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「目的を理解して仕事をする」とは?

任された仕事を一生懸命にこなしても、「的外れだ」「もっと考えてやって」といわれた経験はありませんか?

自分としては、必死にやっているのに納得いかないと思ったことはないでしょうか?

その原因は、目的を理解したつもりで作業しているからかもしれません。

このNoteでは、そんな落とし穴から抜け出す方法を紹介いたします。


目的を理解する重要性

目的の必要性を登山に例えてみます。
富士登山を考えてみましょう。

富士山の山頂に登るためには、山頂に登ると決めてから登ると思います。
この"富士山の山頂"が目的(地)です。

目的(地)を理解しないまま、登山の準備をして、登り始めるとどうなるでしょうか?
山頂が寒いことを知らずに、軽装で行き、寒さに震えてしまうかもしれませんし、富士山ではなく、高尾山を登り始めてしまうかもしれません。(極端な例ですが)

目的(地)を理解していたら、
山頂での寒さに備えて、防寒対策はしますし、
富士山のふもとから、登山を始めると思います。

このように、目的を理解することで、適切な準備や、正しい道選ぶことができます。

仕事に話を戻すと、目的を理解したうえで、作業を実施することで、
回り道せず、必要十分な作業を実施できるようになります。

目的を理解したつもりになっていませんか?

目的を理解する必要性を具体例を交えて説明しました。
目的は理解しているけど、それでもうまくいかないと感じるときもあるかと思います。

その時は、目的を理解したつもりになっている可能性が高いです。
目的を理解したつもりというのは、
本当の目的の手前の目的を本当の目的と考えてしまうこと
です。

例えば、今日中に過去の実験データをまとめておいてと言われた場合の目的は、何でしょうか?

何のためにデータをまとめるかを考えると、過去のデータを把握したいからと思いつくことができます。
一度自分で考えたため、これが目的と捉えがちです。

しかし、これが、目的を理解したつもりになっている状態です。
データは把握するのが終わりではなく、データを把握したうえで、何かをしたいという目的があるものかと思います。
本当の目的の手前の目的を本当の目的と考えてしまっています。

先ほどの登山の例でいうと、
本当の目的(地)は、富士山の山頂なのに、
目的(地)を富士山の5合目と思っている状態です。

この場合、5合目までの準備はしてきたけど、山頂に上る準備はできていないという状況になり、本当の目的を達成できません。

このように、本当の目的の手前の目的を本当の目的と考えてしまうことを、目的を理解したつもりということができます。

目的を理解するための方法

理解をしたつもりを抜け出すには、以下のワークをおこなうと良いでしょう。

ワーク
今の仕事/作業を何のためにやるのかを問い続けて、自分の会社/組織の目的とのつながりを考える。

目的を把握するとは
今やっている仕事と、会社/部署の目的とのつながりを理解すること
だと私は思います。

仕事は、会社(上司)が必要だと思うからあるわけです。
時間つぶしのためにあるわけではありません。

そのため、仕事の目的を自分に問い続けると、会社の目的にたどり着くはずです。

例えば、先ほど例に出した過去の実験結果をまとめるという仕事を例に出してワークをしていきましょう。

この結果をまとめるという作業について、
"何のためにやるか?"を自問自答します。

過去の実験結果をまとめる
①何のために、結果をまとめる? 
➡ 過去の実験データを把握したいから

②何のために、データを把握したい? 
➡ 不具合の原因を考える材料としたいから

③何のために、不具合の原因を考える?
➡不具合解決のためのタスクを決めるため

④何のために、タスクを決める?
➡不具合を解決したいから

⑤何のために、不具合を解決したい?
➡ちゃんとした商品を作るため

⑥何のために、ちゃんとした商品をつくる?
➡商品を売るため 

⑦何のために、商品を売る?
➡売上、利益を上げるため(会社の目的)

このように自問自答し続けると、会社の目的にたどり着きます

ここまで会社の目的とのつながりを理解したうえで、過去の実験結果をまとめるという仕事を行うと、ただまとめるのではなく、不具合の原因になりそうなものの影響がわかるように、結果をまとめられるかと思います。

ただ、一段階掘り下げたのみで、目的を理解したつもりとなっている場合、何をわかるようにまとめればいいのか不明なため、報告されたほうは、的を得てないなと感じるとなります。

本ワークを通じて、自分の仕事は何のためにあるのかを深く理解することができたかと思います。
すると、仕事も良くできるようになるのではないでしょうか?

今回は、売上、利益を上げることを会社の目的としましたが、
例えば、コンプライアンスを守るためや、環境にやさしい活動をするためなど、営利活動に限らないかもしれませんので、自分の環境に合わせて、変更いただけますと幸いです。

まとめ

本Noteでは、目的を理解して仕事をする重要さを具体例を交えて説明し、目的を理解するワークについて紹介しました。

目的を理解して仕事をすることで、仕事を効率的に、そして質の高いアウトプットを出すことができるようになります。

まだ目的を把握したつもりになっているなと感じたそこのアナタ!
ぜひワークを通して、本当の目的を把握してみてください


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