こんにちは！　ライターの三橋です。

今回は、2020年8月4日20時～21時半に開催された「アニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』をみんなで見て振り返り！【第１夜】」の様子をお伝えします！

2020年7月9日から放映が始まったアニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』を、原作者の渡 航さん、『俺ガイル』ファンを自認するアニメ芸人の天津 向さん、そして豪華ゲスト声優さんとともに振り返っていくこのシリーズイベント。

記念すべき第1夜のゲストは比企谷 八幡役の江口 拓也さん！
江口さんは、13年の声優人生の中で10年もこの役に携わっているのだそう。もはや声優人生そのものといっても過言ではない『俺ガイル』への思い入れは大きく、完結への感慨深さもひとしおだと言います。渡さんともとても仲がよく、お二人だからこそ出てくる裏話や制作秘話をたっぷりと語ってくれました。

第1話：ビターななかにもバラエティを

「それでは第1話、どうぞ！」という向さんのかけ声とともに、早速アニメの振り返り放送が始まります。
第2期から5年ぶりの続編ということもあり、「どういう風につなげていこうかすごく考えた」、と江口さん。第3期からは真面目でビターな雰囲気を壊さないようにしながら、箸休めとしてのバラエティ要素をどのように取り入れていくか工夫したのだそうです。

「とりあえずテストでぶち込んでみて、ディレクションしてもらいながら雰囲気を作り上げていきました。」と楽しそうにお話される江口さんの様子から、現場の方々の和気あいあいとした雰囲気が伝わってきました。

第2話：セリフ、細部の描写の裏に隠されたそれぞれの想い

雪乃が自分の決意を陽乃に伝える、真剣な場面から始まる第2話では、渡さんが各登場人物の言葉や所作の裏に隠された想いを解説してくれました。

アニメ放映時のリアルタイムツイートの早さに定評がある渡さんですが、イベントではそれを上回るほどの早口トークが炸裂。原作者だからこその説得力ある解説は、「うんうん、そうだよね」と思うものから、「そんな意図もあったのか！」と意外な発見があるものまで様々で、各キャラクターをより身近に感じることができました。

「実はここ、アドリブなんです」といった収録現場での裏話や、江口さん、向さんの好きな場面やセリフへのリアクションも加わり、1人で見ている時とは異なる、イベント視聴ならではの面白さを味わえました！

第3話：「8周する前提で作ってます（笑）」

整理された平塚先生の荷物が写る、という意味深な始まり方の第3話。
渡さん曰く、第3期は「視聴者が8周する（編集部注：8回見る）ことを前提に、意図的に回想シーンを入れたり伏線を張ったりしていますから（笑）」のだそう。コメントを聞いた瞬間は「そんなにたくさん！？」と思いましたが、渡さんの解説を聞いていくなかで、「むしろ8回見ても拾いきれないかも……？」と思ってしまうくらい、本当に色々なセリフやアニメーションの中に伏線が張られていることに気付きました。

終盤にさしかかると、アニメを観るのにすっかり夢中になり、単語だけのコメントが増えていった登壇者のみなさん。
「説明なんていらないんすよ」と言いながら、視聴者の気持ちを代弁するかのように「くぅ～！」「かわいい」と叫ぶ江口さんや、「いろはすは世界一かわいいクソ女なんですよ」と毒づきながらもキャラクターの可愛さについて語る渡さんからは、作品と登場人物たちへの愛が溢れていました。

ミニゲーム：「茶DQNと被ったらだめよ」！

振り返りの後は、渡さん、江口さんにおすすめの場面について語ってもうためのゲームタイム！
題して、「茶DQNと被ったらだめよ」のコーナーです。4つの選択肢のなかから1番語りたいと思うシーンを選び、キャストの中で最も『俺ガイル』好きという戸部翔役の声優・堀井茶渡さんと「運悪く」かぶったら発言権を失う、というルール。

好きなシーンを語るため、「視聴者のことを考えて、イチオシのところは語れるように選ばないはず」、「僕たちが話したいところをきっと残してくれているでしょ」などと言いながら、必死に茶渡さんの回答と被らなそうな回答を考えたお二人ですが、1問目は見事に被り、ともに発言権は無し。

