しろいはなこ

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  • あかいはなとしろいはな

    感動したこと、はっとしたこと、もやもやしたことなど、気持ちを中心に書いてみます。

最近の記事

手綱を握る

しばらく堰き止められていた流れが決壊し、人生が急展開している。 10月に入り若干体調が上向いたけれど、既に予約していたメンタルクリニックに一応行っておくかという温度感で行った。 睡眠や食欲も影響はあるけれどそこまでではなく、病院でも早めにきてくれたんですね、と言われ、少量の抗うつ薬を一種類だけ処方された。 ところが、PMSと薬の影響が相まったのか、ずどーんと身体がだるく、起き上がらない。食欲はほとんどなくなり、夜中に目が覚め、悪夢のようにややうなされる。 以前も飲んでいた抗う

    • 必要とされること

      評価会議に参加した。自分の評価もその場でされる場だ。私の番が来ると、マネジャーは、今期は○○さんは業務というよりも、コロナの影響で保育園休園があったり大変だったと思うので...業務というよりもお疲れ様でした、いつもありがとうございますという意味で、C評価(真ん中)、ですかねぇ...と、成果という成果が思い浮かばないからだろう。Cでも甘いだろうか...という感じを見せながら、言いづらそうに話をした。 執行役員も気を遣いながら、管理職制度がなくなり、マネジャー不在となる中、○○

      • 眺め続ける

        ここのところ表面的には何も動いてないのだけれど自分の中が台風のように目まぐるしく動いていて制御不能だ。 そして長年この制御不能さがとてつもなく苦しかったので、なんとか理解してコントロールしようとしてきて、ここ数年は表面的にはかなり上手いことやっていた。多少崩れても大きくは崩さないというか。日常を最低限送れるように。 数年ぶりにふたたび訪れたこのビッグウェーブにどう相対するか。乗るか反るか?みたいな自問自答を繰り返しながら、以前ならとっくに爆発しそうなところをなんとか眺め続けて

        • 水の底

          怒涛の絶賛停滞期が続いている。夫からもちょっと鬱っぽくなってるよねと心配そうにされる。そうなんだ、鬱なんだよ、と答える。でも気持ちがどん底かというと、どん底だけどそうでもないというか、わりと淡々とどん底にいるのを空から見ているというか、そんな感じ。 この辺りはうまく伝えるのがなかなか難しいのだけど、水の中に沈んでいってるけど、水の中は静か、というか。落ちているけど、心底嫌ではない。水底にいるのをそれなりに楽しんでいるというか、新しい景色が見えそうな期待と不安が入り混じる感じな

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        • あかいはなとしろいはな
          31本

        記事

          違和感

          一昨日の劇的な気づきから一晩開けた昨日。朝はスッキリしたような、でもまだどっと疲れているような気持ちで起きた。 今の仕事で、モヤモヤしてることが溜まっていたこと。細かなモヤモヤを放置していたことがつらかったのだと、今更気づいた。 自分でも驚くほど、人は違和感を見ないようにできるのだなぁと改めて気づかされる。見ないようにしている違和感が、どれほど人を蝕むのかも思い知らされた。 モヤモヤとして未解決な仕事のことを考えるのが憂鬱で、働く気が起きず、働く気が起きないので休んだりしてい

          気づいて動く

          何だかここのところ、何もかもがうまくいかないような、モヤモヤした気持ちが続いている。 いや、具体的に何かうまく言ってないか?というと全然そんなこともない。 会社では理不尽なことはほとんどなく、職場の人間関係は良好で、周囲は育児にも時短にも理解を示してくれ、夫もいつも協力的だ。疲れたら急な休みを取ることもできる。恵まれていると思う。 しかしなんだかモヤモヤする。とてつもなくモヤモヤして、ふとした時に涙が出る。なんだかつらくて苦しい。それがなぜなのか、うまく言語化できないの

          気づいて動く

          自由

          三浦春馬くんの自死で、昨日から神経が昂って落ち着かない。生理前なのと風邪気味なのも相まって、頭がぼんやり働かず、気づくと彼のことを調べてしまう。そして、調べれば調べるほど、笑顔が素敵で、真面目で、一生懸命生きてきたのだろうと思わされる。 若い頃の印象が強くて最近の彼のことはほとんど知らなかったけれど、すごくかっこよくなっていて驚いた。いい歳の取り方をしているなぁという感じ。若い頃よりも、どんどん魅力的になっていっているように見える。 一方で、本当に直近のインスタの動画など

          心の導くままに

          しばらく冬眠していた心を起こすように、心の導くままに動いている。 先週お茶を飲みに行ってほっとした気持ちを忘れない内に、茶道具を買おうと思った。 調べるとネットでたくさん売っているけれど、手に触れて物を買いたい気持ちが高まっている。 お店の人に相談しながら買いたい。実物の手触りを感じたい。そんな気持ちは今までなかった。店員さんの接客も苦手だし、ワンクリックで買えてしまうほうが気楽だった。 ところで、先月法事で喪服を買い、久しぶりにちゃんとした格好をしたら、気持ちがシャキッ

