20220504_実験計画法-10

田口玄一氏著の「経営工学シリーズ18 実験計画法」で勉強中。
前回:https://note.com/shk238/n/nf361b1080ea1

■内容
18 擬因子法

■擬因子法-変身法
A1ならB’1とB’2、A2ならB’’1とB’’2のように他の因子によって別の条件を振った実験を行いたいときには下記の通り、直交表に因子を割り当てる。

1. 1群(1列目)にAを割り当て
2. 2群(2,3列目)を統合して4水準系を作り、B’1、B’2、B’’1、B’’2をA列のA1にはB’1とB’2、A2にはB’’1とB’’2が入るように割り当てる。
 →4水準系を作る際には3列を統合させるが、今回は自由度1のB’と自由度1のB''が合わさったものでBの自由度は2なので2列の統合でよい。

変動の計算は通常の共散分析の通りに行える。有意な要因を解析する。

推定が若干厄介。
因子Aに影響を受けない因子Cも含めてA1B’2C1が最適だった場合、
まず、A1B’2の推定値を出してからA1B’2の推定値とC1の推定値を合わせる。

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■擬因子法-アソビ列法
2水準系に3水準の因子を振り分けたい時に使用する。
L8で3水準を作りたい場合は下記の通り、直交表に因子を割り当てる。

1.1群の1列をアソビ列として割り当てる
2. 2群(2,3列目)を統合して4水準系を作る
3. 実験番号の順に1,1,2,2,3,3,4,4となっているところに1,1,2,2,2,2,3,3と実験を割り当てる。※前半4回の実験で1,2の比較、後半4回で2,3の比較を行えるようにする.

変動の解析を行う際には水準2を基準(対象水準と言う)として1~3を比較するが、
前半4回と後半4回で他の外因による差異を確認するために1列をアソビ列で実験の前半と後半の変動を出している。ここでアソビ列に何かしらの因子を割り当ててしまうと、対象水準が基準として機能しなくなる。

共散分析は前半4つの水準1,2の差異の変動、水準2,3の差異の変動に分けて変動を算出する。

推定は対象水準の水準2は2を割り当てた4つの実験の平均値、
水準1、水準3は下記の通り、

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■練習問題
18.1

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18.2
(1)

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(2)(3)

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