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心と直感に従う勇気を持て

有名すぎる、故スティーブ・ジョブズ氏のスピーチ。
わたしはこれを観ると、悉くほろっと泣いてしまう。人生に行き詰まっていた時には号泣し、その度に奮い立たされていたものだった。


主な内容ーーーー
人生の中で起こることはすべて、起こるべくして起こっていることであり、たとえその渦中にいる時は苦悩や災難にしか見えなかったとしても、後々振り返ってみれば、自分に課せられるべき試練だったことに気づく。それらがリンクし、コネクトし、自分の道へと導いてくれるものであったということにも。


人間は死に直面した時に、本当に必要なものが見えてくる。その時に人からどう見られているかといったことや、他者からの評価如何などは、何の意味も為さない。

これらに続く文面が、わたしが最も好きなところ。
自分なりに訳してみます。

Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. Don’t be trapped by dogma, which is living with the results of other people’s thinking. Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.


あなたたちの時間には限りがある。だから他人の人生を生きることに時間を費やしてはならない。ドグマ(凝り固まった概念、既存の独断的思考、常識)の罠に囚われてはならない。それはつまり、他人の思考のデータに基づいて人生を歩んでいくということだ。他人の意見というノイズで、心の内なる声がかき消されてはならない。
そして最も重要なことは、自分の心と直感に従う勇気を持つことだ。あなたが心の底からなりたいと求めるものは、すでにそこにあるのだ。その他のことは全て、二の次で構わない。


「自分の心と直感に従う勇気を持つこと」


このフレーズが本当に好きで、わたしはこれに幾度も励まされ、自分の思考と生き方を変える助けとしてきました。


世間の大多数の人は直感を軽んじ、その存在に気づかず、たとえ気づいたとしてもそれを瞬時に思考でかき消す。いともそれが当たり前のことであるかのように、それを行う。(わたしもいまだ頻繁にやってしまうことだ)


わたしも子供の頃からずっと、そうやって生きてきました。
他人に従うことと、常識とルールを守ることに懸命で、直感そのものが何を指しているかということさえ、全くわからなかった。そして事実、そうやって生きているうちは直感を得ることは難く、仮にわかったとしても実行に移せないのです。


ですがジョブズ氏が仰ったように、直感ほど自分の真の欲求、魂が求める道を指し示してくれるものは他にはない。これは真実の中の真実だと、胸を張って言える。


直感こそが、最もクリアな、自分ただ一人のためだけの道しるべであり、道ひらきのための標識であり、ツールなのです。常識のように、みんな等しくこうすべき、みんなこうした方がいい、というものではなく、自分にだけ向けられたオンリーワンの、オリジナルの道標なのです。


ですがそれを採用するにあたっては、ある種の怖れが伴います。
なぜなら直感というのは世間の価値観や常識を超越した、全く別次元の、とんでもない提案をしてくることがあるからです。


だから直感で生きるためには、その怖れを乗り越えようという覚悟と、強い勇気が必要になる。あとは、それを信じる心。ぶっとんだ直感を採用するくらいなら、世間の声に従って行くほうが格段に容易であり、ある程度の予測ができるから安心も得られます。


つまり世間の常識に従うという生き方は、予定調和の枠の中で批判されずに生きるということで、そこにはリスクや恐怖がない上に安定と安全がある。だから多くの人は、それを選んで生きていこうとするのです。


だけどわたしはそういう生き方を選んで、この人生を終わらせたくはない。
他人の人生を生きる気などサラサラないし、他人の意見で魂の声を曇らせたくないし、それこそドグマなんてどうでもいい。


そのためのリスクを請け負うとしても、それを乗り越えるのにどれだけ時間がかかったとしても、亀の歩みだとしても、わたしは自分のインナーボイスに従う。


だって、これは誰の人生だ?
他の誰でもない、この地球上に同じ自分はどこにも存在しない、たった一人の自分の人生だ。


過去のデータの集積、過去の人間が限られた世界の中だけで作ってきたルール、この社会を意のままに働かせようとした者が作った制約、自分たちに従わせるために従順な人間を作ろうとしたプログラム。ひとたび住む国が変われば、何の意味もなさなくなるものたち。


んなもんに従って、大事な命を削ってる場合じゃねえんだよ。


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