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「あなたが幸せになることが前の彼氏への復讐」とか言われるけれど、それくらいなら幸せにならなくていいよ

結婚を約束していた彼氏と別れたときに、よく泣いていた。
仕事に支障が出ないようにしていたけれど(支障は出ていたけれど周りがカバーしていたパターンもありうる)、昼休みに、帰り道に、ふと携帯をいじっているときに、よく泣いていた。
失恋したということで友人に飲み会をしてもらったこともある。
しかし、結婚間近だったこともあり、もう今となればその人が好きだったのか結婚ができないことに涙していたのかわからないけれど、何ヶ月も引きずってはふと涙ぐんでしまう私に会社の先輩が声をかけた。

「シロちゃんが幸せになることが最大限の前の彼氏への復讐だよ」

その時に「幸せ」ってなんだ?と真顔に戻った記憶がある。
よく慰めに使うセリフとはわかっているが、「元彼氏への復讐」=「私の幸せ」なのか?

もちろん、その先輩は好意で、そんな人の事気にしないで別の幸せを見つけなよ、と言ってくれているのは分かる。
もしくは仕事早くしろよ、と思われていたパターンもワンチャンある。

「じゃあ、幸せにならなくていいなあ」と思った。
別に今の不幸を持続させたいわけではない。
ただ、自分の幸せって自分だけのものだし、そもそもまがい物の幸せくらいなら、私は自分でしんどくて辛くてもがいている方がいいな、と。

趣味に没頭するのでもよいし、推しができるのも良い。
短い人生なのだから、ハッピーハッピーベリーハッピー!みたいな方が決まっている。
ただ、その時の真顔の私はそもそも幸せってなんだっけ理論である。

新しい誰かと一緒になることが幸せなのか。

私は自分の感情を大切にしてみたい。
それが悲しくてもつらくても、そういう痛みも今となれば愛おしい。
なんてことはない。
未だにその時の婚約破棄もどきについては腹が立っているし、怒ろうと思えばめっちゃ怒れる。替え玉三杯怒れる。

ただ、あなたが幸せになることが前の彼氏への復讐ってなんだかずれているなと思う。

そもそも前の彼氏に怒りは感じているけれど、復讐したいかと言われたらちょっとしたいけれど、私の幸せという大切なものを前の彼氏への復讐なんて言いたくないなと思う。

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