しかし2問目では見事にお二人とも発言権を獲得し、意気揚々とおすすめの場面について語ってくれました。

そしてラストの3問目。こちらもお二人とも被らず無事語れる！　と思いきやこの問題には「選んだら戸部のモノマネ」をするというドボン回答が。

見事この回答を選んだ江口さんのレアなモノマネで、会場と配信のチャット欄は大盛り上がりでした。

Q＆Aコーナー

最後のQ＆Aタイムでは、参加者から事前に寄せられた質問に、渡さん、江口さんが答えてくれました。ここではそのなかでも印象的なものをピックアップしてご紹介します。　

Q
渡先生が「『俺ガイル』3期でここを特に見てほしい」、というところを知りたいです。

A
渡航さん（以下渡）：まあ、第3話で出てくる雪乃の「にゃにゃ」ですかね。
天津向さん（以下向）：「にゃにゃ」！？　どうするんですか第4話から（笑）。
渡：さすがに冗談ですけど（笑）。まあ3期は画面から目を離さないでいてほしい、というのが一番お伝えしたいところですね。なんかね、見どころとかって聞かれた時に困るんですけど、見なくていいところはない！
向：まあそうですよね（笑）。
渡：そう答えるとね、いつもすごく嫌な顔されるんですけど（笑）。でも、そうだな、特に追ってほしいのは画面に映っていない部分のことですかね。例えば、雪乃がカメラを振られていない瞬間のこととかを考えながら2回目、3回目と見てもらうと、「あ、この前後の、雪乃のあの表情はそういうことか！」とか、「あの時言ってたセリフの真の意味はそういうことか！」とか思えることがすごく多いので、ほんと画面ばかり見てちゃだめだよ、っていう。ブラウン管の裏まで観てほしいです。今ブラウン管ないと思うけど。
向：そうですね（笑）。でも、それだけ色々考察しながら見てほしいということですね。
渡さん：そうそう、色んなところを見てもらえたら嬉しいなと思ってますね。

Q
江口さん、八幡の好きなところを教えてください。

A

江口さん（以下江口）：やっぱ顔っすかね。
向：顔！　顔ファンだった！？　やだよ顔ファン。顔がいいって何ですか（笑）。
江口：えー、やっぱり、どこが好きとか決めつけられないっすよ。
向：まあ難しいのは確かですよね。
江口：うん。すべてが合わさって八幡になってるんでね。ただねえ、何ていうんでしょうね、面倒くさいところがいいんでしょうね。そこが非常に愛着が湧くというか。
向：面倒くさくなかったことないですもんね。
江口：うーん、そうっすね。八幡の面倒くささを見ようと思うと、自分の面倒くささにも向き合わないといけないっていうところがあるので、八幡を通して自分の中の色んなものを見れたっていうのも、八幡を好きな理由です。
向：いいですね。自分を見られたからこそ、八幡を好きになったんですね。

イベントの様子は以上です！　
様々な裏話を聞けただけではなく、終始笑いが絶えず、あまりに盛り上がり過ぎて当初予定していた90分を大幅にオーバー。収録現場の仲のよい雰囲気や渡さんや声優さんたちの作品への愛を感じられた、『俺ガイル』ファンにはたまらない2時間となりました。
第2夜以降も、豪華声優陣をゲストに迎え、出演者ならではの裏話や想いを語っていただきながら『俺ガイル』最終章を振り返っていきます。
小学館カルチャーライブ！での配信では、第2夜以降も引き続き豪華プレゼントの抽選もあるので、『俺ガイル』ファンの方はぜひ参加してみてください！

（「キャストサイン入りアニメ台本」が当たるかも！！）

カルチャーライブ！今後のお知らせ

＜アニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』をみんなで見て振り返り！【第３夜】＞
●日時：9月11日（金）20:00～22:00
●受講料：2500円＋税
●詳細・お申し込みはこちら

ベストセラー作家＋マルチアニメ芸人＋大人気声優！！
真夏の一夜を熱く、暑苦しく彩る奇跡のコラボイベントがここに！

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』アニメ第三期に合わせて、
なんと原作の渡 航先生と由比ヶ浜 結衣役の東山 奈央さんをお迎えして、アニメ（７話～９話）を見ながら作品を振り返ろう、という前代未聞のビッグイベント！

渡先生が原作の想いのたけを語れば、東山さんがアフレコ裏話や、キャラクターについてなどを語ります！

ここでしか聞けない本音トークや、制作秘話満載！
司会は吉本のアニメ芸人、ライトノベルも執筆している天津向さん。

一体どのような振り返り配信になるのか？
これは絶対に見逃せないっ！
尊死覚悟で参加せよ！！

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全５回のイベントスケジュールはこちら。順次募集開始をしていきます。

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みなさまのご受講をお待ちしております。

最後に、渡 航さん、江口 拓也さん、天津 向さん、参加してくださったみなさま、このレポートを読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました！！

撮影・編集／小川利奈子　文／三橋七緒
2020.9.8 作成