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銭湯の玉砂利

東大阪市・第二寿湯さんのおとなりさんは、なんと焙煎小屋。まずは、お風呂。珈琲が湯上がりのあなたをお待ちしています。

第二寿湯だいにことぶきゆさん

大阪と奈良の間に、東大阪市があります。車がひっきりなしの国道308号線が通り、長堂ちょうどうの南へ、道路一本入ったところに第二寿湯だいにことぶきゆさんがあります。

第二寿湯さん(右)
大阪府東大阪市長堂2-17-21
月曜休み
第二寿湯 焙煎小屋(左)

最寄り駅は……
●近鉄電車・布施駅ふせえき…徒歩約7分

東大阪市、第二寿湯さんのあるあたりは、もとは布施市ふせしでした。
1967年(昭和42)近隣の市と合併して「布施」の地名は消えました。
いまでは、近鉄電車の布施駅・布施警察署・布施郵便局・布施えびす神社などに名前が残ります。


大阪と奈良のあいだで

東大阪は鉄工・機械・町工場がとても多い。ラグビーのまちでもあります。お仕事帰りには、やっぱり銭湯。
「ちょっと一杯」のお店や、渋い昭和の店も多いのです。夜の布施駅はピカピカしています。

第二寿湯さんは、木の廃材を燃やして、お湯を沸かしています。暖簾のれんの下に難を逃れた大黒さまがお出迎え。
燃やすに燃やせない木製品コレクションに、店主さんのお人柄がにじみ出ています。


暖簾のれんをくぐると……ちょっと珍しい造りです。カウンターの跡と本棚。以前はビールとか提供していたのでしょうか。

普通のお家に来たような感じ。
靴を脱いだら持って上がります。
下駄箱は奥の高い位置にあるのです。

よく銭湯で脱いだ靴を、そのまま放置する常連さんがおられます。ちゃんと下駄箱に入れるのも、マナーと防犯ですね。

この入り口スペースは、ギャラリーとして、無料で貸し出しもしています。


玉砂利の深湯

第二寿湯さんの一番人気は、深めの浴槽の底に玉砂利たまじゃり(小石) が敷きつめられた湯船です。
意外と深さがあります。みぞおちぐらいの深さなので要注意。
前後に長く、3歩ほど歩行できる      ようになっています。


足の甲で砂利をすくって手に取ると、黒い本物の小石です。
コーヒー豆を黒くしたような。
大きい石だと、足裏がゴツゴツして痛いはずですが、小さくて角が取れた玉砂利。
無理なく「玉砂利歩行浴たまじゃりほこうよく」ができます。


湯の底のジャリジャリとした玉砂利の音、神社を歩いているようです。


玉砂利の粒が足裏を刺激します。痛くない、ちょうどいい。
その場の足踏みでも歩いても。
ひとことでいうと「足つぼ風呂」ですね。なんだか疲れが取れていきます。
側面からは、ジェットも吹き出して体幹もスッキリ!


第二寿湯さんの楽しみはズバリ・玉砂利です。


サウナは2階

浴室は2階建て。2階に「スチームサウナ」「乾式サウナ」があります。
どちらも温度は低めです。おだやかな熱さ。心身にやさしい。これもクセになります。


注意書きには、「サウナで体に塩を使いたくなるが、肌荒れの原因にもなる(要約)」とあります。

  

第二寿湯さんは「軟水の湯」 
大阪で、よくある美肌の湯、といわれています。
お肌ツルツルで、洗髪もキシキシしないお湯です。塩を使わないほうが身体に優しいですね。


やさしいがテーマ

全体的に優しさが、お湯のようにあふれる第二寿湯さん。
洗い場・カランの上にタオルや小物を置く棚があったり、シャワーには、ホースもついていたり。


「あつい湯」「ぬるい湯」の表示も親切。
「毛染め禁止」は、よく見ます。


その中で、
「風呂屋は困っています。
水風呂のお湯を汲み出すと……お水が減り……追加でお水を冷やさないといけなくなる。エネルギーが余計にかかる(要約)」
とあります。
ただ「水風呂の汲み出し禁止」と書くよりも、なぜなのか理由を伝えています。
これも、やさしさの表れです。

飲料水やドリンクも豊富

湯上がりは、飲料水・氷は無料で飲めます。
おなじみの湯上がりドリンク・アイスクリームも完備。
ビン入りの「みかん水」「ラムネ」「三ツ矢サイダー」など。
ビンは持って帰れません。


画像はないのですが、「ドリンク・アイス業者が値上げ。それ以前に仕入れたので、当分お値段そのまま (要約)」の貼り紙が。
なんという、やさしさ。


今回、貼り紙は「要約」ばっかりです。
銭湯の浴室・脱衣所は撮影禁止なので、わたしの「目ん玉カメラ」で記録します。
しっかり覚えたつもりでも、帰宅すると忘れています。
覚えが悪いの、ようやく、わかった。
……失礼しました。

玉砂利の恩恵にあずかり、お湯や説明の優しさに触れて、ホレボレてしまう、東大阪の第二寿湯さんなのです。
ルーティン決定。ラグビーのまちだけに。


となりの焙煎小屋

まだ、やさしさはあります!
第二寿湯さんのおとなり「第二寿湯 焙煎小屋」
珈琲豆の焙煎、コーヒー・焼きいものお店です。
入浴後のお客さまは、100円引き!

これは開店前の画像です。
焙煎小屋のようすは、
わたしの毎週月曜日のテーマ
「コーヒー・喫茶店の日」に投稿いたします。

 
 開店をお待ちくださいませ。




毎週土曜日は
「銭湯」の日


いつも こころに うるおいを。
 水分補給も わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。


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