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卒業アルバムが届いた

一年前に支払いをした卒業アルバムがやっと届いた。
明日お届けしますと佐川急便からの公式LINEが鳴った夜は少しドキドキした。
個人写真に写る自分がどんなに不細工だろうかと。

私の期待を大きく裏切り卒業アルバムは想像以上に良かった。個人写真の写りも、小中高のどれと比べても一番良かったように思う。
一言でいうなら、かわいく写っていた。
可愛いではなく「かわいい」ね。
満面の笑顔でちょこんとはしっこに載っていた。

そもそ個人写真の撮影は任意で、周りの友達もほとんど撮影をしてなっかたから余計に届くまでアルバムを買ったことを少し後悔していた。
それなりにいいお値段だったし。
でも私はちゃんと大学生だった、この大学に在学していた、この4年間を生きたんだって証明が欲しくて迷わず買うことを決めていた。

本当に卒業アルバムは良かった、ただただ良かった。
このクソひねくれ人間の私が絶賛するのだから本当に良かった。
コロナ禍で大学に行ける機会の方が少なかった私達。
実質1年くらいしか通えなかった。
見たことがあって初めて名前を知る人や同じゼミにいた人懐かしい顔がそれなりにあった。なにより面白く嬉しかったのは、一年生の頃から留年の危機だった顔見知り程度の同級生が写っていたこと。
ちゃんと卒業できたんだね、おめでとう。

もっと話したかったなと色んな人の顔を見て思った。
容姿のこととか、面白いこと言えないとか、小さなことなんて気にしないでもっと学生の時間を楽しめば良かったって。
たった一年しかきちんと通えなかった大学生活の全てが詰まってた。

懐かしい気持ちで泣きそうになった。

形に残らないものが大切っていつからか教えられてきたような気がするけれど、やっぱり私は形あるものが好き。思いを込めて書いてくれた手紙だったり、もう

会えない人がくれたピアスだったり、入社式にもらった名札だったり。
ちゃんとここに在ったって思えるのが好き。
だってどんなに頑張っても少しずつ忘れてしまうから。
感情を含めた全部をずっと覚えていられるわけじゃないから。

いいお値段だった卒業アルバムはいいお値段なりの価値があった、色んな意味で。アルバムに写る人たちの中でこの先もう一度出会う人なんていないんだろうな、と思うと同じ学部で出会えたことは本当の意味で奇跡なんだろうなと思った。もう今になってみれば全てが過去形。

社会人の生活もそれなりに充実しているし悪くはないけれど、一日で良いから大学生に戻ってみたいなとも思う。
私と同じ時期に卒業アルバムが届いた人も読んでるかもね、もしかしたら同じ大学かもね。

私の大学生活を支えてくれて全ての人に感謝を込めて今回のnoteを終わりにします。

もう一度学部の人たちに会えるなら言いたい、
改めてになるけれど、卒業おめでとう。


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