日記の一時休止

何年も毎日欠かさずに書いていた日記を書くことを、大学卒業を機にしばらく辞めることにした。
良い意味でも悪い意味でも、過去に囚われてしまうと感じたからだ。

「日々を記録すること」を目的に、高校生の頃に日記を書き始めた。そこには日々のクラスでの印象的な出来事や面白かったことなどが純粋な気持ちで記されている。
しかしながら、最近は日記を見返してはノスタルジーに浸ったり、将来の計画を立案しては見つめ直す中で、現在の自分の無力さや実力のなさを憂いていた。けれども、過去の楽しい思い出や悩みに囚われている時間は勿体ない。人間関係は時間や場所と共に移り変わっていくものだし、過去の自分が失敗したからといって、今の自分に再度挑戦する資格が無いわけなど未来永劫断じてない。以前のnoteで記した言葉を借りるならば、日記を通じてノスタルジーに浸ることで、いつのまにか私はサーカスの象になっていたのだ。

自分の気持ちを言葉に綴る行為は、自分の心を落ち着かせる意味でも、自分を見つめ直す意味でも大切だと思う。でも、私の場合はこの行為が行き過ぎると、答えが出ないまま深い思索の沼に沈んでいってしまう。これでは未来に向かって踏み出すことができず、本末転倒である。
時間がある学生時代だからこそ、自分の過去現在未来に対して大いに悩むことができた。これからは、悩む時間は遠くに放り投げて、その時間を一歩ずつ行動することに充てたい。

将来人生で立ち止まった時、時折日記を見つめ直すことで、過去の自分から良い生き方のヒントを学びとることができれば本望である。


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