望月史郎

公認会計士・税理士の望月史郎です。

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最近の記事

いえない高収益企業の実態

どうも、公認会計士・税理士の望月です。 今日は、上記のタイトルに関してお話をしたいと思います! 私は、大学を卒業後、証券会社で約2年間働き、その後、公認会計士の資格を取得するために勉強期間を経て、現在のPwC監査法人で約7年の監査経験を積みました。その後、中小監査法人で監査に従事しながら、自身の会計事務所とコンサルティング会社を10年ほど経営してきました。 その実務経験のなかで、「こんなこともしているのか!」、「こんなこと教科書には書かれていない!」と驚くことも多くありま

    • 第7回 「次月への準備と継続的改善」

       前月の決算情報から得られたフィードバックをどのように次月の経営戦略や業務計画に活用するか、その具体的な手法を紹介します。また、財務指標の見直しや経理プロセス全体の継続的改善の方法についても掘り下げます。これらの取り組みによって、企業は財務報告の精度を高めるとともに、柔軟かつ効率的な経営基盤を構築できるようになります。 決算情報のフィードバック活用方法 月次決算の情報を効果的に活用することは、企業の財務管理や戦略的意思決定において極めて重要です。まず、前月の決算情報を振り返

      • 第6回 「月次決算の分析」

         本セッションでは、月次決算の分析に焦点を当て、企業の財務健全性、運用効率、および収益性を評価するための主要な財務比率の解析方法について深く掘り下げます。さらに、実例を用いた分析のデモンストレーションを通じて、理論を実際の状況に応用する方法を学びます。 主要な財務比率とその解析方法 財務比率分析は、財務報告書から得られるデータを用いて企業の財政状態を評価する強力なツールです。以下に、最も一般的に使用される財務比率とその計算方法を示します: 流動比率(Current Rat

        • 第5回 財務諸表の作成

           本セッションでは、「財務諸表の作成」というテーマに焦点を当てます。企業経営において欠かせない損益計算書と貸借対照表の作成方法、およびキャッシュフロー計算書の理解について詳しく解説します。これらの財務諸表は、企業の財政状態、業績(経営成績)、キャッシュフローの状況を明らかにし、投資家や経営者にとって重要な意思決定の基盤を提供します。 損益計算書と貸借対照表の作成 損益計算書は、一定期間の企業の収益と費用を報告し、その結果としての純利益または純損失を示します。この文書は、企業

        いえない高収益企業の実態

          第4回「在庫と固定資産の管理」

           今回のセッションでは、「月次決算シリーズ」の第4回目として「在庫と固定資産の管理」に焦点を当てます。企業が直面する在庫および固定資産管理の課題を克服し、財務報告の正確性を向上させる方法を提供します。具体的には、実地棚卸による在庫精度の向上、最適な在庫評価方法の選択、そして効果的な固定資産の減価償却計算の実践について、理論と実践の両面から深く探ります。このセッションを通じて、資産管理の効率を高めるための実践的な知識とスキルを習得し、企業の財務健全性の維持に貢献できるようになり

          第4回「在庫と固定資産の管理」

          第3回「費用と収益の認識」

           本セッションでは、「費用と収益の認識」という重要なテーマに焦点を当てます。特に、発生主義会計の基本原則と費用と収益のマッチング(費用収益対応の原則)について詳しく解説します。 発生主義会計の基本 発生主義会計は、経済的なイベントが発生した時点で収益と費用を計上する方法です。これは現金が実際に受け取られたり支払われたりするタイミングとは無関係です。この会計方法は、企業の財政状態と業績をより正確に反映することを目的としています。例えば、商品やサービスが提供された時点で収益を認

          第3回「費用と収益の認識」

          第2回「仕訳と帳簿の基礎」

          前回のセッションで月次決算の準備について学んだ後、今回は「月次決算シリーズ」の第2回目として「仕訳と帳簿の基礎」に焦点を当てます。この回では、仕訳入力の正確な手法から、電子帳簿の効率的な管理方法まで、月次決算の核心部分を深く掘り下げます。正確な仕訳の技術を習得し、効率的なツールの活用方法を学ぶことで、財務報告の精度を高め、企業の財務健全性を強化します。このセッションを通じて、会計の基礎を固めることができるため、ぜひご期待ください。 日常的な取引の仕訳方法  日常的な取引の

          第2回「仕訳と帳簿の基礎」

          第1回「月次決算の準備」

          はじめに  前回のセッションでは、月次決算の重要性とその全体の流れについて詳しく説明しました。今回は、月次決算シリーズの第1回目として「月次決算の準備」に焦点を当て、スムーズな決算プロセスのための基本的な準備段階を詳しく解説します。取引記録の整理、適切な会計ソフトウェアの選定、その他必要な事前準備についての具体的なステップを学んでいただきます。この準備は、後のプロセスを効率的かつ正確に進めるための基盤を築くため、成功の鍵となります。もちろん、月次決算が初めての方も、経験者も

          第1回「月次決算の準備」

          月次決算の基礎 全7回

           スタートアップや小規模企業の一人経理向けに、月次決算の習慣化とスキル向上を目的とした情報提供をします。できるだけ分かりやすく、実践的な内容を段階的に提供していきます。 月次決算の基本を学べるシリーズとして参考にしていただければ幸いです。 シリーズ構成このシリーズは全8回を予定し、基本的な会計知識から始め、具体的な決算作業、分析、改善策までをカバーします。 導入:月次決算の重要性と全体の流れ 第1回:月次決算の準備 第2回:仕訳と帳簿の基礎 第3回:費用と収益の認識 第4

          月次決算の基礎 全7回

          変化することの大切さ

          時代は令和元年。場所は渋谷。 こんなに街の景色がめぐるましく変わるところがあるのだろうか。 見ていてワクワクするのだが、その反面、そのほかの取り残される部分はどうなっていくのか、不安にさえなる。 ダーウィンが進化論のなかで「変化するものだけが生き残る」のようなことをいったかどうかは定かではないが、直感的にそうだよねって、納得してしまう。 でも、なかなか自分自身を変えていくのは難しい。むしろ、40年も生きていると本質的に変わりようがないとさえ思ってしまう。 それは、古

          変化することの大切さ