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谷崎潤一郎「雪」

作家・谷崎潤一郎は地歌や上方舞を愛し、
作品の中にもしばしば登場します。
中でも愛した曲が地歌「ゆき」で、
『細雪』には主人公の四姉妹のひとり、妙子が
「ゆき」を舞う場面が出てきます。

「雪」という随筆の中で谷崎は、
地歌「ゆき」の主人公である女性について
いろいろと想像をめぐらせています。
年齢はどのくらいか、どんな顔立ちか、
着ている着物の色は、生地は、
どんな部屋にいるのか、部屋の調度は、匂いは、等々
考え始めたらいくらでも想像が広がっていく、
一本の音楽映画だって作れる気がする、と。

私にはなかなかそこまでの考察は難しかったのですが、
一つの曲をそれくらい掘り下げて、想像を膨らませて
向き合えば、表現も随分変わってくるだろうと思います。


松浪流火曜会 千静のうた絵巻 vol.3 -ゆきおんな-

小泉八雲「雪女」をベースに
雪女の恋を唄と三味線で綴ります。

2023年12月19日(火)
開場:14時  開演:14時半
会場:道頓堀ミュージアム並木座
入場料:2,000円
出演:松浪千静(唄・三絃)
お申込み:こちらのフォームからお申し込みください

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