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今日のiCard(「知識カード」)

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記事一覧

パラダイム転換(脱西欧中心主義)の視点を

『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」 Vol.3:基本概念・基礎用語編』 非民主国家が増大する時代にどの国も西欧がたどった道筋を必ず追いかけるものだと漠然と前提にしていませんか。西欧化が完成していない国は遅れていると思っていませんか。ひょっとするといまやそれは、「日本の常識は世界の非常識/世界の常識が日本では非常識に」かもしれません。 政治の領域で、もはや自由と民主主義と経済成長の、西欧近代由来の「セット」が当たり前でないことを、世界の人は肌感覚で知

助け合いと負い目について | 中村哲の経験 喜捨(ザカート)の真意

新型コロナの感染拡大をとめるため緊急事態宣言が発令されると、休業要請がさまざまな業種を対象に出されます。しかし生活必需品の買い物を政府や自治体が制限することはありません。このような生活必需品の調達を、現代社会の私たちは「交換(商品とお金の)」を通して行っています。 他方例えば、結婚式の祝儀や葬式の香典のように暗黙の「お返し」がそれに伴うため、結果として商品が流通する現象、「互酬」も現代にはあります。贈与が「互酬」の代表格です。 贈与が、「交換」によらない商品流通を実現する

本質直観とは何か

たとえば、今わたしには目の前のカップが「見えてしまっている」が、それはただ「見えている」だけでなく、カップという「意味」(の本質)を帯びて「見えてしまっている」。 もちろんこの「意味」は、時と場合や経験等に応じて変わってくる。 この投稿は、ブログからの転載です。次のURLをクリックすると、他の記事も読めますよ。 本質直観とは何か | iCardbook|知の旅人に https://society-zero.com/icard/124654 声と現象 (ちくま学芸文庫) 

学際的アプローチの必要性|iCardbookより

このとき、対策の程度を決定するためには、生態学、農学、工学をはじめとするさまざまな学問の知見を踏まえつつ、社会的・集団的に意思決定を行う必要がある。 このため、エコロジカル経済学は、必然的に学際的なアプローチを採用することとなる。 この投稿は、ブログからの転載です。次のURLをクリックすると、他の記事も読めますよ。 学際的アプローチの必要性 | iCardbook|知の旅人に https://society-zero.com/icard/122645 Ecologica

ヘーゲルの「事そのもの」論|iCardbookより

わたしにとってほんとうの「事」、あるいはわたしが人生を通してやりたい「事」、そうした「(仕)事」が、普遍的な「事そのもの」として他者からも承認されるところ、そこに、現実世界におけるわたしたちの最も充実した「自由」がある。ヘーゲルはそう言うのだ。 この投稿は、ブログからの転載です。次のURLをクリックすると、他の記事も読めますよ。 ヘーゲルの「事そのもの」論 | iCardbook|知の旅人に https://society-zero.com/icard/118273 近代

空間レイアウト|iCardbookより

平面のレイアウトはX軸(水平)、Y軸(垂直)上で配置していくが、空間のレイアウトにはZ軸(奥行き)が加わる。正面から見て均等に並んでいるように見えても、真上から見るとZ軸上では異なる位置に置かれている。 この投稿は、ブログからの転載です。次のURLをクリックすると、他の記事も読めますよ。 空間レイアウト | iCardbook|知の旅人に https://society-zero.com/icard/117244 Operative Design: A Catalog o

インフォメーション・フロー

ちょうど水車が水で回転するように、エージェント・アーキテクチャは情報の流れによって、様々なモジュールを励起します。この、世界と知能の間を貫いて流れる情報の流れを「インフォメーション・フロー」と呼びます。 この投稿は、ブログからの転載です。次のURLをクリックすると、他の記事も読めますよ。 インフォメーション・フロー | iCardbook|知の旅人に https://society-zero.com/icard/116016 デジタルゲームの教科書 知っておくべきゲーム業

Obstacles to the understanding of human society

As a reaction to this movement, “cultural relativism,” which argues that one culture should not be evaluated based on the criteria of another, became prevalent and propagated the notion that the concept of evolution should not be applied to

攪乱対応

想定外の外的撹乱要因によって一部の資本基盤が損なわれても、連鎖的に他の資本基盤が損なわれないように、区画化という工夫も必要である。 これは、火災が延焼しないように防火壁や防火帯を置くことと同じ工夫である。 この投稿は、ブログからの転載です。次のURLをクリックすると、他の記事も読めますよ。 攪乱対応 | iCardbook|知の旅人に https://society-zero.com/icard/113975 システムのレジリエンス さまざまな擾乱からの回復力 買う前に見

労働価値説と効用価値説の接合

マーシャルは、『経済学原理』において、労働を含む生産要素の条件に基づき、各生産企業が利潤を最大にするように市場への生産物の供給が決定される一方、各消費者が効用を最大にするように市場の生産物の需要を決定し、需要と供給が市場で一致するように価格が調整するという枠組みを提示した。 この投稿は、ブログからの転載です。次のURLをクリックすると、他の記事も読めますよ。 新古典派経済学における労働価値説と効用価値説の接合 | iCardbook|知の旅人に https://societ

現象学的還元

客観的真理を前提せず、一切をこの〝わたし〟(超越論的主観性)の「確信」に還元して考えること。これをフッサールは「現象学的還元」と呼ぶ。 この投稿は、ブログからの転載です。次のURLをクリックすると、他の記事も読めますよ。 現象学的還元 | iCardbook|知の旅人に https://society-zero.com/icard/112331 デカルト的省察 (岩波文庫) 買う前に見て便利|参考文献リスト https://society-zero.com/referen

Humans are apes

“whatever part of the animal fabric might be selected for comparison, the lower Apes (monkeys) and the gorilla would differ more than the gorilla and man. ” 「どの特徴を取り上げてみても、サルとゴリラよりも、ヒトとゴリラの方が互いに似通っている」 This post is reprinted from the blog

プラグマティックなアプローチ

ウォルツァーの政治理論的戦略は、人間とは何かという決着のつかない〝哲学的〟問いを回避し、現実を見て実践的にそのつど最良の道を柔軟に選択していくというものだ。 この投稿は、ブログからの転載です。次のURLをクリックすると、他の記事も読めますよ。 プラグマティックなアプローチ | iCardbook|知の旅人に https://society-zero.com/icard/111701 政治と情念―より平等なリベラリズムへ 買う前に見て便利|参考文献リスト https://s

Do animals have their own societies?

If humans have the same origin as apes and other animals, one may wonder if human society was also derived from that of animals. After Darwin’s publications, many natural scientists began to study “sociality” in animal life. ヒトが類人猿や他の動物と同一