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サティシュの学校~みんな特別なアーティスト~🎥

先日、皆川公美子さん主催の『サティシュの学校~みんな特別なアーティスト~』上映会へ行ってきた。

監督は文化人類学者の辻信一さん。

示唆に富んだサティシュの言葉は、自分自身の『今、ここ』を再認識し、無意識の奥の方まで響いてきた感覚だった。
また、本来、学ぶとは、生きるとは、という根源的なメッセージは、子どもたちと過ごすこれからの日々へのヒントが沢山。

サティシュ・クマール(ヒンディー語:सतीश कुमार, 英語:Satish Kumar, 1936年 - )は、イギリスの思想家。インド西部ラージャスターン州の町シュリー・ドゥンガルガルで生まれ、9歳で出家しジャイナ教の修行僧となる。18歳のとき還俗。マハトマ・ガンディーの非暴力と自立の思想に共鳴し、2年半かけて、核大国の首脳に核兵器の放棄を説く1万4000キロの平和巡礼を行う。1973年から英国に定住。E.F.シューマッハー(イギリスの経済学者、『スモール・イズ・ビューティフル』の著者)とガンジーの思想を引き継ぎ、イギリス南西部にスモール・スクールとシューマッハー・カレッジを創設。エコロジー&スピリチュアル雑誌「リサージェンス(再生)」編集長。
引用:wikipedia 

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教育とはすでに内にあるものを引き出すこと

サティシュの言葉でとても印象深かったこと。

教育とは
すでに内にあるものを
引き出すこと。

種を植える土壌を整え、水をやり、太陽の光を当たるように環境を整えるように。
種に、何かを詰め込んだりはしない。
りんごに、桃になれ!とは言ったりしないように。

息子と過ごしていて本当にそう思う。子どもは空っぽなんかじゃなくて、すでに内に持っている。子どもを信頼することで、子どもは思いをちゃんと伝えてくれるし、こちらの話もよく聞いてくれる。

あぁ、こうやって人間関係ってつくっていくんだなということを、私は息子たちから学んでいる。

自分に足りないものは何か、欠けているものは何か、と探してそれを埋めていく作業を続けても、それは本来の自分ではなかったのだ。
元々自分の中にある感性を感じてそれを表現すること。本来の学びとは、そういうことなのかなと。
そんなやり方、教わってこなかったなー、と思いつつ、もう一度、やってみればいいのかもしれない。子どもたちと。

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学ぶとは

学ぶとは
各自の特性をみつめ
本来の自分になること。
Be your self.

自らの手を使って畑で、キッチンで、または好きなものを創ることで、手を通じて経験することで、自分を変える。

想像力とは

想像力とは、
しなやかで
躍動感があって
探究心に溢れたもの

子どもそのものだと思った。
息子たちそのものだと思った。

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すべての人がアーティストである。

アーティストとは、特別な才能がある人のことだと思い込まされてしまっている。
手を使って、想像力を使って、つくること、することはすべてアート。

食事を作ることは命を繋ぐこと。
Cooking もアート。

辻信一さん

映画上映後、監督をした辻信一さんとのお話し会。
とても興味深いお話の最後に、こんな話をしてくれた。

子どもを育てるには村全体が必要だ。

という言葉がある。だけど、現代の両親は忙しすぎる。
子どもを、次の世代を中心にした村を作っていくことができないか。子どもにとって何が必要なのか、子どもを真ん中にして考えよう、と。

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サティシュと辻信一さんの話を聞いて考えてみたこと

私は、日々のアートをしているのかな?

という問い。
仕事は、楽しくやってる。忙しいけど、色々企画して作り上げていく楽しさと、人と繋がり、人と出会える仕事が好きなのだ。
だけど、それに子育てと家のこと、また自分のやりたい他のこと、元気でいるために必要なダウンタイムの確保のバランスがとても難しい。

大好きだった料理。独身の頃は、どんなに遅くかえって疲れていても、料理を作ることで自分をリセットできていた。癒されていた。それは、自分のペースでできたから。

子どもができて、たくさんのタスクに追われ過ぎて、ここ数年は料理を作るのがむしろ苦痛になっていた。帰宅して何時までに食べさせてお風呂入って寝なきゃ。みたいな。それってこんなに追い詰められるんだな。

あぁ、そうか、忙しすぎるんだ。
“こうしなきゃ”に縛られてるんだな、まだ。

っていうのを痛感した。

無理はできないから簡単にすませたり、買ってきたりが多くなったのだけど、そもそももう少し気持ちにゆとりが持てないのか。
頭で考えすぎているのかもしれない。

サティシュの言葉

サティシュの言葉はとても力強く、軸がびくともしなかった。

そして自分自身はどうか、振り返させてくれた。

こんな社会だからこそ、知性とアイディアを存分に使って、循環する仕組みを作っていける可能性がある。

毎日をコツコツと、豊かに積み上げていきたい。


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