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「動き回る"救済"」についての日記

(この記事は本当に中身がないただの日記です)

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猫と暮らしてもうすぐ一年になる。


ね‐こ【猫】
《「ね」は鳴き声の擬声、「こ」は親愛の気持ちを表す接尾語》

食肉目ネコ科の哺乳類。体はしなやかで、足裏に肉球があり、爪を鞘に収めることができる。口のまわりや目の上に長いひげがあり、感覚器として重要。舌はとげ状の突起で覆われ、ざらつく。夜行性で、目に反射板状の構造をもち、光って見える。瞳孔は暗所で円形に開き、明所で細く狭くなる。単独で暮らす。家猫はネズミ駆除のためリビアヤマネコやヨーロッパヤマネコなどから馴化 (じゅんか) されたもの。起源はエジプト王朝時代にさかのぼり、さまざまな品種がある。日本ネコは中国から渡来したといわれ、毛色により烏猫・虎猫・三毛猫・斑 (ぶち) 猫などという。ネコ科にはヤマネコ・トラ・ヒョウ・ライオン・チーターなども含まれる。
− デジタル大辞泉(小学館)


▼ ねこちゃ、きゃわきゃわだねぇ〜〜

びっくりしちゃったよ。ねこちゃきゃわすぎて。
べりきゃわの民 名誉勲章だよ。

ねこのパンテオンを建てよう。

毎日見てるのに見つめられると自我がトロットロになって口からフルーチェみたいに甘ったるい声出ちゃう。なんだこれ。わたしか?

なんでわたし、まだ生きてるんだろう?
かわいさのまばゆい光に焼き尽くされてるのに。ゴキゲンすぎてまだ肉体があると勘違いしてるのか?

こんなにかわいいねこを前にして生き残れる人間がいるとは思えん。
なぜわたしはまだ生きていられるのか……。


…………生かされている…………?


▼ ねこちゃに生かされている

おお、ねこよ。どうしてきみはねこなんだ。

「ね」は鳴き声の擬声、「こ」は親愛の気持ちを表す接尾語……って、かわいすぎやしないか?

おっかねぇな、かわいいよ。

おお、ねこ、おお、ねこ……。きみがねこでなければ、ねこなんてすてきな名前もつかなかっただろう。
ねこになるべくして生まれたねこ。
奇跡のいきもの。

ねこが動物だということがにわかには信じられない。宇宙から来た神秘の生命体とか言われる方が納得する。
でもねこはねこという動物だからこそ、こんなにも儚くて愛おしいのだろう。

どっちにしてもまあ信仰はね、あるよね。
きみから受け取るエネルギーはもはや「癒し」とかそんな次元ではない。
これは「救済」だ。

ねこ、きみは「動き回る"救済"」「きまぐれな祝福」「しあわせのかたまり」「酸素浄化マシーン」「ねこ」。

きみがいるから、わたしは健康を意識し、良き隣人であろうと努力ができるよ。

きみがいるから、起伏のない人生のなかでもフフッと笑ったり、声を発したり、感謝したり、祈ったり、痛がったり、感情を出して、そしてぐっすり眠ることが増えたよ。

正直きみは具体的なことは何も施してくれないけれど、そこにいてくれるだけで充分なんだ。なにもしてないけど、わたしに与えてくれている。
人生がほんの少しだけれど、たしかに変わったよ。

宗教というか……信仰心ってこういうことなんだわ……(?????)

oh〜〜ねこ、最高。
語彙なんてしらねえ。

猫と暮らしてどんなに暮らしが華やいだかを、何度も書こうとしてはできなかった。冷静さをね、欠くわけですよ。もうええ。
これがわたしの全力や。

のめり込み方がえぐいのもほっといてくれ。
動物飼うなんてありえないと言っていた一年前のわたし、見ろよ。完堕ちだよ。
なにが「時間と金を切り分けないといけない荷物」だよ。確かに時間と金を切り分けないといけない実質荷物だけど、リターンがでかいんよ。「満ち足りた気持ち」が油田だよ。荷物は荷物でも宝物だよ。なにも知らなかったんだお前は。
毎日石油で泳いでるよ(???????)

