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「ベルくんが今朝、逝っちゃった」 鬱蒼とした重い曇り空が広がる冷たい雨の金曜日、母から一件のLINEが入った。あまりに突然のことで、画面の中に並ぶ言葉がボロボロと目から抜け落ちるような感覚を覚えた。3秒ほど呆然としたあと、ああ、そうか、そんなと、どうにも事態をうまく飲み込めない自分だけがそこに取り残されていた。 突然の訃報ベルくんは、私の実家で飼っていた愛猫だ。もう1匹の兄弟猫と一緒に迎え入れた彼らは、それはそれは実家で可愛がられていた。 彼はいわゆる雑種なのだが、日本
「はい、どうも皆さんこんにちは。スワンです」 画面越しに、見慣れたは顔が口を開く。明るくハキハキとした声で、意外にも物おじもせず、よく人前で顔を出しておしゃべりができるものだなと、まるで遠方に住む祖母のような気持ちになることがある。 紛れもない、そこにいるのは自分自身だというのに。 発信をすると決めた日私がインターネットを通じ、意識的に社会への発信を始めたのは社会人3年目を過ぎた頃だったように思う。それまでは匿名で細々と、日常の戯言をつぶやくのが席の山だった。 今ほど