20220419_工業用刃物

過酷な環境や固い材を切るときに使用する工業用の刃物について調べました。

■SKD11/SKH51
SKDはダイス鋼、SKHはハイス鋼と呼ばれ、いずれも鉄を主体とした合金です。
SKDとSKHの違いとしては、高温でも高い強度を発揮するのがSKHでより高価な材となります。高速工具に使われるのはSKH、金型に使われるのがSKDになります。※いずれも使用する状況によりますが。
組成を見てもMo,WがSKHの方が多く含まれているのを見ると硬くて高価なのがなんとなく想像できます。

■超硬/ステライト
超硬はタングステン、ステライトはコバルトを主としたかなり特殊な合金になります。かなり高価なため、刃物にするにも、SUSを母材として接着や肉盛り溶接によって刃先だけを特殊鋼にして使います。

材の硬度は超硬>SKH>SKD>ステライトとなります。
一方でステライトは耐熱・耐食性に優れていることから、万能な刃物としては重宝されています。

■感想
刃の選定では費用と相談しながらステライト→SKH→SKDとグレードダウンしながら検討していく形になるのかと思います。耐食性等を考慮するとSUS合金のSUS440CやSUS630等も選択肢に入ってくるかと。
過去に焼き入れや合金の相転移について調べたことがあるはずなのにあまり覚えていなかった・・。また復習したいと思います。

■参考資料
SKD

SKH


超硬

ステライト


比較資料
https://qoncut.com/result/07/186

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