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飛鳥ちゃん🕊の誕生日 「余白」に言葉をのせる ロケ地を巡る⑦

「名前の由来は何なんですか?」
「名前の由来?・・・飛ぶ鳥のように、じゃないですか。・・・分かんない」

映画「いつのまにか、ここにいる」

■8月10日


きょう8月10日は、乃木坂46の齋藤飛鳥さんの24歳の誕生日。Happy Birthday.一年に一度だけの記念日。生誕祭。

13歳で乃木坂46に入り、1期生として10年間。多感な少女が、何が正義なのか分からない芸能界の中で、心の中に真っ白な余白を残したまま、一人の女性になった。

自分のことをあまり説明しない。過度に話さず、かといって無口でもなく、いつも一歩か半歩だけ引いた位置で雑踏を眺めているような、それが彼女の印象だった。

余白があるのだ。

空いたページに少しだけ自分の考えを書き記しておきたくなるような。そこに僕が僕の考えを書き記すことを、黙って許してくれているような。そういう「余白」だ。

不思議なもので、そういう余白を感じさせてくれる人をいつも好きになる、というか、そういう人を僕は探しているんだろう。ずっと、ずっと探しているんだろうと思う。

だから、この人に惹かれるんだろうなと思う。

橋本奈々未がそうであったように。齋藤飛鳥もまた、余白を持った(残してくれている)人なのだ。そのことをとても嬉しく思う。余白を共有しておきたいのだ。都会の中で感じる孤独のような、親しみやすさが常にそこにある。他のことは何も満足に知らない。知識と教養を身に付けた人たちにとても敵わない。でも、孤独だけは知っている。親しみとともに、知っている。

怖がりで不器用で傷つきやすくて純粋で、自分が主役だと主張しない人。自分は雑踏の中をたまたま通りがかったにすぎないと知っているから。そういう人にしか出せない空気感がある。目には見えない、触って確かめることもできない。でも確実にそこにある。なのに、伸ばした手のいつもほんの少し先にいる。こっちを見て微笑んでいる。あるいは、ずっと遠くの全然、別の誰かに送った一瞥に過ぎないかもしれない。そうわかっていても、視線を感じたような気がする。

本当に美しいものは姿を隠す。

いつも何かに怯えていて、でも好奇心はずっとあって。

個性的な子を個性的なままでいさせてくれて、ありがとう、乃木坂46。
誕生日おめでとう、飛鳥ちゃん。


■乃木坂46 ロケ地を巡る⑦


【東京都新宿区】
「齋藤飛鳥&橋本奈々未 12thシングルペアPV『あなたがキライ』」(2015年)

12枚目シングル「太陽ノック」に収録の特典映像です。「のぎ動画」(サブスクリプション)でも見ることができます。

冒頭付近のシーン*画面キャプチャー
飛鳥ちゃんとななみん

撮影地は東京都新宿区にある「GUNKAN東新宿ビル」屋上です。
所在地:東京都新宿区大久保1-1-10
最寄駅:都営大江戸線「東新宿駅」
駅から地上に出て、西方向(JR線側)に歩いていくと、周囲とは異質な特徴的な外観が不意に見えてきます。

背が高い建物なので真下からでは分かりにくい
遠くからの方が形がわかりやすい

ただ、HPなどによるとビル内はいわゆるSOHOやシェアオフィス、アパートメントなどになっていて、部外者は中に入ることはできません。外観だけです。雰囲気だけ楽しめました。

齋藤飛鳥 当時16歳
橋本奈々未 当時22歳

私は
私が好き

2022年8月10日

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