学生社長、1年を振り返る

 こんにちは、株式会社モーゲンテック代表のよっしーです。今日でちょうど、弊社は1周年を迎えたというわけで振り返りをしていきましょう。

 先に述べておきたいのは周りの方々への感謝の気持ちです。
 はっきり言って弊社、1年目にしては調子良い方だと思います。予想以上に仕事をいただけて、メディア取材もたくさん受けることができました。(執筆時点でまだ未発表メディアが2つある)

 それはもう、周りの方々から色んな所で協力を得たりとか、助けてもらったりしていただいているからです。本当にありがとうございます。

会社設立前の話

 弊僕、元々eスポーツが大好きで。もっと大きい大会を開きたいって言って大学を休学することにしたんです。

これは2020年2月24日のツイートです。最高に頭がパンクロックですね。

 まぁでも、この年といえばコロナですよ。1年間、「この時期にここで大会をやる!」と意気込んでいたけどもそれが全部吹き飛んで。
 eスポーツ大会が開催できなくなったので1年間のが確定したわけです。

 そこでどうにかこうにか、オンラインで開催できないかと悩んでいると、仮想空間上でeスポーツ大会をやる「V-RAGE」というイベントを発見しまして。それでVRに初めて興味を持つわけです。
 「これ!!自分でやったらいいじゃん!!」と思い、さっそく作り方とやらの勉強を始めます。
 オチをいうとこれは大企業だからできたわけであって、個人でVR内でeスポーツ大会を開くのは無理でした。

https://rage-esports.jp/shadowverse/news/info_report-2020spring

 しかし、作っていて沼ったんです。すごくハマった。おもしろい!って。
 かつて小学生の時、マインクラフトにドドドハマりしていたのですが、恐らくそれと似た類の快感が得られたのでしょう。

 そして、一人でこそこそとUnityとBlenderの勉強が始まるわけです。

 5時起きでやってました。

そう、これが起業への第一歩だったは知らずに・・・・・・。


初めてイベントを開催した

 ちょうど勉強を始めた頃、大学の入学式ができなくて新入生が困っているという話を聞きます。
 大学の新入生って、基本的に入学式とやらその後のオリエンテーションなど、最初の出会いをきっかけに人間関係を構築し始める人間なんです。
 ところがそれができなくて、何も情報が入ってこない、サークルも分からないという新入生がいると。困ったものだ。

 「じゃあ俺がイベントでバーチャル入学式をやればいいのでは?」と、
思いつきさっそく準備を始めます。

「勝手にバーチャル入学式」当日の様子

 これが意外と反響が良くて。
 大学ってどんな過ごし方をするのか?近くの美味しいお店は?など、楽しいキャンパスライフを送るのに必要な情報をプレゼンするっていうイベントを開催してみました。
 実は当時の新入生から、今でも「これ参加してました!」と言われることがあります。嬉しいね。

今だからこそ話せる裏話

 実はこれ裏でちょっとした揉め事がありましてね。
 準備で各サークルのツイッターアカウントにDMで「ポスター貼りませんか」って送ってたんです。
 ですが当日の午前になって、突然大学のサークル統括部(?)のような、サークルをまとめる生徒会のような団体があるのですが、そこが「バーチャル入学式をやろうとする人がいますが、規約上各サークルはポスターを貼ってはいけません」(要約)と発表したわけです。

 当時の僕は本気で新入生のために何かできることはないかと考えてたわけですから、なんとか理解してもらえないかと、友達経由でリーダーのLINEを見つけて実際に電話をします。
 それで30分ほど話をして原因を追求するわけです。
 内容的に大学側に話を聞く必要がありましたから、昼ごはんの時間を削って大学まで行って「今こういう状況で…これって許可が必要なんですか?」と聞きに行きます。
「それはあなたが勝手に開催しているイベントであってうちは何も関与しません。どうぞ好きに」的な回答をいただいて、
それをもう一度、リーダーの電話で伝えたら「じゃあやって大丈夫です」と話が落ち着いたわけです。
 もうね、ここは書けば長くなっちゃうのでこのへんで。

 やってみるとメディアの方もすごい取材してくれました。
 読売新聞さんや、ネットメディア複数、NHKさんにも取材していただいて初めて自分の力で自分を拡散することになります。

