20秒の小さな世界

ものの20秒で昔の小さな世界は過ぎ去って行った

京都へ旅行に行く

夜行バスで節約しようって話もあったが、さすがに耐えられんとなってぷらっとこだまで移動中。

僕の生まれ故郷には新幹線が通っている。

車窓からは見慣れた風景が流れる。

だが、ものの20秒で隣町の風景に変わってしまった。

昔はこの20秒が僕の世界の全てだった。

そしてたぶん、今まさにその20秒が世界の全てである人たちがそこにはいる。

だから何だってことはない。

たぶんこんなことを思う人間が今まで何万といただろう。

そして小さな世界の人たちがそのうち大きくなってまた同じことを思うのだろう。

何だかそれが面白くてたまらない。

ただそれだけ。