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青春ノイローゼ、が好きな言葉です。

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勝手に映画評3 なぜ今時代劇なのか? 平和が危うくなりつつある日本社会に塚本監督が向けた痛烈な刃ー『斬、』

さて、第3回目の勝手に映画評は、塚本晋也監督『斬、』です。 『野火』に続き、登場人物は少なく、今回もストーリーは至ってシンプル。 塚本晋也演じる澤村次郎左衛門は「東京に一大事がある」と言って、池松宗亮演じる浪人都築杢之進をスカウト。 それを引き留めようとする杢之進に想いを寄せる蒼井優演じるゆう。 杢之進は最初は戸惑いながらも、愛する者を殺されたことに激昂し、斬る。 そして、ゆうを守るために、最後は自らを守るために斬ります。 「なぜ、人は人を斬るのか」 が、こ

    • 勝手に映画評2 だってその時は好きって思っちゃったんだもん -緻密な演出のなせる技『寝ても覚めても』考

      さて、第2回目の勝手に映画評は、濱口竜介監督 『寝ても覚めても』です。 濱口監督は、突然、カンヌ映画祭に彗星のごとく現れた新進気鋭の監督、というのが世の評判のようですが、黒沢清監督の元で映画を学び、5時間強の超大作『ハッピーアワー』、震災後の東北を描いた『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』等でその名を知られている実力派の監督さんです。 と、ここまで書いておいて、諸々で忙しく、過去作品の上映をやっていたキネカ大森にも、イメージフォーラムにも行けていない、、 激しく

      • 勝手に映画評 1 女の自我の昇華とはー クズがクズを呼ぶ愛憎の宴、『彼女がその名を知らない鳥たち』 考

        長きにわたってnoteの更新をサボっていましたが、今日から映画評という形式で書いて行きたいと思います。 第1回目は以前から観たいと思っていた白石和彌監督『彼女がその名を知らない鳥たち』。 ようやくWOWWOWにて観ることができました。 白石作品は『虎狼の血』、『止められるか俺たちを』に続き3作品目の鑑賞。 初期作品は未見ですが、インディーズ映画にある監督さんの「傾向」みたいなものは感じませんでした。ところどころ工夫の感じられる演出があり、安定した実力の持ち主とい

        • 『ダーリンは70歳』他雑感

          西原理恵子 『ダーリンは70歳』がやっと届いた。20年以上サイバラ先生のファンを続けているが、最近はマメに新刊を買う、ということはなくなっていた。ゴロウデラックスからの、の流れである。 と同時に以前から気になっていたはあちゅうさんの『半径5メートルの野望』『わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?』『無所属女子の外交術』と壇蜜嬢の『壇蜜日記』『壇蜜日記2』も購入し、三連休の中日の昨日、一気読みした次第。 これらを読んで、改めて女性の欲望とは何か、について考えて

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          #花粉症

          私は幼少の頃からアレルギー体質だった。 最初は、アレルギーが皮膚に出てアトピーに。 3歳まではお腹をずっと掻きむしって血だらけになっていた。 それが終わってからは喘息を発症した。普通に呼吸をすることができずに幼稚園の3分の1は休んだ。 小学校に入ってからも、アレルギー体質はあらゆるところに出た。 ホコリのあるところに行くと、鼻水や咳が止まらなくなる。修学旅行ではいつも咳をして、目を真っ赤にしていた。枕投げなどもってのほかだった。咳と鼻水で眠れなくなってし