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親と子の現地語力

幼児日本語教師をするかたわら、
シッターの依頼をいただくことがあります。

今日も学校へのお迎えシッターをしました。
午前中に授業が終わるので、お昼ご飯を一緒に食べます。
あるお店でテイクアウトをすることにし、注文の列に並んでいました。

その子が、「○○○○って注文すれば良いんだよ」とフランス語で教えてくれました。
私は子どもと関わるとき、フランス語が分からない体で接しているので、優しさで教えてくれました。

私自身、生活に困らない程度のフランス語力はあるとは言え
正直、子どもから返ってくるフランス語での返答や、
子どもたち同士がフランス語で話している会話を理解できない時が頻繁にあります。

フランス語力は彼らの方が確実に上です。

私は、「日本語の先生」「日本人のシッター」という身なのですが
それを、「親子関係」で考えてみました。

自分の子が、現地の学校へ通い始めると
大抵の場合、親の言語より、現地語力の方が優勢になってきます。

これは、子ども達にとっては、学習言語で、現地語がわからないと友達ともコミュニケーションが取れないため、当たり前の現象です。

そうなった際、
・親の現地語力がネイティブ並みか
・子どもの継承語力がある程度あるか
どちらかでない場合、
親子間のコミュニケーションや、悩み相談、真剣な話などが
難しくなってくると感じました。

そのためにも、日本語を継承語として
伝えていくことの大切さ、
「幼児日本語教師」の責任の重さを感じました。

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