『 大勢の人が人間関係で苦労しているのは、人間の習性を理解していないからだ。人間の習性について正確な知識を身につけて実践すれば、あなたは求めているものをいつでもどこでも手に入れることができる。成功と幸福をもたらす最大の要素は、人間関係の技術である。』

相手が求めているものを与える

誰の世話にもならず、自分だけの力で生きていける人は一人もいない。

よい人間関係とは、自分が求めているものを手に入れるのと引き換えに、相手が求めているものを与えることだ。

相手の自尊心を満たす

９割の人は人間関係で失敗する。

成功の１５％は仕事のスキルによるもので、８５％は性格的な要因、とくに他人とうまくかかわる能力によるものだ。

仕事の失敗で失業した人より人間関係で失業した人のほうが２倍多い。

成功と幸福の最大のカギは人間関係だ

人間関係の技術にたけた人は、優秀な学業を収めた人より収入が約１５％上回り、人間関係の技術がつたない人より約３３％も多くの収入を得ていた。

他人とうまくかかわる以外に充実した人生を送る方法はない。他人をうまくかかわらず成功と幸福を手に入れることは不可能なのだ。

人々は自尊心を傷つけられると感情的になりやすいが、自尊心を大切にしてもらうと理性的に振る舞う。

すべての人は自尊心を満たしてほしいと強く思っている。その願望がある程度満たされて初めて、人々は自分のことを「忘れ」、他人に意識を向けることができる。

また、自分が好きになって初めて、人々は他人に対して友好的になることができる。

相手の自尊心を満たせば人間関係はうまくいく

自尊心を満たしたいという思いは、空腹を満たしたいという思いと同じくらい自然で普遍的だ。

気難しい人に対する効果的な方法は、たったひとつしかない。その人が自分自身をより好きになるのを手伝いことだ。

毎日、少なくとも５つのほめ言葉を周囲の人にかける習慣を身につけよう。

すべての人は自分の価値を確認するのを他人に手伝ってほしいのだ。相手を軽んじる言動が大きな悲劇につながる。

「人とうまくやっていく第一のルールは、すべての人を重要な存在とみなすことだ」

もっと相手に注目しよう。そうすれば、相手の重要感を満たすことができる。

相手に対して威張らない。

相手に感銘を受けたことを伝えると、相手はあなたを「感じのいい人」と判断する。

人間は相手の行動を態度に対して同じように反応するという心理学の法則がある。

たとえば、きっと相手は扱いにくい人物だと事前に思い込んでいると、あなたは心の中で戦う準備をして敵対的な行動と態度をとる。しかし、そうすることによって、あなたは相手の行動と態度もおぜんだてをしていることになる。

聞き手が話し手の声の調子の影響から逃れることができない。大きな声を出せば出すほど、ますます腹が立つという事実だ。心理学の研究によると、声を小さく保つと腹が立たないことが証明されている。「静かに話せば、怒りは収まる」という聖書の戒めのとおりだ。

相手に示してほしい態度と行動をとる。

自分が熱意を持つまで、相手に商品を売ることはできない。

自信にあふれた態度が人をひきつける。

自分が望む「主音」で会話を始めれば、相手の行動と態度を驚くほどコントロールすることができる。自分の最初の言葉、動作、態度が「主音」になることを肝に銘じよう。だからもし守勢に回りたくなければ、」謝罪めいた調子で会話を始めてはいけない。

たいていの場合、最初の出会いが「主音」を決める。第一印象が最も持続しやすい事実を覚えておくことだ。

あなたは自己評価のとおりに受け入れられる。自分が他人にどう思われるかは、自分の自己評価によるところが大きい。しかし、尊大で高圧的な態度をとると自己評価は低くなる。私たちは潜在意識の中で、大人物ぶって振る舞っている人が自分のことをよく思っておらず、見せかけだけの人物であることを直感的に見抜いている。

他人をけなす人は悪い印象を与える。聖書に「裁かれたくなかれば、裁いてはいけない」という教えがある。

私たちはなにかを裁くたびに、自分を裁くきっかけを他人に与えてしまう。
他人についてネガティブな発言をすると、自分について悪い印象を相手に与える結果になるのである。

不平不満を並べる人の人望のなさは、誰もが知っているとおりだ。

自分らしく振る舞う権利を相手に与えよう。一緒にいるときに相手がくつろげるように気を配るべきだ。

すべての人が自分を認めてほしいと強く思っている。人はみな承認願望を持っている。

相手を特別扱いしよう。

自分から歩み寄れば、相手と和解することができる。
相手がとってほしい態度を自分からすすんでとろう。相手が好意を持ってれると想定しよう。
相手が友好的だと想定しよう、これは常に賭けになるが、相手が友好的な態度をとってくれることを想定すると、９９％の確率でそのとおりになる。

