見出し画像

【質問箱】スクールランブルに人生観を歪まされた女


こんにちは。脚本家の皐月彩です。
前回のnoteから、質問箱にお題を投げてもらってここに書く内容を考える形式に変えてみました。意外と色々な質問を貰えていてありがたいです。

▼質問箱(ここからお題をいただけると嬉しいです)
https://peing.net/ja/775bb9b6eae3cc

===

ちょっと質問に答える前に、今日嬉しかったことをつらつらとやってもいいですかね。いいです、ここは私の日記帳なので。

中学から大学まで同じ学校に通っていた、太田プロのモシモシというトリオの「あきちゃん」という友人がいるのですが、彼女が今度の『ツギクル芸人GP』の決勝に出場決定した、というニュースを、朝の6時に受け取って跳ね上がりました。

ハイスクールマンザイという大会に出ていた時から、「こんなに面白い人が同世代にいるのか」と目を回すくらい、通っていた学校にはハイマンに出ている人がたくさんいたのですが、同性であるのと、恋バナが好きなのもあって今も1か月か2か月に1回は一緒にご飯を食べているあきちゃん。

こっそりライブを予約してモシモシを見に行ったりするのが好きです。
あきちゃんが所属しているユニットは全部面白い。中学からずっと「しゅげ~」と仰ぎ見ている私が言うのだから間違いない。皆さんぜひ放送楽しみにしていてください。

今日のハイライトはこんな感じです。

===

さて、質問箱の2通目の質問に答えてみようと思います。
タイトルで完全にバレていると思うのですが、改めて。

「二次元と三次元の初恋、それぞれの話が聞きたいです!」

また恋愛系の話ですか……。と思いつつも、ありがたく頂戴しました。
でも前回リアルで体験した初恋の話はやってしまったので、今回は二次元の初恋についての話をしようと思います。

今回は完全にオタク語りになるので、また長くなったらごめんね。

さて、私が一番最初に好きになった二次元キャラクターは、『スクールランブル』の播磨拳児くんです。ヘッダーのイラストは作者の小林尽さんがTwitterを始めたのが嬉しくて描いた自作のイラストです。ショッキングピンク。

人生で話したことのある人の中で、『スクールランブル』を読んだことがある&大好きだと言ってくれた人は、レッドブルつばささんしかいませんでした。あんなに面白いのになんでなんでしょうか。
週刊少年マガジンで連載されていたのが2002年から2008年まで。ちょうど小学生の時に、アニメも放送していたのを覚えています。

ジャンプやサンデーよりも、マガジンで『クニミツの政』や『トッキュー‼』をむさぼり読んでいた私の、人生で二つ目のラブコメ作品。(ひとつめは『ラブひな』です)

播磨拳児くんは、「サングラス×ヒゲ×カチューシャ×小麦色の肌」という、ヤンキー漫画で主人公のグループにいるけど絶対メインの話は作ってもらえなそうなビジュアルをしています。
BLEACHで言えば、斑目一角みたいな一本気な性格の持ち主です。

彼には、第一話から天然で鈍感な美少女(作中では全然モテないキャラ)の塚本天満ちゃんにずーーーーーーーーーっと恋をしています。本当にずっと。

ラブコメの主人公なので、彼を取り巻く少女たちの中には、播磨くんを好きになる女の子も当然現れ、なんだかラッキーでムフフな展開もあったりするのですが、それでも播磨くんは「俺は天満ちゃんが大好きだから」と全くなびいてくれません。

思春期男子で、しかも言い寄ってくる子がカワイイ子ばかりなのに、播磨くんは見向きもしない。天満ちゃんに好きな人がいても、好きすぎて禿げても(本当に禿げる)、なんなら彼女と自分をモデルにした漫画まで描き始めて、商業デビューまでしてしまう。

そこまで強い想いがあるのに、全然告白できないのは、播磨くんが「硬派純情純粋真面目奥手謙虚」だから。凄い文字列。我が家の家訓です。

不器用だけど真っすぐで、誘惑にも負けずに大好きな人を追いかける、なんなら彼女が幸せになるためにちょっと背中まで押してしまう不器用な彼に、小学生の私は完全に恋をしました。

