曾祖母の手料理をもう一度だけ食べたい

帰省から帰ってきて体重計に乗ったら見事に増えておりました。水死体です、どうも。2キロ近く増えてました、恐ろしい。
今回は帰省もしたことなので、曾祖母の話をさせてください。

曾祖母は母方の祖母の母でありまして、徳島に住んでいました。私が1番最初の曾孫というだけあって、それはもう可愛がってもらったのをよく覚えています。腰が曲がりまくって、ちっちゃなそのシルエットは愛らしく、守ってあげたいと強く思うような、そんな愛おしさがありました。曾祖母が作る料理はどれも絶品だったし、曾祖母の畑仕事に着いていくのはとても楽しかった。

そんな曾祖母は10年前に亡くなりました。死因はヒートショック。寒い年末に、外付けの風呂で熱いお湯を浴びたことで、血圧が大きく変動しそのまま亡くなりました。年末から年越しにかけて、親戚一同で帰省しようとしていた頃の話です。曾祖母はみんなか帰ってくるからと、いそいそと準備をしていたそうです。通夜と葬式のため、いつもより1週間ほど早く帰った徳島は、いつものような賑やかさはなく静かで、離れに安置された曾祖母は今までみた曾祖母の中で1番小さくみえました。とても綺麗な顔をしてました。強く揺さぶれば、起きるんじゃないかとすら思えてくるほど綺麗でした。

通夜が終わり、会食しているときになますが出てきました。亡くなりなる直前に、曾祖母が年始に向けて漬けていたものらしいです。他にも曾祖母が作り置きしていた料理が何品か出ていましたが、私はなますが好きなのもあってなますばかり食べていました。もう食べられない曾祖母の味を噛み締めようと、泣きながら食べました。

曾祖母の作ってくれるものの中で、もう1つ大好きだったのがかきもちです。乾燥させた薄い餅を油で揚げたもの。曾祖母はよく作ってくれました。しかし曾祖母がなくなってからは、作る人もいなくなり食べる機会もなくなりました。そんな中、昨日一昨日と帰省したときに、道の駅でかきもちをみつけました。丁度曾祖母が作っていたのと同じような見た目のものでした。迷わず買い、食べてみました。その瞬間に色んなことが走馬灯のように思い出されました。曾祖母の作るものと味がほとんど変わりませんでした。曾祖母の作る方が出来たてなので美味しかったけど、買ったものも充分あのかきもちでした。あっという間にたいらげて、帰りにも買って帰りました。

あとはカレーも好きでした。大人から子供まで食べられるようにと、中辛と甘辛のルーを混ぜて作られたカレーは何杯でも食べられるほど美味しかった。私がおかわりを頼むとすごく嬉しそうにする曾祖母が大好きだった。

今も曾祖母が生きてたら、今の私に曾祖母はなんて言うのだろうかとかたまに考えます。とりあえず結婚出来たらウェディングドレス姿を仏間に飾らせてもらおうと思います。貴方の曾孫はここまで大きくなったよと。なんかよくわからんと思うけどツーブロックしてるよ。あと太ったよ。それと酒癖も悪いよ。曾祖母に伝えたいことや思い出話は沢山あってなかなか話がまとまりませんが、この辺にしときます。

GWが終わりましたね。私は今日間で休みです。明日からまたバイトです、すごく嫌ですね。3連休明けでも行きたくないのに、10連休なんかしちゃったら私退職届出しそうです。
皆様頑張りましょう。私は家事に専念する前に軽く二度寝します。それでは。

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