態度は相手に伝染する。相手を恐れると、相手は遠ざける。自分のことを相手に好いていると信じることが大切。リスクを取って自分から友好的な態度を取ろう。

相手が友好的な態度をとってくれるのを待つのではなく、自分から率先して友好的な態度を取ろう。

心のこもった微笑みは、すぐに相手の情をかき立てる力を持っている。
「あなたが私を好きになってくれることを期待している」という気持ちを伝えている。子犬が見知らぬ人に尻尾を振りながら「あなたはやさしそうな人だから、私を好きになってほしい」というメッセージを伝えているのに似ている。相手にほほ笑みかけることによって、相手をその他大勢と区別して特別扱いしている。

人を動かすには小手先のテクニックではなく、相手に対する心からの思いやりが必要だ。相手の潜在意識に伝わるのは、あなたの表情ではなく感情。

感情と肉体表現は結びついている。ほほ笑みは練習で習得できる。

仕事をする能力と同じくらい話す能力が成功に大きな意味を持つことがある。稼ぐ力と言葉を使う技術はたいへん密接に結びついているので、言葉を使う技術を磨けば収入が増える。多くの人が不幸を感じるのは、自己表現が下手なため思考と感情を自分の中にため込んでしますから。

会話のありきたりな会話から始めればとい。金の採掘のように、表面が土で純金ではないという理由で作業を中止するようなことはしないに似ている。

会話では相手に自分のことを話させよう。相手に賛同して相手の自尊心を高めよう。

悩みや不満を誰彼となくぶちまけてはいけない。愚痴っぽくて世の中や人生について悲観的な見方をする人は、どこに行っても嫌われる。誰かに悩みを聞いてほしいなら、心理カウンセラーか親身になってくれる友人に相談すべきだ。

相手をからかってはいけない。

相手の言い分に共感して理解ある態度を示すことが、人望を集める最も効果的な方法だ。成功するには相手が求めているものを与えることが不可欠である。相手の求めているものがわからなければ、相手の心をつかむことは不可能だ。

聞くことで相手の自尊心を満たすことができる

人間関係のトラブルの主な原因は、相手の話を聞こうとしないことだ。人とうまくかかわりたいなら、相手の発言にじっくり耳を傾け、相手が求めているものを知り必要がある。相手の顔を見る。うなずく。相手の方に身を乗り出す。相手の会話をさえぎらない。質問をする。

議論に勝つためにの唯一の方法は、相手が自らの意思で賛同するように働きかけることである。
プレッシャーをかけず、脅し作戦を使わないで冷静に事実を提示することが、自分の考えを相手に受け入れさせる最善の方法である。

人間の最も強い衝動のひとつは自己保存であり、それには自分の肉体だけではなく自尊心を守ることも含まれる。相手は自尊心を傷つけられると、あなたの考えを頑として受け入れようとしない。

・相手に意見を述べさせる
相手に要点を繰り返すよう求めることは、相手が興奮しているときに役立つ。

・答える前に少し間を置く
・１００％勝とうとしない。「たしかにそれも一理ある」など。

・控えめな態度で主張する「私が間違っているかもしれないが」と切り出すといい。

・第三者に代弁してもらう自分が主張するよりも、第三者が詳細を述べたほうが説得力に富んでいる。

・相手の面子をつぶさない。相手が面子を保てるように逃げ道を準備する

人々は自分の知恵を活用してほしいと思っている。

【人間の習性に関する基本的な法則】
人々は知恵を求められなければ、体力を１００％発揮することが心理的にできない。

アイデアを求めると相手は自分が信頼されていることを実感して親近感を抱く。アドバイスを求めるときは本気で「アドバイスをしてください」と言おう。同情や賞賛を求めているだけなら、アドバイスを求めてはいけない。

家庭、学校、職場を含めて、あらゆる場所で人々は自分を認めてほめてほしいと強く願っている。だから、彼らの求めているものを与えれば、彼らは私たちの求めているものを快く与えてくれる。（相手の自尊心を高める）

他人をほめるために、その人が大きなことや特別なことをするのを待ってはいけない。日頃から些細なことでも「ありがとう」と言おう。そうすると相手はあなたのためにもっと尽くしたくなる。

感謝の気持ちは人間の自然な性質ではないから、それが習慣になるまで練習する必要がある。

他人に幸福を与えれば与えるほど、自分の幸福感が高まる。

ノイローゼにおちいっている不幸な人の特徴のひとつは、他人に対して批判的であることだという。だから他人のあら探しをやめよう。

相手の行為や性質をほめると、相手の自尊心を高めることができる。

感謝の気持ちは生まれつき備わっているわけではない。だから感謝の気持ちを述べることで、あなたはその他大勢から抜け出すことができる。