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新耐震基準時代の耐震診断で難しいポイント3点

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さて、最近(といっても私の事務所では10年以上の傾向ですが)、新耐震基準の木造住宅の耐震診断の依頼が増え続けています。しかしながら旧耐震基準の耐震診断を行っている技術者には、なかなか難しい部分があります。そこで今回は3点に絞って、新耐震基準の診断の難しいポイントを解説しますね。

その1 間崩れが多く、寸法がとりにくい。

 旧耐震基準の頃は、寸法が910ピッチだったりわかりやすかったです。そこで図面がなくても再現しやすかったのですが、新耐震の頃になると、不思議な寸法が多くなります。特に都会になると多いです。いちいち実測しないとわかりませんし、大壁で壁内部に胴縁なども多い時代なので、余計迷いますね。よって、レーザー距離計は必須アイテムになります。新耐震なんて余裕!と思っている技術者の方!ゆめゆめ油断なきように。

その2 断熱材が多くて、小屋裏や床下から部材が確認できない

 新耐震になると薄くても断熱材が入っていることが多くなります。そのため、雨漏りや、筋かい、壁下地などの確認が困難になります。また最近の住宅と違って、点検口がないケースが多いです。オマケに押入の天袋のような点検に適したところがなくなりつつあります。あっても釘や接着剤で閉じられていたり。そうなるとお手上げです。そのような住宅にはお客様と事前に打ち合わせをし、調査しやすい位置に点検口を作る必要があります。それでも調査はしにくいです。調査計画が重要になります。現地行ったら簡単に診断できると思っている猛者もご注意あれ。

その3 金物使用が間違っているケースが多く判断に迷う

 これは深刻です。旧耐震だと、ほとんど金物がついていないので、迷うケースは少ないのですが、新耐震になると結構最近の建物でも、金物の使い方が間違っているケースが多く見られます。どう評価するか迷う物も多いです。想像しにくいでしょうから、例を挙げると・・・

ホールダウン金物にM12のアンカーボルトで取りつけている(本来はM16)
エーステンプレートを釘で打ち付けている
ホールダウン金物・その他金物を切り欠いて使っている
見たことのない金物(恐らく家具用)で柱頭柱脚をとめつけている

 など、実際に見たものです(汗)。どう判断すればいいんでしょうねぇ??本当に迷いますよ。他にも筋かいの取り付けが個性的すぎたり、色々です。この問題はかなり深刻で、今後グレーゾーン耐震診断などを自治体が助成金ありで進めると思いますが、大きな問題になりそうです。

今回は、ある程度新耐震の耐震診断の経験のあるDJしろなまずからの3点でした。できれば、他のケースも知りたいので、こんなのがあったよ!という方は、コメントお願いします。ではでは!!


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