昇華

私は趣味で歌を歌っている。いつもはただの暇つぶし。楽しいから歌う、ただそれだけ。でも今日は少し違った。
今朝、私は嫌な夢を見た。私から離れていったかつての親友たちが憎くて暴れたり、でも楽しかった過去を取り戻したくて元の関係に戻りたいというメールを送るか悩む夢。その親友たちが離れていった理由は、私がODを辞められなかったり、パパ活をしたりしたからだ。目が覚めた時私は、夢の中の自分ができなかったことをしようかと思い浮かんだ。その元親友たちにLINEをしようかと考えたのだ。しかしその考えはすぐに消え去った。どうせブロックされているし、いくら謝っても許されないだろうと思ったからだ。私がパパ活という行為をしてしまった時点で、”パパ活をしたことがある人間”である時点で、親友たちは私に嫌悪感を抱くに決まっているからだ。ODに関しては、もう私は後戻りができないところまで来てしまった。私にとってODは趣味だ。こんな人間に成り下がった時点で、もう純粋すぎるかつての親友たちに好かれはしないだろう。だから私は、LINEすることを辞めた。
さて、そんな嫌な夢を見た私の心は決して穏やかではなかった。朝から最悪な気分だ。この気持ちをどうしたものか、この心の痛み、もやもやをどこに向ければいいのだろうか。私の出した結論は、歌って消化する事だった。歌ってみたの動画を作り気持ちを昇華する、それが一番だと思った。
クラム、春に眠る、じゅくじゅく。今日私が歌ったのはこの三曲。どれも私の心に刺さる、大好きな曲で、どれもいつか歌いたいと思っていた曲だ。クラムを歌い終わり、その次に私は春に眠るを歌っていた。その曲の歌詞が心に刺さる刺さるで、この曲を歌うことが自傷行為のようになってしまった。「ずっと一緒って思っていたのにまたねって言えなくなっちゃった」「許して許して許して許して」「ずっと好きなこと許して」。私は心を痛めながら歌いきった。歌いながらこんなに苦しかったのは初めてだ。
3曲目のじゅくじゅくも、自分にはとても刺さる曲だった。「吐きそうです。愛などなかったです。痛みだけがじゅくじゅくしてるのです。痛い痛いいたいいたいばかりが好みに沈んでprickりりりり」という歌詞。本来の曲の意味とはだいぶ変わってしまうが、パパ活で好きでもない知らないおじさんと愛のない行為をした私にはとても刺さった。「騙してごめんね。可愛さで人を殺せると思ってた。」という歌詞も、先程と同様本来の意味とは変わってくるが、とても刺さった。純粋であると私は親友たちを騙していたんだ。正に、「綺麗なふりしてごめんね。純粋なふりしてごめんね。」だ。
私は元から汚れていた。それを知らない汚れのない純粋な元親友たちは私と一緒にいた。私の汚れに気づいたから、離れていった。ただそれだけだ。責任放棄に聞こえてしまうかもしれないが、最初から誰も悪くないのだ。ただ価値観が違っただけ。ただそれだけなのだ。
こうしてnoteに今の気持ちを書く事で、歌を歌っただけでは昇華し切れなかった気持ちを昇華しようとしている。この傷はいつか治るのだろうか。それとも、一生付き合っていかなければならないのだろうか。今はまだ分からないが、私は早く楽になりたい。

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