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大阪・動物園前駅と天王寺動物園のデザイン

 ここは大阪の地下鉄のホーム。ふわふわ雲にタイルのどうぶつ。いろんなどうぶつの鳴き声も。
ここ「動物園前駅」は、Osaka Metro(大阪メトロ) ・御堂筋みどうすじ線にあります。
まるで駅ギャラリーのようです。
(1778文字)



天王寺動物園てんのうじどうぶつえんへは動物園前駅を

 令和のいま、天王寺動物園へのアクセスは各線・天王寺駅からが便利です。

芝生広場の「てんしば」や、飲食やお土産のお店ができて、くつろげる場所。天王寺のオアシス的な存在です。

私が小学生のころから……
いまでも大阪のおおくの幼稚園・小学生は先生に引率され、天王寺動物園へ遠足や写生会に行くのです。
(個人の経験と感想です)

白雪姫時計 むかしからあります


わたしが遠足で行ったころ、50年くらいまえのおはなしです。
天王寺動物園へは「動物園前駅」で乗り降りしていました。当時は天王寺駅はあっても、明るい「てんしば」はありませんでした。


当時は浮浪者も住む、さびれて暗く荒れた「天王寺公園」。わたしが高校生になっても、改善されず。治安も心配。天王寺公園は行かないようにしていました。

おとなりの大阪環状線・新今宮駅かいわいも、日雇い労働者がひしめいていました。新世界・通天閣はすこし近よりがたい町だったのです。
昭和の終わりに暴動もありましたよ。

新世界で観光がてら、笑顔で串カツ食べれるようになるのは、平成になってからでしょうか……。




ホームのどうぶつ

昭和の学校の子どもたちは、天王寺動物園へ、地下鉄・動物園前駅を利用していたのです。ここも、けっこう濃いまちでしたが、前記の諸事情で。


地下鉄にのって動物園前駅で降りると、ホームにタイルのどうぶつ。
タイル自体が、すごくおおきくて迫力がありました。

ベンチは平成のもの

昭和の子どもたち、タイルは銭湯の湯船や、台所の流し、トイレの豆タイルしか見たことありません。


動物園前駅のホームのタイル絵は、わたしが小学一年生のころ、1969年(昭和44)にできました。

「うわ、どうぶつがおる」
「おさるさん、あかちゃんも」
「キリンは、ちっちゃいあたまや」
「ワニやゾウは、のそりとうごきそう」

色味をおさえて、白いタイルに描かれた、どうぶつの絵。
ところどころにモスグリーンの木々。プールいろのタイルもありました。

「はやく、どうぶつえんにいきたいなぁ」
「もうすぐやで」
みんなのかおは、明るかった。
動物園前駅、うすぐらいホームでしたが。



御堂筋線ホーム・リニューアル

 そして令和。2021年に、動物園前駅のホームの改修工事が始まりました。
タイルの壁面に白い板。どうぶつたちは、シートでおおわれました。どうなるのでしょうか。

2022年11月
不安なキリンの親子
せまくなっちゃった

旧 ホーム、もうすこし撮影しておけばよかったと思います。



あたらしいホーム

 「こんにちは。
どうぶつえんにようこそ。」
まあるく、くりぬかれた壁から。

全面タイル。のっぽのキリン親子。

休憩もできるよ。ベンチはない。
ゾウさんのシャワー、ぷしゅー。

みらいのどうぶつえん。
ちいさい銀色の、まるから鳴き声が聞こえる。
おさるさん親子が、たのしく、おはなししているよ。

スピーカー 近くをとおってね
まえとおんなじ

ダチョウさんのパトロール。
「駆け込み乗車は、おやめください」

キレイになりビックリ
トイレもどうぶつ
エレベータ
ライオンファミリーと写真撮ろう
改札階にウサギさん
案内板もまるいよ
巨大キノコかな
大阪の美しいイラストがあります
あべのハルカス
天王寺動物園
たことフグ
以前はこんな感じでした

これでは、なかなか天王寺動物園に、たどり着けませんね。昭和世代のノスタルジックなタイル絵をそのままに。
洗練された動物園前駅になりました。



天王寺動物園

 天王寺動物園は、工事中エリアもあり、まだまだ進化します。これからです。
2025年にむけて、大阪はどこもリニューアル中。

ネコ看板

新しくできたペンギンパークの看板。外国の味がするグラフィックデザインですね。

何語でしょうか
FOTO OK と書いてます
ポップなお子さまトイレ

ほんとは、
もっとご紹介したいのですが、
今回はデザインを中心に。


また、動物園は次の機会に……。


毎週火曜日は
「フォト・イラスト」の日

いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに


さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。

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