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ユーミン「深海の街」ツアー終了

ユーミン深海の街ツアー終了。今回のツアー見に行けたのは8公演(大阪6回・神戸2回)。初見の印象は「暗い」「重い」。セットリストもおとなしめな曲が多く、オーディエンスの反応も正直鈍かったように感じた。 けれどいつ終わるのかわからないコロナ禍という状況の中でそれぞれの曲に対する解釈が少しずつ変わっていった。

「あなたと私と」なんかはアルバムで聴いたときにはあまり心に残らなかったのだけどライヴで聴くうちに好きになった曲の一つ。生まれ変わっても今の自分としてまた生まれたいと思えるような人生を送りたいと思うようになった。

本編ラストの「ANNIVERSARY 」「水の影」は前々から自分が死んでもし葬式をするなら流してほしいと思っていた曲でもあり毎回この2曲では涙が止まらなかった。ツアー後半では「ノートルダム」も心により深く刺さるようになった。

「What to do?waa woo」でのダンスや「NIKE」の間奏での腕グルグルダンスなどでの楽しそうなユーミンの表情もかわいかった。ショーの合間合間に入る棒読みのモノローグも最初は「あぁ…(;´д`)」と思ったけどだんだん愛おしくなってくるから不思議。

盛り上がれる曲が「カンナ8号線」「LATE SUMMER LAKE」しかないのが物足りなくてアンコールに一曲勢いのあるナンバーが欲しいかなと思ったけど今回のショーのコンセプトでは「青い船で」「空と海の輝きに向けて」という流れで大正解だったと思う。

90年代のハイテクステージのような見せ方はもうしないのだろう。あれをイメージして見に来るオーディエンスもいるだろうけど作品のクオリティとショー全体の完成度の高さでそういった方々も満足させるだけの内容になっていると思う。

珍しく褒めちぎってるけど(笑)やっぱりキー下げに対する違和感は未だになかなか拭えない。あと、「卒業写真」のとき、客席で腕を上げて左右に動かす動きをする人が結構いたけど個人的にアレは苦手。手拍子のほうが許せる。

しかしコロナ禍というエンターテインメント界にとって過酷な状況の中ツアーを完走することができて本当によかったと思う。千秋楽はユーミンがもっとセンチメンタルになるのかと思いきやアッサリしていたのはきっともう次に動き出しているのだろう。

「宇宙図書館」の千秋楽も見届けたけど今回の方がお祭り感スゴかった。神戸、しかも土曜日ということで全国各地から濃厚なユーミンファンが集まったのだろう。会場の中を歩いているとあちこちから声をかけてもらい嬉しかった。終演後、待ち合わせの場所に行くまでにたくさんの人から声をかけてもらった。嬉しかったけどなかなか進めなかった(笑)。

千秋楽の日は終わったらすぐ帰るつもりだったけど、大御所ユーミンファンのみなさまから声をかけていただいたので(笑)飲み会に参加してししゃもを共喰いして帰宅。なんとか終電の地下鉄間に合った。

深海を共に潜ったみなさま、お疲れさまでした。

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