初めての「推し」ってやつです。
あんなに夢中で読んでいたBLEACHでも、「俺の嫁」みたいに思う人はいなかったのに、播磨くんは完全に男性として魅力があると思っていつも見つめていました。クラスにいたら絶対好きになってたな……。そして失恋してたと思う。

播磨くんは見た目がヤンキーなので、まあ学校で先生たちに目を付けられるわけです。
でも、近くで彼を見ている担任の先生は、いつも困っている女の子たちを下心なくどんどん助けている心の優しい青年だと言うことを知っているので、「見た目だけで彼を判断しないでほしい」と守ってくれています。愛され者の播磨くん。

先生に頼み込んで天満ちゃんがいるクラスに入ってからは、授業もHRも全部出席して一緒の教室で過ごせることにウキウキしているのも可愛いし、天満ちゃんに褒められるためなら、今まで絶対に参加しなかった掃除や文化祭の手伝いにも積極的に参加してくれます。恐るべし愛のパワー。

動物たちも彼の優しさを野生のカンで察知してどんどん集まってくるので、播磨くんの周りには人間や動物たちがわんさかいます。最初は怖がられて、携帯の連絡先に誰もいなかったのに。後天系のモテキャラです。

播磨くんが切れ長の目のキャラクターなので、その後漫画を読んでも、ぱっちりお目目のイケメンキャラには全く惹かれなくなってしまったし、他のラブコメを読んでも「播磨くんと違ってなんでこんなに優柔不断なんだ」とイライラしてしまう始末です。

前回のnoteで「多分私は彼を禿げても太っても好きでいてしまうのだろう」と思ったのも、播磨くんが禿げても、ちょっと奇行をしていても「好き!一番大好き!」となっていたことが影響していると思います。
好きという感情のハードルが播磨くんを推したことで上がり切ってカンストしてしまいました。だから23歳までリアルな恋愛をしたことがなかった。とんでもないぞ、播磨くん。

播磨くんと同じく、彼の想い人の天満ちゃん自身も、恋愛に対しては不器用ながら愚直なので、まったく播磨くんを恋愛対象として見てくれません。好きな人一直線。そこが可愛いんですが……。
私の推しと早く付き合って彼を幸せにしてほしいのに、どうしていっつもこんなにすれ違うんだと、恋愛に似た気持ちを持っているくせに天満ちゃんにイラするという、「ちゃんとラブコメを楽しみ切っているオタク」でした。

あれ、これも結局「初恋の人に彼女ができたから、彼女と幸せになってもらう方がいいよな」となってしまった原因かもしれませんね。なんてことしてくれたんだ。

天満ちゃんはかなりのポンコツキャラなので、結構播磨くんの前でもダメなところを見せたりもするんですが、「そういう短所も含めて天満ちゃんが好きだ」と言ってくれるところが、本当に魅力的な男性だなと思います。
そういう気持ちが本物の愛なんだという私の思想は、播磨くんから来ています。そのせいで全然恋愛ができない。播磨くんくらい覚悟がないと、「好き」だと胸を張って言えません。

こんなふうにツラツラ書くほど、未だに私は二次元の初恋「播磨くん」をかなり引きずっております。どんな漫画に出てくるカッコいいキャラクターも、播磨くんの前ではじゃがいもです。(過激すぎる)

久々にスクールランブルについて想いを馳せていたら、また改めて読みたくなってきてしまいました。アニメも観たいな。
播磨くん以外にも魅力的なキャラクターはたくさん出てきます。特に沢近愛理ちゃんは女神だと思います。金髪ハーフ系ツンデレ女子が好きな人は是非チェックしてみてください。

以上が私の二次元の初恋話でした。
二次元を振り返ると三次元のこじらせの原因が浮き出てくる。オタクって厄介な生き物ですね。

また次回、今度はお笑いについての質問が来ているので、それに答えていこうと思います。今夜は播磨くんの夢が見れたらいいな。

おやすみなさい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?