長浜シルク産業未来会議vol.1 を振り返る ヒゲロンゲ編

2018, 4, 9, Taka

右に同じく、振り返りが忘れた頃にやって来るという・・・
少し落ち着いて新年度を迎えていた。

文字通り遡っていこう。
今日、4月9日は京都(スタジオは彦根)のラジオにゲストで
呼んでいただいた。
一年前、福島の大黒屋21代・彰一さんとラジオで2時間話してから
久しぶりだ。
短い時間だったが、今は少しずつ仕立屋がどこに舵を切りたいのか、
少しずつだけど広まってきているかもしれない。

一週間前の4月3日、仕立屋は東京にいた。
仕立屋の黒船こと、大介さん宅の屋上で日焼けMTG。
この時出たDNAという言葉。

自分たちにしかできないことって、なんだっけ?
自分たちがやりたかったことって、なんだっけ?
モノを売りたいのか。いや、そうじゃない。
職人をプロモーション?それもあるけど、それが目的じゃない。
職人の背負ってきた歴史とか、関係とか、血筋とか技術、
それが作り出すものに注ぎ込まれてるんだよね。
それは職人が守ってきたDNAだよね。


と。
このDNAをどうやって抽出して、新しい時代に注入するか。
この日、参謀のケータが仕立屋の脳みそを
しつこいくらいに解体して、彼のやり方で導き出した1つの言葉が
職人のDNA。職人の生き様。だった。

(参謀ケータの中田ヒデのようなスルドイ眼光)

そこからさらに遡って一週間。3月25日。
おそらく250年余りある、長浜の機屋産業(弦でいうとDC300年から)
初めての県外・県内・行政そして職人をごちゃ混ぜにした未来会議が
行われた。

プレゼンやアイデアはあとからまとめておくとして、
一番振り返るべきところは、職人とゲストが互いに子供のような
(といったら怒られるか?)白熱したその時間だった。

外から見れば、
こんな技術なのか!
こんな素材が使われてるのか!
こういう人たちが作ってるのか!
という驚きがあったと思う。

内から見れば、
こんな風に見られるのか!
こういうこともできるのか!
こんな技術を持った人たちがいるのか!
そういう感じだったかもしれない。

今まで築いてきた、職人の川上と川下。
そこには職人のリレーがあって、その流れの中だからこそ
緻密で繊細な表現ができる。
一方で、これから川上から川下に流れていく間で、
支流がたくさんできる。そんな伝え方もあることが
この日、垣間見えた。

外側の世界と内側の世界のようにも見える境界線を、
どこでもドアを使って飛び越える。
ドアは見てるだけでは開かない。
ドアは通りたくなるようにデザインできる。
未来会議は1つのドアになったのではないか、と思っている。

ただし!その間を行き来することが大事なのであって、
これは職人がドアを開けなくてはならない。
ここが職人にも仕立屋にとってもNEXT STEPになる気がしている。

(未来会議での一コマ)

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