自分が与えるものしか受け取ることはできない。

大好きな友人を見てると、与えることと受け取ることが同じだということが、精神論とか、道徳やきれいごとではなくて、単なる厳然たる事実なのだと感じられる。

彼女は驚くくらい惜しみなく人に与える。お金も、モノも、時間も、温かい言葉も。

そこには見返りを求める気持ちも、独りよがりの過剰な配慮や忖度もない。

彼女は感じたことをそのまま、シンプルに言葉にする。自分の心に嘘をつかない。いい人になろうとしない。自分がどう見られるかを怖れない。自分の心に素直に、ただ与えたいものを着実に与えている。

興味がないことには過剰に反応せず、飄々としているが、無視したり気のない返事をするわけでなく、愛を持ちつつも必要十分な返事をする。

決して人を評価せず、人の光だけを見ている。いつも自然体な彼女といると、みんな安心できる。彼女といると、誰もが本来持っている力を取り戻し、逞しくピカピカ輝いて見える。自分が自分でいることを誇らしく感じられる。

惜しまずに与えつづけても、彼女は何一つ失わない。むしろますます豊かになっていく。どんな時も状況の被害者にならず、自分の姿勢に責任を持っている。

私も彼女から与えてもらっているもののほんのわずかでも、何かを返せるようになりたいなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?