賃貸不動産経営管理士、受けてきました

【2022/12/26 追記しました】

こんにちは。

先日2022/11/20(日)に賃管士(賃貸不動産経営管理士)の試験を受けてきました。

noteの記事が全然ないことからも需要のなさがお察しレベルなので、あまり長引かせず、自分用の記録程度に書き残しておきます。

得点

自己採点:38+α/50点(+αは問32の問題の扱いによる)

昨年が40点以上で合格、それに対して今年は難化したと言われているので、38点となると合格当落線上かな、といったところです。
総勉強時間50時間程度にしてはまずまずの出来だな、と感じています。

※たぶん受かってるだろ、という前提で書いています。もし落ちていたら「この勉強じゃ足りなかったんだな」という反面教師にしていただければ幸いです。12/26(月)に合否がわかるので、その頃に追記します。

感想

過去問以外の予想模試問題集をやっておいてよかった。

ただただこれに尽きます。

資格予備校などには通わず、テキストおよび問題集のみの独学でした。
その弱点として、最新の情報を踏まえた対策が取りづらい、ということがあります。

その部分を補ってくれたのが模試問題集です。
使ったのはTACのものです↓

使っていたテキストおよび問題集もTACのものです。
普通に使う分には問題ないかと思いますが、人によってはもう少し詳しい方が良いとか、逆にもっと絞りに絞った方が良いとか、そういうお気持ちになるかもしれません。

こうした教材については、好みに合うものを使いつつ、上記その他の模試問題集で固める、くらいで良いでしょう。

宅建の対策との違い

昨年、宅建にも合格しています。
(宅建の総勉強時間、おおよそ300時間くらいでした)

宅建の特質として、過去問が豊富にあること、教材が充実していること、各社によって過去問研究が盛んに行われていることなどが挙げられます。

受験者数も非常に多く(2022年度で約22万人)、主要な資格試験として確固たる地位を築いているといえるでしょう。

それに対して、賃管士は国家資格になって間もない上、受験者数もだいぶ少ないです(2021年度で約3万人。2022年度の情報は11/24時点では未公開)。

設問も調整中、合格者数や合格点の設定などもブレが大きく、まだまだ試験としての形が確立されていないものと見受けられます。

体感としては、問題自体の難易度は宅建よりはるかに易しいです。
とはいえ、ただでさえ情報量が少ない上に、試験のあり方自体が年々変わっているところです。そのために非常に対策しづらいといえるでしょう。

宅建は問題集と過去問のループが最重要の対策である一方、賃管士は模試問題集などの予想問題にも取り組んでおくことが必要になってきた、という感じがあります。

受験者は文句を言う立場じゃない

賃管士の試験後にTwitterで適当に検索してみたところ、問題が難化した、厄介な問題が増えた、ということに関して嘆いたり不平不満をいうツイートが散見されました。

もちろんそれを言うのは自由ですが、自分の理解不足を棚に上げて文句を言うのは違うだろ、とは感じました。

せめて言うにしても受かってから言えと。そうでなくとも言えるとしたら予備校などで教えるような、いわば問題について講評できる立場の人達だろうと思います。

私も今回の得点で落ちたらそれは勉強不足あるいは理解不足だったのだと受け入れます。

問題が難化したのはおそらく事実でしょう。
たしか個数問題が13問・組み合わせ問題が8問でしたか。消去法では解きづらいものや、知識を問うよりも複雑な日本語にすることで正答率を下げようという意識が感じられるものも少なからずありました。

しかし、ちゃんとした知識を身につけ、よく読みこめば正答できる問題もあり、取りこぼしを最小限に抑えれば合格点には届くようにできているものと思います。

とはいえ、今回受かることができなかったとして、次回以降受けるかどうかは受験生の自由です。

より意義のある、また受けるだけの動機を呼び起こせるだけの資格試験としてのあり方については、主催者側が今一度考えなおしてもよいのかもしれない、とも感じます。


【2022/12/26追記】

合格発表出ました。無事合格していました。

今回は34点以上で合格。
自己採で少なくとも38点は取れているとわかっているので、幾分余裕を持ちながらの合格となりました。よかった。

さて、受かったので好き放題言えます!この時を待っていました!!(そういう問題ではない)

正直、もうこの試験を受けなくて良いと思うと安心です。

ただでさえ出題傾向が不安定になってしまった上、適切な難化とは言い難い日本語読み込みテストになってしまったためにそもそも受けるためのモチベーションが下がりそうですし。

もう少し素直な難化……問われる知識自体が高度になるとか、出題する範囲を再設定して拡大するとか、そういう形であれば「ちゃんと対策しなきゃな」となるのですが。

なんというか、「余裕かましている人に一杯食わす」という意味では効果があったかもしれませんね。ちゃんと勉強している人からは反感を買ったかも。

いわゆる公式テキスト的なやつはやたらと分厚くて、その割に今までの試験はそこまで難しくなかったために、「わざわざこんなの買わなくていいでしょ」となっていたかと思います。少なくとも私はそうでした。だからこそTACのテキスト&問題集で対策していたわけです。

おそらく問題は次回でしょう。
予備校各社は困惑しているかもしれないですね。純粋な難化なら模試問題集やテキストの記載内容の充実により対処できますが、いかんせん「わかりづらい日本語」による難化なので対策も「問題文を複雑にする」、いわば「めっちゃ読みづらくて使いづらい」という形になりかねません。当然そんな問題集を使った勉強なんてやりづらいし、モチベーションの低下につながりそうです(そういう意味でも、やっぱり今回で受かっていてよかったです)。

とにかく次回を受ける人は、傾向も対策もぐちゃぐちゃになる、しかもその対策がちゃんと対策として機能するかどうかが疑わしい、そういう不安定な状態で臨むことになります。地獄か。

中には「今年は受けずに一年様子を見て来年受けよう」という人も出てくるでしょう。逆に、そういう人がもし多発すれば「人が減っている今こそチャンス」と捉える人も出てくるかもしれません。非常に面倒かつ厄介。

本当に国家資格かよ、というお気持ちもありますが、そうなんだから仕方がない。なってしまったものはしょうがないんだなあ、と思います。