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酔ってるだけ 【散文詩】



最近はきみがもういない事に慣れてきたよ、二人分の買い物で両手が塞がった手も、今じゃ片手でおさまるよ、いつもきみの手で塞がった左手も、今じゃポケットで寂しくきみの手を探しているよ、きみがいない事にはもう慣れてきたよ。鼻をかんだちりがみをゴミ箱に投げたけれど、はずれて床をだらしなく転がるようにわたしの気持ちまで転がっている、捨てられるものはゴミ箱に捨てられるけれど、捨てられない思い出ばかりが増えていったね。カバみたいに呑気に欠伸をするきみは痛いほどバカ、きみと一緒に見た空は、きみと離れた今のわたしには広すぎる、話したいことがたくさんあったこと、離したくない瞬間がたくさんあったこと、きみの連絡先を眺めながら飲み込むビール、今のわたしは酔ってるだけ。



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きみのために風は吹いている そう思えるのはきみのかけがえのない生活が、日々が、 言葉となって浮かんでくるからだと思う きみが今生きていること、それを不器用でも表現していることが わたしの言葉になる 大丈夫、きみはきみのままで素敵だよ 読んでいただきありがとうございます。 夜野