こんにちは！　ライターの三橋です。

今回は、2020年8月27日19時～21時に開催された「アニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』をみんなで見て振り返り！【第２夜】」（４話〜６話）の様子をお伝えします。

2020年7月9日から放映が始まったアニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』を、原作者の渡航さん、『俺ガイル』ファンを自認するアニメ芸人の天津向さん、そして豪華ゲスト声優さんとともに振り返っていくこのシリーズイベント。

第２夜は、ゲストとして一色いろは役の佐倉綾音さんが登場されました。

演じ始めた当初、いろはのことを「あざとくて裏表のある嫌なやつ」としか思えなかったという佐倉さん。しかし、いろはの考えを知っていくなかで共感できる部分が増え、いつの間にか好きになっていたのだそう。

今回はそんな佐倉さんが、演じているからこそ感じるいろはの魅力や、女性ならではの視点で見るヒロインたちの心情に触れながら、製作の舞台裏について語ってくれました。

第４話：「こんなん高校生で経験しなくていいよ！」

雪乃が母と対立するシーンや、雪乃に対する八幡の強い想いを知った結衣が涙するシーンなど、見ている側までつらくなってしまうシーンが詰まった第4話。

特に終盤の結衣のモノローグは、結衣役・東山奈央さんが「次はもっとうまくできるかも」と、結衣さながらの健気さで取り組んだこだわりのシーンなのだそうです。
切なさがこみあげてくる場面に、佐倉さんも「こんなん高校生で経験しなくていいよ！」とつい叫んでしまうほど。

すっかり結衣に感情移入し、自分が演じるキャラクター以外の気持ちにも寄りそう佐倉さんの様子から、作品全体に対する強い想いを感じられました。

第５話：モノローグは本心じゃない！？

初のいろはの独白シーンが登場する第5話。

「モノローグってことは、要は本心ですもんね」という佐倉さんに対し、「どうかなあ」と渡さん。「えっ！　モノローグ対策までされているだと……！？」と驚く佐倉さんに、「八幡のモノローグは基本的に信用ならない」、「結衣のモノローグはかなり信頼を置いていて大丈夫」などキャラクターごとの特徴を話してくれました。

「本心を言語化できるのか、という問題もあって、難しい時は息と表情だけで伝えようとすることもある」という渡さんに「いやいや、人生でそんな逃げあり得ないですからね！　この人たち、これが人生ですからね！」と必死に訴えていた佐倉さん。「そうだそうだ！」、と佐倉さんに加勢したくなる一方で、息と表情だけで心情を伝えるキャストの方々の演技力と製作チームの方々の作画力の高さを実感しました。

第６話：悲しみがあってこその美しさ

胸を締め付けられるような、結衣から八幡への切ない想いがはっきりと語られる第6話。

あまりの切なさに、「結衣の気持ち考えたことあります？　残酷だと思わないんですか！？」と、ヒートアップした佐倉さんが渡先生を問い詰めはじめるほど。

「残酷なのが一番輝くと思ってる」、「悲しみに際しても、なお健気に立ち続ける姿こそ美しい」という渡先生の回答に、「サイコパスの言い分みたいになってますけど大丈夫ですか？（笑）」などと激しくツッコんでいた佐倉さん。しかし、第６話を観終える頃には、「これ書いてる人やっぱりすごいな」とため息をつくほど、話の展開に改めて感動していました。

俺ガイルぶっちゃけトーク　いろはす編

振り返りの後は、「俺ガイルぶっちゃけトーク　いろはす編」。あらかじめ用意されたトークテーマについて、佐倉さんに話してもらうこのコーナー。トークの締めはいろはの名台詞で、ということでちょっと悩みながらも、製作の裏話や共演者とのマル秘エピソードを話してくれました。

佐倉さん（以下佐倉）：「俺ガイルでいちばん『キュン』としたこと」、いきましょう。実は「俺ガイル」の収録後に、雪乃役の早見沙織さんと「お茶したいね」ってなったんです。でも周りにちょうど良いお茶屋さんがなくて。私がその時自分の車で現場に行っていたので、「よかったら車でお話しません？」って言ったんです。そうしたら沙織さんが「え、いいの！？」って言って「じゃあ、あそこのおにぎり屋さんでおにぎりとお味噌汁買って、ピクニックしようよ！」ってなったんですよ。私の車、上が開くんで、夜空を見ながら二人で後部座席に座ってピクニックみたいな感じでご飯を食べて……。