          心の導くままに

          道が自動的に決まっていく

          心の動きが目まぐるしかった6月上旬。 あらゆる局面で、あなたが元々持っている性質はこれですよ〜と、リマインドされるような期間だった。 新しい方向に舵を切りたい気持ちが静かにどんどん高まっている。そういう時、これまではあらゆる方向に選択肢があるように思えてしまっていたけれど、今は、動かなくても道が勝手に決まっていく感じ。 この自動運転モードに入ると、本当に楽で、心地よい。どうして自分の持ち味も、目の前の人たちも無視して、傷つきながら過ごしてきたのだろうか。隣の芝は青いとは、

          道が自動的に決まっていく

          悲しみにひたること

          この1週間。亡くなった人のことばかり考えて過ごしていた。初めのうちは、どうして当時ひどい別れ方をしてしまったのかという罪悪感で苦しかった。せめてもう一度だけ会えたら。何かできることはなかったのか、と悔やんだ。 当時の記憶がほとんどないことも、苦しかった。どうして忘れてしまったのだろう。なんて薄情なのだろうと。 一度もやりとりした記憶がないが、かろうじて繋がっていたLINEのアカウントを検索する。イルカの写真のアイコンをクリックし、ヘッダー画像をクリックすると、彼の大好きな

          悲しみにひたること

          死と時間の流れ

          昔付き合っていた人が突然亡くなってしまい、お通夜へ行った。前職の同期だった人だった。同僚に会うのも9年ぶりくらい。新幹線で京都へ向かう。 30代で亡くなったので、遺影が若すぎる。棺の中の顔は安らかで、静かに横になっているだけのようで、明日火葬になり肉体が消えてしまうなんて信じられなかった。悲しそうなお母様の、早すぎますよね...という言葉に、言葉が返せなかった。 時勢柄、参列も時間を分けて分散して行われ、通夜振る舞いもない。椅子に座っている人はおらず、皆パラパラと立ってい

          死と時間の流れ

          持って生まれたもの

          自分は体力がないのだ、ということにはっきり自覚的になったのは30代になってからだった。たしかに元々体が強い方法だとは思っていなかったが、特別身体が弱いとは思っていなかった。 残業月100時間を超えていた20代の頃。体調も悪いしつらかったけど、社会人というのはそういうものなのかと思っていた。 週4で時短で働いても精一杯な今、歳を取ったというのもあるが、20代は私の体力にしてはかなり無理があるほど働いていたのだということがよくわかる。思い返してみれば、学生時代も休みがちだった

          持って生まれたもの

          痛み

          お山のような大きな滑り台で、子どもが一人で滑れないので、お膝に乗せてと言う。部屋着のリラコで出てきたので、汚したくないなぁと、おしりがつかないよう、しゃがんで娘を膝に乗せて滑ったら、途中、塗装が剥げているところで引っかかり、大きくつんのめった。 このままだと、子どもともども顔面着地となると思い、咄嗟に子どもを庇ったら、肘を強打してしまった。 子どもはびっくりして大泣きしたものの、なんとか無傷で済んだ。私は肘と膝を擦り剥き、痛みに呻き声をあげた。 痛すぎてしばらく立ち上が

          親をばかにしないこと

          親をばかにしないというのは、ある年齢、あるタイミングの時には、結構難しいことだなぁと最近改めて感じる。 これは私にとっては、人生において通奏低音のように響いているテーマだ。昔から、他人には優しくできても、親にはすぐにイライラしてしまう。 子どもは、成長し、できることが増え、最先端の知識やテクノロジーに触れるにつれ、歳をとり、できないことが増え、年々頑なになり、これまでの慣れ親しんだ習慣に拘泥する親を、非効率で、成長の意思がない者として、非難し、蔑んでしまう。 それでも、

          親をばかにしないこと

          宗教と農業

          坂口恭平さんが、躁鬱の人はアウトプットばかりでインプットが少ないと書いていて、なんとなく納得感があった。最近インプットしてないなぁと、実家の弟の本棚から、気になる本を適当に取り出し、読んでみた。空海についての本と、トルストイについての薄い新書だ。 ミーハーなので、トルストイを読んだら、農業がしたくなった。イワンのばかのイワンは尊いなぁ。でも体力も根気もなく、力仕事も苦手な私にできるのは、せいぜい貸し農園くらいだろう。飽き性な私に続くかというと甚だ疑問しかないが、非日常を取り

          実名と匿名と自意識

          facebookで、7日間ブックカバーチャレンジのバトンが回ってきた。好きな本の表紙を7日間あげるというものである。 数年ぶりにfacebookに投稿してみて、実名でリアルな知り合いがいる中で、自意識にとらわれずに投稿する心理的ハードルは、思った以上に高かったのだなぁと改めて気付かされた。 最近ずっとTwitterやnoteなど、匿名での発信に慣れすぎて気づいていなかったけど、自分の趣味嗜好など、知り合いに広く知られるのは恥ずかしい。自意識は、思いの外、行動を強くセーブし

          実名と匿名と自意識