰高なベビーベットを覗き込む。昨晩もせっかく布団をかけてやったというのに、小さくもたくましい足で全ての布団が足元に蹴散らされている。それどころか買い換え

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          いま、親になっている-DINKs思考だったわたしの出産レポ…

          イメージとかけ離れた妊娠後期の実記録。

          おい、うそだろう。 私はまるで工業製品のようにキツく張り詰めた自分の腹に触れながら、手越しに伝わってくる振動とその圧迫感にひとり唸っていた。 出産まであと2ヶ月弱、妊娠9ヶ月というラストスパートへ向かっている私の人体は想像を遥かに超える天変地異を起こしていた。そしてそれは、私が30年以上も認識していた「妊婦像」とは遠くかけ離れたものであったのだ。 出産を終えてはや3ヶ月、今のうちに忘備録としてわたしが妊娠後期に感じたギャップとその症状について書き留めておこうと思う。

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          イメージとかけ離れた妊娠後期の実記録。

          天国と地獄、明暗を分ける旅行の境界線と3つの条件。

          今年の夏、母と祖母を連れて上高地を訪れた。 空気はどこまでも澄んでいて、同時に心地の良い湿度であった。さすが避暑地と言わんばかりの気候にうっとりしながら、喉を通るそれも、体をすり抜けていくそれも、全てが柔らかく溶け合うような心地よさを纏っていた。 大都会東京から逃避行してきた私としては「これが本来、人間が吸うべき空気の練度だ」なんて冗談を頭に浮かべながら、その土地に体が馴染む感覚に浸っていた。 「良いところだねえ」 80を超えた祖母が笑顔をこぼしながら、言葉を発した。

          天国と地獄、明暗を分ける旅行の境界線と3つの条件。

          文化的ミニマリストの年間ワードローブ20着まとめ(2022年)

          既に手垢にまみれきった「ミニマリスト」という言葉を使うのが適切なのかは分からないが、私が狭い狭いワンルームで一人暮らしをしていた頃に思いつきで始めた断捨離がもう5年は続いている。 それは世間的なブームというものもあったが、常に頭の中が言葉で埋め尽くされてしまう性質を抱えていた私にとっては「身の回りにある物の総量が少ないこと」がとても心身に合っていたからのようにも思う。 最初は大物である家具やインテリアに始まり、続いて家電や日用品へと続いた。物を減らしながらできる範囲で美し

          文化的ミニマリストの年間ワードローブ20着まとめ(2022年)

          妊娠7ヶ月でコロナを罹い、想定外の「咳」に苦しめられた話。

          かれこれこの2年ほど世間のあらゆる話題を掻っ攫っていたコロナウィルスの毒牙に、ついに私もやられてしまった。それは戻り梅雨も明け、肌を突き刺すような日差しが戻ってきた真夏の入り口にあたる2022年の7月末のことであった。 日曜の朝に目が覚めると、妙な悪寒がしたので「これは」と瞬間的に覚悟を決めた。熱を測るとまだ微熱程度ではあったが、この体の軋み方は間違いなく風邪の諸症状であった。そして今の時期、これがただの風邪である期待は非常に薄かった。 「残念ながら、陽性ですね」 かか

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          妊娠7ヶ月でコロナを罹い、想定外の「咳」に苦しめられた…

          年間20着の服で過ごしていたミニマリストが、本気でファッション業界を追いかけてみたら。

          基本的にここ数年、私は無印良品のTシャツにダンスキンの黒スラックスだけで生きていた。 春秋はその上に、同じく無印良品のオックスフォードのノーカーラーシャツを羽織り、冬はさらにその上にニットを被れば良かった。それに真冬用のアウターがあれば、私の1年の洋服は十分に収まっていた。 服を減らすきっかけとなった「Notionでの服管理」を始めてから早3年とちょっと。当初は数を減らす目的で始めたわけではなかったのだが、いざ一点一点リストで服の管理を始めると「ここが好きだな」とか「毎回

          年間20着の服で過ごしていたミニマリストが、本気でファッション業界を追いかけてみたら。

          一人目が「男の子で良かった」と感じた自分に、酷くガッカリした話。

          「股の間からチョンって飛び出てるでしょ、男の子ですね。」 担当医に言われながら目線をやった先のモニター越しに、確かに朧げながら小さな息子の息子を視認した。本当にこれが?と思うぐらいのサイズではあったのだが、よくよく聞いてみるとほぼ間違いないらしい。 青天の霹靂とまではいかなかったものの、これで我が子孫の身体上の性別が「男の子」だということが発覚した決定的瞬間であった。それは妊娠6ヶ月をすぎた、梅雨入り前の季節であった。 (男の子、か。) どうにも全然実感が湧かなかった

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          一人目が「男の子で良かった」と感じた自分に、酷くガッカ…