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起震車と実際の地震

町の防災のイベントなどで、起震車に乗ったことがある人は多いはず。運転じゃなくて体験のほうで・・・。

こんなに揺れるのか!と思った方も多いと思います。しかし起震車とは、あくまで地震っぽいものを体感できるだけで、本当の地震ではないです。また得意な揺れ、不得意な揺れもあります。あの体験だけで震度6とか7とかを理解するのは、いささか乱暴です。もし、いろんな地震を正確に再現できたとしても、その体験会で乗られる回数って1回か2回ですよね?それで大地震とは何か?を知ったつもりになっては困るわけです。また地震が来るぞと分かっている揺れ(起震車が該当)と、いきなり来る揺れでは、まったく受ける印象は違います。なので、起震車で震度7を体験し、これなら、動けそうだなとか、冷静に机の下に入れるな、とか思わないほうが賢明です。

また起震車の性能は、結構バラバラで、性能が高いものと、古くて性能が低いものがあります。また実際の地震に比べて振幅が狭かったり、方向が単調だったりしますので、やはり実際の地震とは違います。まあ怖い揺れなんだな、と思ったり、これなら動けない!建物大丈夫かな?とかそういったことを考える材料にはなると思います。防災の意識を高めるためにも重要だと思います。

私も大地震を体験しているわけではありません。東日本大震災の余震を福島の旅館の浴室内で体感したのが全てです。裸で浴槽のお湯が一気に外に出て行ったのを覚えています。地面がすべるように大きく動いたような・・・少なくとも起震車の揺れではなかったです。起震車で体験していれば大丈夫・・・とだけは思わないようにしてほしいものです。


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