「APPLE VINEGAR -Music+Talk- Episode95 Gotchのお悩み相談の回」を聴いて

今年初回のAPPLE VINEGAR -Music+Talk-。
「お悩み相談の回」というタイトルを見て、軽い内容の印象を勝手に受けていたのですが、中身を聴くと全くそんなことはありませんでした。
"ゴッチの"というよりも、"音楽の"や音楽業界の"と言っても過言ではないような、大きな内容で、とても考えさせられました。
なので、内容を反芻しつつ、聴きながら考えたことを書き残しておこうと思います。
現時点で結論や意見が大してあるわけではありません。ひたすら思考の過程です。

ちなみに、このnoteの趣旨としては、15~30分程度で書き切ることを基本方針としているので、
本当は丁寧に聴き返しながら書いたほうが良いでしょうが、
あえて一度聴いた内容を思い出しながら、かつその他引用もなしという制約で書いていこうと思いますので、ご了承ください。

今エピソードの骨子は、キャプションにある通り、APPLE VINEGAR -Music Award-に関する悩みでした。
毎年この時期から準備するようですが、とにかく"選ぶ"ことが難しいと。
私設新人賞とはいえ、こういったアワードの形式で"選ぶ"ことは何かの権威に繋がってしまうので、そこに悩みがあるというゴッチの話は、確かにそうだよなぁ、、、と思いながら聴いていました。
かつ、これはゴッチがやっている賞なので、どうしても個人に責任がのしかかってしまうという構図は、しんどさがあるのは間違いないでしょう。

会話の中でも触れられていましたが、確かにスペシャのアワードみたいに、個人ではなく、何かしら組織として選べば、そういったしんどさは薄まるのでしょうが、果たしてそれが本来の目的と合致するのかといえば、そうではないのでしょう。
誰が、どういう思想で選んだのかということが目にみえること、そこにある種の責任が発生することこそが、この賞の一つのアイデンティティなのだと思いますが、そうするとしんどさが生まれてしまうというジレンマ、、、

他にも、そもそも選ばれたくない人もいるよねという話は、あまり自分が考えたことない視点でした。
確かに、自らが作り上げたコミュニティで活動しているアーティストがいたとして、アワードに選ばれて、そこからコミュニティの形が変わってしまうみたいなことがあると、何勝手なことしてくれてんねん、そんなこと求めてないわ的なリアクションも全然あるのかもとか思いました。
開かれれば良いってものではないですよね。

選ぶのもしんどいし、選んだ結果のリアクションもしんどい。
今売れているとされているバンドだったりも、いろんな意見をぶつけられて、なんかしんどそうに活動しているよねという話につけて考えても、どうやって文化を耕すかであって、そもそも民主主義のあり方の話に繋がってんだろうなぁとか考えながら聴いていました。
本来、多様な意見が出ること自体は良いはずなのですが、その出し方と受け方の設計がバグっているんだろうなとか考えます。

アワードの形という文脈だと、ゴッチがアワードではなく、ファウンデーションのほうがいいのかもしれないと考えているという話はとても興味深かったです。確かに面白そう。

↑の話と絡めると、アワード自体の重要性は小熊さんつやちゃん小島さんも言っている通り、もちろんあると思うので、ファウンデーションとしてアワードをやるみたいな設計もありなんじゃないかなとか思いました。

加えて、やっぱり開かれすぎるよりも、ある程度クローズドな仕組みの中で、長く話す場を作ることの重要性を感じていて、それもファウンデーションの中でのアワードであれば、作れそうな気がします。

東浩紀も若林恵も、長く話すことの重要性を強調していると思いますし、ただ楽しく音楽の話をすることだけでも日常生活の中では難しさがあるので、うまくその辺も組み込めるんじゃないかなとか思います。

そういう場があれば、参加者側も、持ち寄るという意味でのシェアもできる気がする、とか勝手に色々妄想してみました。

ただ楽しく音楽の話をしたいだけなんですけどね。それだけの話が一番難しいのかもですね。

全然別の話で、楽器に全く触れたことのない人は、その機会がなかっただけで、実はめちゃ才能があるのかもしれないという話は、まじでそうだよなぁと思いながら、呪術廻戦本誌の日車寛見を想起しました、多くは語りませんが。


という感じで、考えたことを書き連ねました。
今年も少しでも楽しく音楽を聴けたらいいなと思います。

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