渡：ええ、何それ。おしゃれー……。

佐倉：で、おにぎり食べながら二人で４時間話してて。

渡・向：４時間！？

佐倉：そうなんですよ(笑)。その時、こっちをのぞきながら通り過ぎるカップルとかがたまにいたんですけど、沙織さんから、「二人でこうやってるの写真撮られちゃったら、私たち熱愛スクープだね」って言われて……。「責任、とってくださいね♡」って思いました。

向：いい！　それはいい！

渡：「スクープされちゃうね」って何？　「早見沙織のふり〜すたいる♪」（編集部注：早見沙織さんがパーソナリティを務めるラジオ番組）のジングルにしてほしい。それでステッカーとかほしい。

向：なんでそうなるんですか(笑)。でも、それはキュンとしますね。エピソードとしても完璧。

この他にも八幡役・江口拓也さんの不思議なファッションの話や結衣役・東山奈央さんとのドキッとしてしまう話などここだけの裏話が盛りだくさん。大盛り上がりのトークタイムとなりました。

小学館カルチャーライブ！限定　Q&Aコーナー

最後は小学館カルチャーライブ！限定のQ&Aコーナー。渡さん、佐倉さんが視聴者から事前に寄せられた質問に答えてくれました。ここでは、なかでも印象的だった質問をピックアップしてご紹介します！

Q
いろはの誕生秘話があれば聞きたいです。

A
渡：誕生秘話？　誕生秘話……。なんか、雪乃と結衣とは違う立ち位置のクソ女が欲しいな、みたいな。
佐倉：やっぱクソ女なんじゃないですか！(笑)
渡：なんか八幡と違う距離感の子がいてこそなのかなと思って。で、やっぱ八幡とちゃんと距離とれるってなると、クソ女なのかなって。
向：消去法なんですね(笑)。
佐倉：でもクソ女にしては可愛すぎません？
渡：まあ世界一かわいいクソ女だから。
佐倉：その肩書いいですね。段々気に入ってきました。
向：別に悪口じゃないからね(笑)。

Q
アフレコしている時、素の佐倉さんが演技に出てしまったことはありますか？

A
佐倉：ないですぅ～。
一同：(笑)
向：ちょっとありそうな「ないです」ですね。
佐倉：（向さんの方をじっと見つめながら）え～。
向：おおお怖えなあ(笑)。素が出てるようにも感じるな。
佐倉：いやぁ、そんなぁ。じゃあだとしたら全部素ですし、全部素じゃないです！（渡さんをキッと見やる）

渡：素じゃないです！
佐倉：ははは！(笑)
向：いやそんな風に言われても、なんか圧があったんかなあと思うから(笑)。
佐倉：いや、でも、うまいこと素に見せたりする面白さはあるじゃないですか。いろはから出なさそうな声出したら面白いだろうな、とか。３期の後半だと、結構そういうシーンがあったりして。実際、この後放映されるシーンで、小町役の悠木碧さんから「あそこのシーンクソわろたわ」ってLINEがきました。
渡：たしかに「いやぁ、佐倉さん、責めるなぁ」みたいに思うことあります。
佐倉：一回俺ガイル史上類を見ないほどみんなに笑ってもらったところがあって。いや、もう、なんか「ほんとそういうとこ好きだわ」ってみんなから言ってもらえた奇跡のセリフがあったんですけど。今後お目見えした際には、ここだって思ってほしいです。

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イベントの様子は以上です！
キャストさんならではの製作秘話や原作者だからこそわかる各キャラクターの心情など、ここでしか聞けない話がぎゅっと詰まった濃い２時間でした。

第３夜以降も、豪華声優陣をゲストに迎え、出演者ならではの裏話や想いを語っていただきながら『俺ガイル』最終章を振り返っていきます。
小学館カルチャーライブ！限定トークや豪華プレゼントの抽選もあるので、『俺ガイル』ファンのみなさんはお見逃しなく！

（「キャストサイン入りアニメ台本」が当たるかも！！）

カルチャーライブ！今後のお知らせ

＜アニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』をみんなで見て振り返り！【第４夜】＞
●日時：9月30日（水）20:00～22:00
●受講料：2500円＋税
●詳細・お申し込みはこちら
比企谷八幡役の江口拓也さんと一緒に、アニメを見ながら作品を振り返ります！

＜アニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』をみんなで見て振り返り！【第５夜】＞
●日時：10月1日（木）20:00～22:00
●受講料：2500円＋税
●詳細・お申し込みはこちら
雪ノ下雪乃役の早見沙織さんと一緒に、アニメを見ながら作品を振り返ります！

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みなさまのご受講をお待ちしております。

最後に、渡 航さん、佐倉 綾音さん、天津 向さん、参加してくださったみなさま、このレポートを読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました！！

撮影・編集／小川利奈子　文／三橋七緒
2020.9.24 作成