オリジナルアバターがないとき。

イベントの楽しさと一緒に、知見を蓄えていく期間

 こちら、2020年のうちに制作したワールドです。意外と僕、頑張っていましたね。いま振り返ってビックリしました。

 このうち、左下の「バーチャルニシタチ」というワールドをつくってイベントを開催したのですが、これが一番反響がありました。
 地元の飲み屋街を再現して、そこで動画を見るイベントをしたのですが、NHKさんや、宮崎のテレビ局UMKさんMRTさん、ネットメディアさん、新聞などに取り上げていただいて、今でも「あなたがバーチャルニシタチの人か!」と言われます。

 朝9時からずっとやってんな。
 バーチャルニシタチの制作で悩んでいる時のツイートですね。
 本当に諦めの悪いやつですわ。

 実はこれがついに起業のきっかけです。
 過去にお世話になっていた社会人の方から「VR業界はこれからもっと伸びるから起業してみてもいいんじゃないか。応援するよ」と提案を受けて、初めて自分の頭の中で起業という選択肢が出てきます。

起業の恐怖と高揚

 今でも覚えていますよ、当時の僕が震えていたこと。
 そりゃ怖いですよ。他の選択肢を全て捨ててそこに今後の僕の人生を捧げることになるわけですから。
 ただそれ以上に高揚もしていたのは事実でしょう。こんなにもワクワクする選択肢は初めてだったんです。

 別に起業せずに大学に戻って「eスポーツ大会できなかったわ」と報告するのもありだったと思います。
 ただ、ここで挑戦しなかったら、今後の人生で二度と挑戦しないだろうなと思ったんです。
 
大学を卒業して就職。働いてできれば結婚して………
 言ってしまえば未来が見えてしまったわけですね。それはもう退屈であると。退屈は敵だと。だったらやるしかないんじゃないか、起業を、と。

 他に、自分が起業することで誰かに良い影響を与えることができるんじゃないかと考えたことも理由の一つです。
 僕、実は高校生の時すっごい頭が悪くて実力テストでビリとったことあるんですよ。文化祭でのび太のコスプレしたら「見た目も成績もそっくり」と評判だったんですよ。

 でもそういう奴でも、努力すれば起業もできるし、こういう生き方もあるんだと、提示できるんじゃないかって。
 過去の弱みが、魅力に感じれるようになっていたんですね。

株式会社モーゲンテック、設立

 そうして、弊社が爆誕したわけです。
 設立届とかめんどくさかったけど、全部自分で調べながらやりました。
freeeさんお世話になりました。

 資本金も、バイトで貯めてたお金をオールインしました。
 僕の人生ギャンブルです。でもそっちのほうが好きです。暇から逃げろ

 社名の由来は上のようになっています。
 コロナを迎えてからというものの、人の諦めるスピードが早くなっているように思います。
 そういうときだからこそ、私は妄言が必要なんじゃないかと考えます。

根拠のない戯言を胸張って言えるような人が増えてほしいという願いです。
うちはそれを技術で実現する。だからモーゲンテック。
今まで妄言が社会を前進させてきたし、これからもそうです。
人間の創造力がある限り、世界は進化し続けますよ。


由来の裏話

 1周年ということでこれも裏話ですが、
僕の人生を変えた好きなアニメに「中二病でも恋がしたい!」というものがあります。

早く3期こい。

 1期の最終回で以下のように語られます。

中二病は恥ずかしいと誰もが言う。もう二度と思い出したくない、消してしまいたいと。
でもあの時のどうかしていた自分は本当にいなくなってしまうのだろうか。
自分は誰かに監視されていると妄想し、自分のキャラを設定してなりきっていたあの時の自分は。

人は時に妄言を吐き、突然変わる世界を夢想し、遠い未来を創造し、存在しない大恋愛を頭の中に描く。
それは生まれてから死ぬまで人の中で永遠と繰り返される、果てしなく繰り返される、
悲しくて、恥ずかしくて、愛おしい自意識過剰という名の病。
「自分」という名の避けては通れぬ営み。そう、人は一生、中二病なのだ。

中二病でも恋がしたい!最終回より

 実はこれの意味もあるんです。人は死ぬまで中二病ですよ。
一番、中二病なやつが社会を変えていきますから。

こういうところとか特に。
別に自分がやる必要はないですよ。生きていけるし。
でも中二病だからやるんですよ、こういうのは。 

最後

 自分で振り返っていてなんか、正直びっくりしました。
 あっ俺ってこんなことやってたんだ、みたいな。他人事のように見てました。

 起業してから色んな所で、あらゆる人にお世話になりました。
 メンタルが死んだ時に電話をかけた友達にも本当に感謝しています。

おめでとう、モーゲンテック。

 人間としてまだまだ未熟な私ですが、どうかよろしくおねがいします。

仕事中です

 私は死ぬまで中二病でいたいと思っています。

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