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ベルギー留学:1年目を終えて

2日前、2学期最後のテストが終わった。

1学期に一度テストを経験している分、緊張は和らいだけど、
テスト期間の長い長い1か月半は、何度経験しても慣れることはないような気がする。

誰とも会わず、ひたすら机に向かう日々は、精神的にも身体的にも体力を消費する。

それでも、ふと思うことがある。
何かを集中的に学ぶ機会って、これから先あとどれくらい残されているだろうか、と。

まして、学びたいことに全振りできる時間は、人生の中でどれほどあるだろう。マルクス経済学をなかなか理解できなくて、数日頭を悩ませていたこともあったけど、むしろ、1日中好きなことを思考することが許されていることは、とても贅沢なことだと思う。

ベルギーの大学では、テストのパス率は5割に満たない。全てパスすれば、上位2%に入るくらい難しいのだ。だから本当に学問を理解した人しか、能力のある人しか、2年生に進むことができない。

だから、今学べることを精一杯学ぶこと。
一か月半のテスト期間はきついけど、自分の精神状態や体力に気を配りながら学び倒すことがポリシー。

学問は、学んでも学んでも、全てを知り尽くすことはないのだから。

同時に、テスト期間は、私にとって「成長」という部分で大きな意味を持っている。英語力や知識面だけではなく、考え方や自分のコントロールの仕方も学ぶ、大切な期間。背伸びをして頑張る分、テストを乗り越えた後は、ほんの少しでも成長できたような、清々しい達成感が残る。

ギターを弾いたり、旅の計画をしたり、夏に向けて足りないものを買ったり、体を動かしたり。1日中没頭しているときもあれば、少し昼寝と思って気が付けば夜になっていたり、スマホからなかなか目を離せなかったり。友達とお散歩した日もあれば、電話で彼氏と喧嘩した夜もあった。

どんなにやる気があっても、なくても、やることはきちんとやること。淡々と一日一日を積み重ねること。それが大切。時々の感情に向き合いつつ(知識だけの頭でっかちにならないように)、気持ちを切り替えるときは、切り替える、それがコツ。難しいけれど、少しずつ方法を探っている。


そして、1年目が終わった。
明日から2か月半の夏季休暇。




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