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イギリスのクリスマスマーケットに行ったおはなし。

先日、出先で大きなクリスマスマーケットをやっていた。

夕方だったので、外もだんだん暗くなりイルミネーションがキラキラ輝きはじめ、とても幻想的な雰囲気だった。せっかくなので、わたしたちもちょっとだけ寄ってみることにした。

クリスマスマーケットでは、いたるところに出店が出ていて、お酒を飲んだり、食べたり、談笑したり、みんなそれぞれ想い想いに楽しいひとときを過ごしているようだった。

周りの様子を見ながら歩いていると、陽気なおじいちゃんに「メリークリスマス!ニーハオ!」と言われた。(海外あるある、中国人に間違われる)そのおじいちゃんは、お酒を飲みながら目の前を通る人たちに、しきりに笑顔で「メリークリスマス!」と声を掛けていた。

クリスマスマーケットには、移動式遊園地が来ていた。メリーゴーランドがあったので、2歳の娘に「メリーゴーランド乗る?」と聞くと「乗る!」と言ったのでその場のノリで乗ってみることに。(娘にとって人生初のメリーゴーランド)

早速、チケット売り場に行ってみると、係のおじさんが1人いた。「大人2枚と子供1枚チケットください」と言うと、ちょうどわたしたちの前でチケット用のレシートロールが切れてしまったらしく、めんどくさそうな顔をしてゴソゴソと探しはじめた。(海外あるある、お客様は神様ではない)おじさんはなかなか新しいレシートロールを見つけられなくて、後ろには長い列はできるし、わたしたちもその間、ひたすら待ちぼうけ。ようやく見つかって、3人分のチケットを無事にゲット。受け取ったチケットを持ってそのままメリーゴーランド乗り場まで進み、別の係の人に渡した。

娘は2歳なので、まだお馬さんタイプは難しいかな?と思い、今回はソファータイプ(そり)の席をチョイス。8人乗りと書いてあったので、3人だとだいぶスペースに余裕がある。夫と娘が横並びで、わたしは進行方向とは逆に向かいあって座った。

娘はメリーゴーランドのキラキラした装飾が気になるのか、ひたすら辺りをキョロキョロと見回していた。しばらくすると、レトロな音楽と共に、メリーゴーランドがゆっくりと動きはじめた。メリーゴーランドに乗っている人たちは、外で待っている人たちに向かって手を振ったりと、終始和やかな雰囲気。大人たちも童心に帰って楽しんでいる。

しかし、思いの外、メリーゴーランドの回るスピードが速くて、娘は隣に座っている夫に必死にしがみつき、わたしもスマホで撮影しながらソファー席にへばりついていた。驚くほどスピーディーで、スリル満点。最後の方は、3人とも目が回って若干乗り物酔いに。娘も笑顔というよりは、真剣な顔をして(ほぼ真顔)必死に乗っているという、なんとも想定外なメリーゴーランド体験となった。メリーゴーランドであのスピードなのだから、他の乗り物に乗ったら一体どうなってしまうのだろうか。

そうこうしていうるちに、あっという間に終わってしまった。降りた後、そのままメリーゴーランドの前で記念撮影をした。これにて、メリーゴーランド体験は終了。

実は、以前イギリスで別の移動式遊園地に行った時、娘はメリーゴーランドを頑として嫌がって乗らなかった。(その時は、何とか説得して娘と夫で小舟がクルクル回る乗り物に乗った)その為、今回が娘にとって初めての経験になった。

暗くなるにつれて混んできたので、その後はクリスマスマーケット内をぐるっと軽く回って大きなメインのクリスマスツリーを眺めて、さくっと帰宅。

たまにはこういうのもいいものだ。
まさか、この日にメリーゴーランドに乗るとは思っていなかったけれど、娘の一言で乗ってみてよかった。子供より、大人の方がキャーキャー騒いで楽しんでいた。娘に「メリーゴーランド楽しかった?」と聞くと、笑顔で「楽しかった、また乗りたい」と言っていたので親としては嬉しい限りだ。

ささやかだけれど、これでまたひとつ、イギリスでのクリスマスの思い出が増えた。娘にとってもわたしたち夫婦にとっても良い経験になったし、とても楽しいひとときだった。


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