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「もっと自主性を持ってほしい」も最近の若者は…のネタでしかない

もっと自主性を持ってほしい。
主体的に取り組んでほしい。

”若者へのメッセージ”としてよく聞かれる言葉です。
会社の中なら上司から部下へ、学校の中なら親世代から子どもたちへ。

最近の学生はみんな良い子ばかりで、どんなことでも「先生、やっていいですか」と許可を求めるそうです。
会社でも、ボトムアップでどんどん提案してきてほしいのに、みんなどう思われるか気にしてばかりで手を挙げないそうです。

もっと主体的に動いてほしい。
子どもたちには好奇心をもってほしい。
自ら考えて、周りをまきこんで行動してほしい。

実際のところ、どうなんでしょう?

会社で新企画を上司に提出すると、
「前例のないことだから・・」と後ろ向きな反応です。

子どもが新しい教材を手にした途端すぐそれを広げると、「先生が良いって言うまで待ちなさい」と言われます。

別に自主性を持ってくれなくていいし、
主体的に取り組まなくていいし、
ほんとうのところ、波風立てずに偉い人に従ってくれる人が欲しいんじゃないでしょうか。

だから、そのように子どもを育てて、大人になったら空気を読んでくれるサラリーマンになります。

これまでやってきたとおりにやって前例に従いたいし、
トップダウンで社長の言うことを聞いていればそれで良いし、
ワシの言ったことに”素直に”従ってほしい。

そう考えると、学生の内からそれに沿った価値観を教え込めて、素晴らしいシステムのように思えます。

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