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突然の訃報を聞いて。

3月8日の昼ごろ、SNS上で漫画家の鳥山明先生の訃報を目にした。

普段、有名人の訃報には極力触れないようにしている。

一方的に矢印を向けている人間がどの立場で物を申しても変な感じになると思っていたからだ。

しかし、何にも関係値がない人間が、このやるせなさとモヤモヤ感を払拭する手段は直情のまま吐露する他にないと思った。

SNSやブログ上で思い思いの気持ちを述べている人も同じ考えだと思う。

私はドラゴンボールの直撃世代ではない。

私が生まれた時には、アニメや連載は終了していたからだ。

それでも当たり前のように悟空やベジータの存在は認知しており

今の子供たちも当たり前のようにかめはめ波を放っているのだろう。

それほどドラゴンボールは日本人に根付いているのだ。

なんて凄いことなんだろう。

私が読んでいた時代のジャンプ誌面からも、ドラゴンボールの存在は消えることはなく、何かしらゲームやグッズなどの告知が出ていたり、ギャグ漫画がこぞってパロディーにしていた。

私は、ワンピースやナルトのように、ドラゴンボールのイズムを受け継いだ漫画の方を先に読んでいたが、初めてドラゴンボールを読んだときは、上記の作品と何一つ遜色もなく新鮮な気持ちで読むことができた。

そして、今もなお世界中に受け入れられているから驚きである。

そんな色褪せなさこそが鳥山作品の魅力だろう。

どこを切り取ってもワクワクさせてくれるのだ。

ドラゴンクエストもそうである。

子供時代は攻略本のモンスター図鑑を見て一日過ごせたし

今もなお攻略本をだけを読み直してしまうこともある。

本当に惜しい人を失ってしまった。

バード・スタジオからの声明で「熱心に取り掛かっていた仕事もあり、成し遂げたいこともあったはず」という趣旨の記載があった。

そういう話をきくと本当に残念でならない。

漫画文化を生み出し、漫画家という職業を明確にした手塚治虫や藤子不二雄などの漫画家達が築き上げた土壌に大輪の花を咲かせる大木を築いたのが鳥山先生だろう。

その花から生まれた種子が、大木となりまた大きな花を咲かせ、日本の漫画がこれからも大きな発展を続けることを願います。

私は、漫画家や絵描きではないので影響を受けたということで感謝することはできません。

いちファンとして作品を楽しませてもらったにすぎないのです。

ただ、感謝できるとすれば、ドラゴンボールやドラゴンクエストのおかげで仲を育んだ友人が沢山いること、おかげで子供時代の思い出が大変豊かになったことに関しては感謝しきれません。

筆箱に悟空のキーホルダーをつけているだけで人が寄ってくるのです。

スマブラ25周年の記事の時も同じことを書きましたが、このような経験は、決して特別な事ではなく、多くの人たちが経験していることなのです。

漫画やゲームは、一般的に軽視されるかもしれませんが、これからも発展していって欲しい文化の1つだと感じます。

そんな私の青春を彩ってくれた作品を、数多く生み出してくれた鳥山明先生に深く感謝を申し上げるとともに、ご冥福をお祈りいたします。

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