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指導では、すぐ手元ではなく遠い景色を見せなければいけない


大目標に向かうよう指導するも、「具体的には?」「どうゆうこと?」というボールが返ってきて、説明すればするほど目線がそこになり、視野が狭くなる。
例えばこんなの。

ボク「ネットショップでやっていくには、ページ上で接客・アピールする必要がある。ホームページにLP(ランディングページ)を作ろう!」

社員A「は、はぁ...」

ボク「難しく考えず、例えば◯◯というテンプレートを使えば、0から考えなくても、当てはめていけば叩き台作ることできるよ」

社員A「やってみます」

後日、たたき台を見る。全然接客する気のない、テンプレートにもなんだかハマってないのが出てきて、全然違う〜というフィードバックすると

社員A「このテンプレートに入れろって言ったからやったんじゃないですか。」「LPなんて普段接しないのに分かりませんよ」

きちんと意見言ってくれるステキな職場だが、それはそれ。
これはミスマッチ。

大目標は、ページ上で接客できる状態を作る

指示としてLPという文言を出したので、頭の中が「エルピーエルピー状態」になった模様。「LP知らんし」「知らんけどこのテンプレートを埋めればOKなんでしょ?」みたいな感覚もあり。
ただテンプレートに文言を入力するだけじゃLPは完成しないし、接客には使えない。

(考えて欲しかったプロセス)
ページ上で接客するイメージ→テンプレート埋める→ブラッシュアップする

という流れで物事を考えて欲しかったが、テンプレートの枠の中しか考えなかった。んで「このテンプレートの日本語がヘンなので埋めれませんでした。何が言いたいかわからない」と言った、手元・重箱の隅をつつくツマンネー大人になってしまったのだ。

(実際のプロセス)
テンプレート埋め...→よくわかんねー何コレ?

満足いく接客ができているページが100%とすると
でテンプレートにはめようとすると20%くらい
仕上がってきたものは4%くらいの
クオリティが納品されたカンジ。

手元ではなく景色を見せよ

こうなった責任は、社員Aでなく指導者のボクにある。
全然伝わってないのだから。

伝えなければいけないのは
”手元ではなく見ようとしている景色を見せよ”だ。

こんなページがあれば、お客さんも分かりやすいよね〜購買率上がるよね〜問い合わせも減るかもね〜
という理解をしてもらい、LPってことについては手段の一つだってことを伝わるようにしなければいけなかった。

(伝えなければいけなかった内容)
こんなページあるといいよね〜8割:テクニック2割

(実際伝わった内容)
こんなページあるといいよね〜0:テクニック10割

どれだけ言ったかじゃなく、
どう伝わったかなのだ。

少しずれるけど、子育てや米作りにも共通項がある。
一挙手一投足に手を出しても良い子には育たない。
一挙手一投足に口を出しても良い子には育たない。
その子が育っていく先を見据え、最低限必要な手出し口出しに留めるべき。そうでないと、
一挙手一投足、教えてもらおうとする子に育つ。
何も行動せず、そうしていると見るに見かねた親からあーしろこーしろと言われ、それに従えば良いんだという思いの子に育ってしまう。

教育ママみたいな指導をしてしまったと反省。

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「まず一歩」も、大目標を見据えた一歩でなければならない

事業承継についても、
「大目標『円滑なバトンタッチ』は途方もない目標に見えるかもしれないので、ひとまず手元の小さなことから”まず一歩”これが大事」と、月刊誌「地上」の連載でお伝えしているが、大目標を見据えながらのまず一歩であることが重要だと認識した。

そうでないと、「アクションしてるけど全然進まないじゃねーか」「言われた通りやったけど効果なかった」というフィードバックが返ってくる。大目標と現状のギャップを埋める作業でない「なんとな〜くアクション」に着地しないよう、アドバイスしていきたい。

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