20220506_実験計画法-11

田口玄一氏著の「経営工学シリーズ18 実験計画法」で勉強中。
前回:https://note.com/shk238/n/n44e1f46fb994

■内容
19 応答解析と許容差設計

■設計の考え方
機器等の設計にあたって、求められる品質・性能が存在する。
目的の品質・性能に収めるために3段階の設計を行い、最小コストで製造できるようにする。
1. システム設計
  誤差を打ち消すような制御システムを組み入れる。
2. パラメータ設計
  機器全体の誤差は複数の制御因子の誤差が重なった結果として生じる。  各制御因子の水準を最適化することで機器全体の誤差を最小にする。
下の例では同じ誤差の大きさの抵抗でも、抵抗の中央値の選択(A1かA2)によって得られる電圧の誤差が大きく変化する。
電圧の中央値は変わってしまうがそこは別の制御因子によって誤差が治作なるように制御する。

画像1


3. 許容差設計
  外乱の影響を小さくすることにより、機器の誤差を小さくする。

実験計画法はパラメータ設計と許容差設計に役に立つものとなる。

■パラメータ設計
パラメータ設計には制御因子を割り付けた内側直交表(制御要因直交表)を使用する。

内側直交表でそれぞれの制御因子に選択によって結果として得られる誤差(SN比)が最小となる制御因子の組み合わせを検討する。

■許容差設計
許容差設計は誤差要因を割り付けた外側直交表(誤差要因直交表)により、製品への影響(変動)が大きい誤差因子を特定できる。これらの因子に対しては経済性を考慮しながら誤差の小さな部品に変更することで設計していく。

■感想
誤差の大きい機器を使っても大丈夫な部分、誤差の小さい機器を使うことで効率的に品質がよくなる部分などを実験計画法によって調べられるのは興味深いと感じた。

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実験計画法のテキスト読破しました!
今の仕事の実務で使う機会は少ないですが、規格化のような考え方はデータの解析をしていく上で大切だと感じました。

ここからpython使った解析などに勉強の方向をシフトするかQC検定の勉強に入るかは悩み中です。時間がたくさんほしい~

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