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文系SEとしての立ち位置はどこが望ましい?

こんばんは。しずしず@おばちゃんSEエンジニアです。
これまでのいくつかの記事で私の簡単な自己紹介をしました。
検索などでこの記事からいらっしゃった方もいるかも知れませんので、ざっとまとめておくとこうです。

①就職先が見つからなくてなんとなくSEになった文学部卒。
 独立系の中小企業に所属し、いろんな企業でSESとして働いてきました。
②大学生時代はワードでゼミの発表資料や卒論を書いたものの、エクセルはほぼ未使用、パワーポイントに至っては完全に未使用で社会人になりました。
③プログラミングは習ったことがないまま就職しました。(内定もらった後本を買って独学でHello worldデビュー)
④HPは興味本位で始めて運営していました(HTMLとCSSをコピペしながら仕組みを覚えた)。
⑤ぶっちゃけそんなにITに興味ない。


じゃあ、ここからが本題です。
一般的にIT関係の仕事してますと言っても仕事は多岐に渡ります。
発注をする側とされる側でも問われる能力は異なりますし、完全に分業になっている会社もあれば、幅広く業務に取り組んでいる人、私のような会社員もいればフリーランスの人もいます。
私は開発を依頼する側(ユーザ)のSESとか開発する側のメーカー系のSIerと呼ばれる立場を経験したのでどちらが働きやすいか、自分なりの考えをまとめます。
あくまでも私が知っている範囲での感想なので、その点はご了承ください。


必要な技術と知見の深さを考えたらユーザ側のSES

ユーザ側のSESになると上流工程を担当することが多いです。
自分でプログラムを組むことはなく、主に開発要望書の作成や設計書のレビューが業務になります。
システム開発のノウハウが全く不要というわけではないですが、論理的な思考力とその職場での経験(サービスの認知度や社内ルールへの慣れ)があればこなせる業務は多いでしょう。

その代わり、非エンジニアとエンジニアとの架け橋という都合上、合理的=善とは限りません。
マニュアルになりきらない部分・資格として定義されない能力が必要となります。
資料作りの上手さだったり、相手の立場に立ってプライドを傷つけないように適切なタイミングで声掛けできたり、唐突な割り込み開発をやんわり断る能力だったり。
あの人がいると何故かトラブルが少ない、衝突せずに開発が進められるといわれるような存在が目指すべきポジションかなと思います。

それでもSIerや開発ベンダーでやっていきたい場合

周りがみんなエンジニアリング大好きで、仕事も趣味も開発することで自作PC何個も持ってます!みたいな人の中で素人がやっていくのは本当に大変です。
なので細く長くでいいやと腹をくくるか、周りの人は苦手だけど自分にはできるなっていう仕事見つけて一目おいてもらうのがいいのかなと思います。

私が開発ベンダーのSESをやっていたときは、単語の意味を調べつつも英語が読めるっていうのと、中国語が(こちらも辞書が必要ですが)読み書きできたということが長所でした。

英語が読めればRFCなどの標準が理解できるので、何を作るべきかを人より早く把握できるんですね。
コーディングする時間を多めに作ることができました。
また、昔はある程度の会社は中国に現地法人を持って当然みたいな時代があったので、ブリッジSEみたいなことをやっていました。
向こうも日本語はわかるけど母国語ほど得意ではないわけで。
外国語でコミュニケーションを効率的に取るにはどうしたらいいかっていうのを考えて、図が多くて、言語が少ない資料を作って説明したらすごく上手くいったんですね。
相手がこちらに合わせて日本語でやってくれるので、ちょっとした挨拶を中国語でしたりすると、すごく信頼度が増して頑張ってくれたり。

結局の所、どちらの立場で仕事をするにしてもロジカルでないところを大事にする、自分の考えを簡潔かつ明快に説明できるっていう能力が役に立ちました。
その辺が造り手として腕に自信がある人と私のような文系エンジニアの違いです。
特にロジカルでない、数値化できない部分が見える能力は説明してできるものではありませんので職場において存在感を示すことができます。