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ラブレターの代筆 未来の答え two shots 風神雷神

乃木坂46の32ndシングル選抜メンバーが発表されました。2期生の鈴木絢音の卒業発表と、32ndシングルには参加しない旨の告知があり、1期生と2期生がいない状態で初めてのシングルとなりました。

結果的に、飛鳥のラストシングルになった31st「ここにはないもの」が、1期生と2期生の最後の作品になりました。

32ndには真夏センターの「僕たちのサヨナラ」が収録されます。絢音ちゃんのソロ曲も出るといいな。

表題曲には、もう1・2期生がいません。その代わり、5期生が選抜入りを果たし、センターは「いつかできるから今日できる」以来の2人体制。山下美月と久保史緒里が務めることが発表されました。

2人のダブルセンターは、「逃げ水」の収録曲「未来の答え」があります。2017年に発表されたこの楽曲は、図らずも未来を予見していたことになります。

表題曲の「逃げ水」は、与田と卒業した大園のダブルセンター。与田ちゃんがエース格に成長し、美月は単独センターを経験してグループの大黒柱に。しーちゃんは、そんな美月に「追いつかないといけない」とどこか焦りながら、4期生や5期生ら後輩の台頭に時に悔しい思いをしながら、ようやく「真ん中」まで辿り着いたことになります。

先週の予想は全然外れました。ことごとく外れていましたが(ダブルセンターは予想していなかった)、なぎは無事に選抜入りを果たしてくれました。

2列目の真ん中なので、いわゆる裏センターに当たりますが、1コーラス目から存在感を示してくれると思います。


絶対エースだった飛鳥の卒業、精神的な支柱でもあるキャプテン・秋元真夏の卒業、1期生2期生の全員卒業。

勝負の一年になる。

2017年、乃木坂はダブルセンターで「インフルエンサー」を発表。白石と西野の2枚看板で、これまでにない曲調、高速ダンスの楽曲となり、この曲で初めてレコード大賞を獲得。東京ドームにも立ちました。

”くぼした”を新たな2枚看板として大勝負に出る。

しなやかさと躍動感を兼ね備えた、「ああ、乃木坂だ」と思える楽曲が出来上がると信じています。





”くぼした”で最初に思い出したのは、実は「未来の答え」ではなく、「ラブレターの代筆」というショートドラマでした。

セブンイレブンのキャンペーン動画として制作された連作の中の一つで、学校の屋上で撮影されています。

奥手で引っ込み思案な文学少女をしーちゃんが、あぐらをかいて座る勝気な少女を美月が、それぞれ演じています。

実際の二人は、ラジオや楽屋裏カメラで見せてくれるような、(良い意味で)無遠慮で屈託のない、何時間でも喋り続ける二人なのだろうけれど、このショートドラマは、不思議なほど二人にハマっているのです。

ストーリーはタイトルの如くで、「シラノ・ド・ベルジュラック」のような世界観です。

俯いた表情、視線、姿勢。ほとんど板付で二人きりで演じられる世界である分、そうした細かい要素がより際立つ(目立つ)のですが、二人のそれが驚くほど自然体なのです。

もちろん荒削りな部分はあるにせよ、設定された繊細な世界観をきちんと自分の言葉や表情に置き換えられる賢さを兼ね備えた二人の姿に、とても惹きつけられるのです。

数年前の動画ですが、なぜか強く印象に残っている2ショット。


長い弧を描くようにして、未来の答えが出たように思うのです。




乃木坂に、新たな風神雷神が生まれた。

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