ねこ、かわいいがすぎる。
意味がわからん。

ねこが地球を滅ぼすのなら、それはもはや仕方のないこと。悪いがわたしはねこ側に立つ。

ねこが最高の生き物だと理解してしまった後ゆえ、「体はしなやかで、足裏に肉球があり、爪を鞘に収めることができる。口のまわりや目の上に長いひげがあり、感覚器として重要。舌はとげ状の突起で覆われ、ざらつく。」の説明文だけで興奮する。
肉体が爆発して飛び散りそう。人間の肉体ってわりと耐久度があるんだなっておもう。

ねこに恋をしているのか、ねこではじめて経験したある種の興奮に恋をしているのか、正直わからんのやけども、迎えたからには責任は持つぜ、覚悟しろよねこ…!!!!


▼ ねこちゃがいかに救済であるか

朝起きるとぴったりくっついて寝ている

ごろごろしてるときにくっついてきて、寝返りうって隙間をつくると、そっと距離をつめてくるところ

「チョモ〜」と呼ぶとほぼ必ず返事をしてくれるところ

帰宅するとドアの前で待ってて、ドアを開けるとニャー!て鳴くところ

ごはんの音を聞くと射出のごとく駆け出して、フードをばくばく食べつくすところ

水を飲むときのぴちゃぴちゃ音と、そのあとしばらく胸元の毛がびたびたなところ

ウエットティッシュごしごしで喉を鳴らしてくれるところ

背伸びするときは前に伸びたあと後ろにも伸びるところ

寝てるときヒゲの形に頓着しないところ

あくびの口がおおきいところ

新しい家具や物を置くとフスフスにおいを嗅ぐところ

やっちゃいけないことを理解しててわたしの目を気にしながら試しにやるところ

テンション上がってきて甘噛みするけど超ソフトタッチなところ

ときどきガチめの甘噛みして離してくれないところ

あごの下を撫でると目を細めてごろごろいうところ

指に鼻先を押し付けてきて口の先っちょを触られたがるところ

そのまま頬を撫でられたがるところ

さまざまにふわふわなところ

膝に乗ってくるからそのままギュって抱きしめるとしばらくじっとしていてくれるところ

おもちゃで一生懸命遊んでる音を聞くとき

トイレのシャーーーッとかポト…ポト……ザッザッて音

日向の位置をちゃんとわかって寝転ぶところ

外のスズメを威嚇するところ

ごはんの時間の30分前くらいから餌皿の前で待機をはじめるところ

ふちにいるのに腹見せゴロンしようとするからよく落ちそうになって慌てて抱えないといけないところ

部屋の中をうろつくとついてきてくれるところ

夜の布団で暗いこと考えてると不思議といつもより顔の近くまで来て寝てくれるところ

ペンタブやスマホをいじってると手首に尻尾を絡ませてくるところ

iPadで映画を見てると画面の前にどっかり座り込むところ

すねるとベッドの下に隠れて、呼ぶとニャー!て飛び出してくるところ

ブラッシングのやつを見せると駆け寄ってくるところ

掃除機とクイックルワイパーを警戒するところ

コロコロと和解しつつあるところ

爪切り嫌がるけど切らせてくれるところ

日々違う鳴き声を聞かせてくれるところ

わぅわぅわぅ……

呼ぶくせに呼んでも来てくれないところ

知らんうちにじっとわたしを見てるところ

寝起きは毛やヒゲに寝癖があるところ

肉球がぽにぽにしているところ

エビのおもちゃは振り回して、たいやきのおもちゃはぶっとばすところ

ちゅーる好きすぎて袋を噛むしなんなら指も噛むところ

朝起きると必ずいてくれるところ

わたしにおかまいなしに生活してるところ

でもなわばりに入れてくれているところ

呼吸に合わせて動く背中だとか、「生きている」ことを全身で見せてくれるところ

毎日ちがうところ

いっぱいある

とにかくかわいい。


ねこは動き回る"救済"。
救済がわたしの部屋で生きている。

こんなクソデカ感情を知ってしまったことが少し怖い。
でもこれがしあわせじゃなかったらなんなんだ。

オチなどない。


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