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耐震診断しても耐震性は上がらない事実

地震が起きると耐震診断をする方が増えます。また過去に耐震診断した方から問い合わせが増えます。しかし耐震診断しただけで満足する方が一定数いますし、耐震を心配しただけで終わってしまう人も多いです。

過去、私が診断した方で、たまに連絡がかかってくる方がいます。この方、無料の診断を含め、複数回診断を行い、地震などが発生するたびに、補強の相談があります。しかし絶対に補強は行いません。お金がない、というのが理由です。しかし診断や耐震グッズにはお金を使います。リフォームにもお金を使っています。最初は私も耐震の重要性を力説し補強案なども真剣に考えましたが、気が付きました。この人は絶対に補強はしないと。

お金がないわけではありません。心配はしていても、耐震補強工事の優先順位がほかより低いのです。久々に連絡がきた方に非常に多いのが、その間に他のリフォームをしてしまったことです。正直、リフォーム工事するときに一緒に補強を行ったほうが割安です。しかし補強は高い、他にやることがあるといって、一生後回しにしています。このタイプは、相談の前に、多額なリフォームを行っているケースが非常に多いのです。しかも耐震診断したあと、見積もりなどをして検討をしたあとに、です。耐震補強を諦め、リフォームを行い、やっぱり心配になったというケースです。それで私にお金がないけど安価に耐震補強を、といわれても無理な話ですし、他にいっても同じ回答を受けると思います。

先輩に、耐震診断を受けて迷っている人がいたら、押し通しても補強を行ってしまえ、という方がいます。私は個人の意思を尊重して、「どうしてもやりたい」という方しかやりません。果たしてこの考えが正しいか?わかりません。もちろん耐震化は、街をあげてやらないと、効果が薄くなることもわかっています。それでも個人の財産である以上、自分の強い意思でやってほしいのです。そのためのきっかけのために、ブログなどで情報発信を20年近く続けています。今後もこの手法を変えるつもりはありません。引き続き続けていきたいと思っております。

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