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ビーコル2019-20シーズンを勝手に振り返るの巻 ① ~劇的?ビフォーアフター(チーム編)~

キヨウケンです。毎度冗長な文体ですみません。
文体といえば、もう2024年まであの場所で戦うことはないのでしょうか。というわけで今回のトビラ写真は、2019-20シーズン最初で最後だった文体のセンターサークルに玉座するMr.ビーコルにしてみました。
そして、今回はすぐに本題へ入ります。

■スタッツを紐解く

改めて、今回のエントリーを綴るにあたり以下のサイトを参照しました。

各サイトを通じて今季ビーコル41試合のチームスタッツと個人スタッツをゲーム毎に集積しました。
ざっくりなシーズン成績は、次の通り。得点(PT)以降の項目はすべて平均値です。

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このスタッツが果たしてどんな意味を持つのかを、以下の2つの視点をもとに確かめていきたいと思います。


①2018-19シーズン→2019-20シーズンでの変化
②今シーズン、ウィスマン体制→福田体制での変化

順を追って見ていきましょう。

■2018-19シーズン→2019-20シーズン

先に言ってしまうと、あまり特筆する数値はありませんでした。表にするとこんな感じです。前年より改善が見られ(て、私が「これ大事!」と思っ)た項目は赤、その逆は黄色で網掛けしています。

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ディフェンスとリバウンドは改善が見れた一方で、攻撃面は大エース・川村の穴の大きさを感じさせる結果と言えましょうか。フリースローは赤く塗りましたが後で修正しますw、相変わらず入りませんね。
全体的には一進一退で大きく変わり映えしないなか、勝率で上回ったことは成果なのかなと捉えます。とはいえ、シーズン勝率で30%、ときに40%でも残留プレーオフに回るのがBリーグの趨勢です。決して満足できる状況にはありませんです。

■ウィスマン体制→福田体制

HC交代のタイミングとは、まさに戦い方の変化の節目。福田体制以降にタイムシェアはより徹底され、オフェンス面ではノッキング感が減少したなどといったポジティブな印象が残っています。実際にそれを裏付ける数値が残ったのかを、ここで検証します。
まさに、今回の作業で一番知りたかったのはこの比較です、これがやりたくてエントリーしたようなものです。
まずはウィスマン体制(1→27試合目)と福田体制(28→41試合目)の平均スタッツから。

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オフェンス面の改善が一目瞭然でした。とりわけ3FG%(+3.3)、PT2IN(+3.4)、EFF(+6.6)、Ortg(+4.6)などの上昇や、TOの減少(-1.3)といったポジティブな要素を幾つも確認できました。
福田体制後にスムーズと感じたオフェンスはスタッツにも現れたのではないでしょうか。

さらには、両体制下の勝ち試合・負け試合でそれぞれ平均スタッツを集計しました。まずは勝ち試合。 

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オフェンス面のスタッツが軒並み上昇しました。伸び率自体は失点の方が凄いのですがw。それでも勝率でも上回る結果を残しています。一方で負け試合は次の通りです。

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失点数自体は変わらず。ただ、その中でも、PT2INの増加に伴う得点数やFG%、ORtgの改善や、加えてTO減少の相乗効果でEFFが上昇するといったポジティブな現象が確認できました。同じ負け試合でも、ゲームのクオリティは向上したというのは言い過ぎでしょうかね。

■ビフォーアフターは劇的だったのか?

というわけで、今回のまとめと考察です。

①前年とのスタッツ比較には、劇的なビフォーアフターは見られませんでした。
②福田体制ではウィスマン体制との比較において、オフェンス面を中心に劇的かは別として、ビフォーアフターを見せたと言えるでしょう。平均失点の悪化を伴いましたが、TOやEFFといった数値の改善から、ゲームクオリティの向上も見られたと考えます。
③ ②のような変化を生んだ要因が存在し、また、それによって個々のスタッツもシーズン中に何らかの変化があったのではないでしょうか。

今なおトーマス・ウィスマンは違うことない名将であると信じていますし、そんな氏が横浜を選んで戦ってくれたことには心から感謝しています。
しかしながら、HCが変わるということは、やはり何かが上手くいっていなかったということなのでしょう。シーズン終盤で見せたゲームクオリティを、なぜウィスマン体制下では発揮できなかったのか?そして、福田体制では前任者が残した何を生かし、何を変えていったのでしょうか?
話はいずれこの点に辿り着きますが、その前に次回は選手スタッツを振り返りたいと思います。

今回もありがとうございました。

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