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大切なペットのクローン、あなたはどう考えるだろうか。


【クローンビジネス】が広がっているらしい。
中国・シノジーン社が2018年からビジネスとして始めている。
クローンペットの費用は、犬は500万円以上。猫は300万円以上。
借金をしてまで依頼をしてくる人もいるらしい。

その過程は、ペットから取った皮膚の体細胞からDNAを取り出し卵子に注入し、
それを代理母となる犬や猫の子宮に移植するという。
流産も多く成功率は3割ほど。
その為に準備される代理母は複数で、出産する場合は帝王切開が多く、たくさんの犬や猫の負担のもとで、クローンペットは生まれてくる。

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また、このクローンの技術の利用は、ペットだけではなく、
企業の広告塔にもなっている動物の高齢化による問題の解決や、
優秀な警察犬のクローンで同じような優れた能力をもつ犬を作るなどにも利用もされているらしい。

しかし、代理母となる複数の犬や猫の負担の問題をはじめ、
ペットの命への考え方は、命そのもの、人間のクローンに近づく技術ではないのかという問題など…、恐ろしさを感じる。
実際問題として、中国科学院研究チームは霊長類のサルのクローンも成功している。(米国の科学誌『セル』電子版に発表)


なんだか、簡単に取り替えがきくような感覚を覚え、それがペットの命を軽くみる風潮になったり、クローン技術への抵抗感が薄れることによって、人にも…なんてことになりはしないのだろうか、という言いようのない不安にかられる。

ペットを失った悲しみから、借金までしてクローンを作ってしまう人間が、
愛する人を失ったどん底の悲しみから逃れるために、この技術に救いを求めることは、絶対にあり得ないのだろうか。。。

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私がこの番組がかかげた問題に敏感に反応したのには、
おそらく週単位になっていると思われる愛猫の寿命を、日々感じているからに他ならない。

乳がんの大手術も2回したものの、その転移もあるのか…毎日キツそうな咳をする。
食欲だけはまだあるので、ガツガツ食べてくれる姿が、本当に、本当に愛らしい。
咳がおさまって、スヤスヤと静かに眠っている姿にホッとする。

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"でも、はたして私はこの子のクローンが欲しいだろうか。"

いや、それは"いいかな"、と思う。
同じに作られていても、別の個体。
そのクローンのねこチャンがどんなに可愛くても、きっと違和感を感じるだろうし、もしかしたら、同じ過ぎるねこチャンを不気味に感じるかもしれない。

とことん愛したこの愛猫を失ってしまって、この胸におさまりきれないほどの大きな悲しみや辛さで心が破れかぶれになっても、その気持ちをしっかり抱いて、
私にとって、今、生き抜こうとしているこの愛猫が、【唯一無二の存在であった】という事に価値をおいて、いつまでも心の中で寄り添っていきたい、と思う。

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